赴任地がドバイに決まった、あるいは駐在中のご家庭が最初にぶつかる二択が「日本人学校か、現地校・インターナショナルスクールか」です。ドバイはKHDA(知識人材開発局)が全校を格付けする世界屈指のインター激戦区で、英国式・米国式・IBの名門がひしめく一方、日本人学校は小さくアットホームな一校のみ。学費水準、赴任期間、帰国予定によって最適解は家庭ごとに変わります。結論を先に言えば――3〜5年で帰国し帰国後の受験を重視する家庭は日本人学校、長期・永住や英語環境を最優先する家庭はインター、そして「どちらを選んでも日本語と日本とのつながりは残したい」家庭には第三の選択肢が向きます。
相場感を先に共有します。ドバイ日本人学校は授業料が年およそAED32,400〜38,400(別途 入学金AED2,800)。対して主要インターは年AED47,000〜110,000超と、桁が一つ違います。しかもドバイは税金がない代わりに教育費がまるごと家計に乗る街。そしてどちらを選んでも残る”宿題”が――国語(日本語)の学年相当を切らさないこと、そして帰国後の学校復帰・帰国子女受験です。ドバイ日本人学校は中学部までしかないため、この論点が特に重くのしかかります。
ドバイの学校選び 3タイプ比較一覧
| 選択肢 | 言語・カリキュラム | 対象 | 学費目安 | 帰国後 | こんな家庭に |
|---|---|---|---|---|---|
| ドバイ日本人学校 | 日本語・日本の学習指導要領 | 小1〜中3(幼稚部あり) | 年 約AED32,400〜38,400(別途 入学金AED2,800) | ◎ そのまま復帰しやすい | 3〜5年で帰国・帰国後の受験重視 |
| 現地インター(GEMS Wellington/JESS/DAA 等) | 英語・IB/英国式/米国式 | 3〜18歳 | 年 約AED47,000〜110,000超 | △ 国語は別途対策要 | 長期・永住/英語環境を重視 |
| ともだちじゃぱん | オンライン・日本語会話/国語・友達 | 5〜18歳 | 月21,483円(約AED520) | ◎ 学年相当の国語と日本の友達を維持 | どちらを選んでも”日本語と日本とのつながり”を足したい |
日本人学校という選択肢 ――ドバイの実情
ドバイの日本人学校は、ドバイ日本人学校(Japanese School Dubai)といい、1977年開校の全日制(小1〜中3、幼稚部併設)です。児童生徒数は約175人と、バンコクやシンガポールの日本人学校に比べればぐっと小規模で、教員数約26名・教生比おおよそ1対6という手厚さが特徴。ジュメイラのアル・ワスル地区(シェイク・ザーイド・ロード沿い)に位置し、ピンク色の校舎で知られます。学費は授業料が学年により年AED32,400〜38,400、これに新入生の入学金AED2,800や出願料が加わります。KHDAの学校査察では2008年以来14年連続で「Good」評価を維持しています。
メリットは明確です。日本の学習指導要領そのままで、教科書・行事・給食も日本式。帰国後にそのまま学年復帰しやすく、日本語環境で友達も作りやすい。小規模ゆえに先生の目が届きやすく、初めての海外でも安心感があります。一方でデメリットもあります。授業は日本語中心のため英語は自然には伸びにくく、送迎の負担も小さくありません。日本人人口が数千人規模のドバイでは同学年の人数が限られ、クラスの選択肢も多くありません。そして最大の論点が――中学部までしかないこと。高校進学のタイミングで、インターへの転校か日本への帰国を選ぶ必要が出てきます。
現地校・インターという選択肢 ――主な検討先
ドバイは世界でも屈指のインター激戦区で、KHDAが全校を「Outstanding〜Weak」で格付けするため学校選びの目安がつけやすいのが特徴です。英国式+IBの名門GEMS Wellington International School(3〜18歳)はKHDA「Outstanding」常連で、学費は年約AED47,500〜103,000。同じく英国式+IBのJumeirah English Speaking School(JESS)もOutstanding評価で、年約AED54,000〜104,500(アラビアン・ランチズ校は幼稚部〜Year13まで)。米国式+IBを求めるならGEMS Dubai American Academy(DAA)が代表格で、Outstanding評価、年約AED66,000〜93,300です。メリットは高い英語力・国際性で、長期駐在や永住、海外大学進学に強いこと。デメリットは学費の高さ(登録料・スクールバス・制服・ELLサポート等で更に上乗せ)、人気校はウェイトリストがあること、そして帰国後に国語や日本の教科の空白が生まれやすいことです。
結局どっち? 迷ったときの3つの判断軸

- ①帰国予定:3〜5年で帰国か、長期・永住か 短期で帰国する見込みなら、国語の連続性が効く日本人学校(+補完)が有利。長期・永住なら英語環境のインターが本命になります。ドバイは駐在期間が延びやすい街でもあるので、赴任期間の見通しを最初に固めるのが近道です。
- ②子の年齢・学年:いま何年生か(5年生の壁) 低学年ほど言語の切り替えが効きますが、小5前後から国語の抽象語彙・読解が一気に難しくなり、ここで空白が空くと帰国後の負担が大きくなります。高学年でインターを選ぶ家庭ほど、日本語の補完設計が要ります。
- ③帰国後の受験:帰国子女入試・中学受験の国語 帰国受験で国語や作文が要る家庭ほど、日本語の学年相当を切らさない設計が不可欠です。ドバイは現地に日本人向けの進学塾が多くないぶん、日常の日本語の”地力”をどう維持するかが家庭ごとの工夫にかかってきます。

