赴任地がニューヨーク(NY都市圏)に決まった、あるいは駐在中のご家庭が最初にぶつかる二択が「日本人学校か、現地校・インターナショナルスクールか」です。ニューヨークは全日制の日本人学校が2つ(グリニッジ/ニュージャージー)ある一方、世界最大級の補習校や、UNIS・Dwightといった名門インターまで選択肢が非常に広いのが特徴。3〜5年で帰国し帰国後の受験を重視するご家庭には日本人学校、長期・永住や英語環境を最優先するご家庭にはインター・現地校、というのが大枠の結論です。ただしニューヨークならではの事情(日本人学校が中学までで高校がない・インターの学費が年5〜7万ドル・公立学区の質の差)で、判断軸は家庭ごとに変わります。
相場感を先に共有します。全日制の日本人学校は授業料が年間およそ1.7万〜1.9万ドル、名門インターは年間4.4万〜6.8万ドルと、桁が一つ違うこともあります。そして”どちらを選んでも残る宿題”が2つあります。ひとつは日本語(国語)の学年相当を保つこと、もうひとつは帰国後の学校復帰・帰国受験です。この記事では各校の実費を並べたうえで、その宿題をどう軽くするかまでご案内します。
ニューヨークの学校選び 3タイプ比較一覧
| 選択肢 | 言語・カリキュラム | 対象 | 学費目安 | 帰国後 | こんな家庭に |
|---|---|---|---|---|---|
| ニューヨーク日本人学校/グリニッジ校(日本人学校) | 日本語・日本の学習指導要領 | 小1〜中3 | 授業料 年約$16,836〜$18,882+入学金$2,000 | ◎ そのまま復帰しやすい | 3〜5年で帰国・帰国後の受験重視 |
| 現地校・インター(UNIS/Dwight 等) | 英語・IB/米国式 | 幼〜高(〜18歳) | 年約$44,000〜$