「インターナショナルスクールは後悔する」の正体――インター育ちの日本語
学校を調べていく途中で「インターナショナルスクール 後悔」という言葉に行き当たったご家庭は少なくないはずです。実際に語られている後悔の中身をたどると、その多くは英語ではなく日本語のほうで起きています。会話はできるのに漢字が書けない、日本語の本が読めない、考えていることを日本語で説明できない――いわゆるインター育ちの日本語力の問題です。原因は「英語が伸びたから日本語が落ちる」ことではなく、日本語を使う時間が家庭の中だけになることにあります。日本人人口が数千人規模のドバイは、学校の外で日本語を話す同世代に出会う機会がそもそも多くありません。年AED47,000〜110,000超というインターナショナルスクールの学費を払ってなお、日本語だけは家庭の努力で支えるしかない――これがインターを選んだご家庭の正直な現実です。
ここで整理しておきたいのが、補習校と日本人学校の違いです。日本人学校は平日フルタイムで日本の学習指導要領に沿って学ぶ全日制、補習授業校(補習校)は現地校・インターに通う子が週末などに国語を中心に学ぶ「補習」。名前は似ていてもまったく別のものです。ドバイの場合、平日の選択肢は実質「日本人学校かインターか」に集約され、日本語をどこで積むかは各家庭が自分で設計する領域として残ります。日本人学校の一覧やランキングを見比べ始める前に、①平日どこに通うか(日本人学校かインターか)②日本語をどこで積むか――この二つを別の問題として分けて考えると、判断が一気に軽くなります。②は学校選びの結果として自動的に決まるものではありませんし、その受け皿は週1回・学年別の教室だけとも限りません。
どちらを選んでも残る”宿題”――第三の選択肢
日本人学校を選べば「英語や国際性」が、インターを選べば「日本語の学年相当・帰国後の国語・日本の同世代とのつながり」が、それぞれ”宿題”として残ります。この宿題を軽くするのが、2026年12月開校のオンライン日本語スクール「ともだちじゃぱん」。日本人学校やインターの置き換えではなく、併用を前提にした”第三の選択肢=補完”です。どちらの道を選んでも、日本語と日本とのつながりだけは切らさずに続けられます。
時差の面でもドバイは無理なく通えます。日本との時差は-5時間。ともだちじゃぱんの日本の平日夕方クラスは、ドバイでは現地の午後〜夕方の時間帯に届きます。インターや日本人学校から帰ってきて、リビングからそのまま参加――塾のように週末が送迎でつぶれることもありません。中東からでも日本の放課後の空気に、その日のうちにつながれます。
- 相手は日本在住の同世代:姉妹校NIJINアカデミー(在籍800名超)の日本の子どもたちと少人数グループで話します。ドバイの教室では得にくい「日本のリアルな友達」ができます。
- “レッスン”以上の、日本とのつながり:アイデンティティやルーツとのつながりが、帰国後もその先も効く長期価値になります。
- 子ども特化だから安心:月21,483円(約AED520)で毎日でも参加OK。学年でなく会話レベルでクラス分けするので「5年生の漢字の壁」で取り残されません。通い放題で「週1では量が足りない」も解決します。


よくある質問(ドバイで学校を選ぶ方から)
ドバイ日本人学校は中学までしかありません。高校はどうすれば?
その通りで、ドバイ日本人学校は中学部(中3)までです。高校進学のタイミングで、①日本の高校へ帰国、②ドバイのインター高等部(GEMS Wellington・JESS・DAA等のSixth Form/IBDP)へ転校、③日本の通信制高校+帰国生入試、のいずれかを選ぶのが一般的です。いずれの道でも、中学のうちに日本語の学年相当(国語・読解・作文)を維持しておくと、帰国受験でも編入試験でも選択肢が広がります。
インターに入れると日本語が心配です。どうすれば?
正直に言うと、英語漬けのインターだけでは日本語の学年相当は自然には育ちません。家庭での日本語量(読書・会話)を意識的に増やしたうえで、国語や日本語会話の補完手段を併用するのが現実的です。ともだちじゃぱんは会話レベル別のクラス分け+通い放題なので、インター生でも「今の日本語力」に合わせて無理なく続けられます。
帰国後の中学受験・高校受験の国語が不安です
ドバイはバンコクやシンガポールほど日本人向けの進学塾が多くなく、帰国受験の国語対策は家庭の工夫に委ねられがちです。オンライン塾や通信教材で受験対策を進めつつ、日常的に日本語の読解・語彙・作文の”地力”を切らさないことが土台になります。ともだちじゃぱんは受験塾の代わりではありませんが、日本語で考え話す量を毎日確保する場として、受験期の土台づくりに役立ちます。
ドバイからだと時差は問題になりませんか?
問題ありません。ドバイは日本より-5時間なので、ともだちじゃぱんの日本の平日夕方クラスは、ドバイでは現地の午後〜夕方の時間帯に当たります。学校から帰ってきてリビングからそのまま参加でき、週末をつぶすこともありません。中東の時差でも、日本の放課後にちょうど届く設計です。
ドバイでどちらを選んでも、日本の友達はそばに。
ともだちじゃぱんは2026年12月に開校します。事前登録いただくと、開校情報と体験会のご案内を、いちばんにお届けします。

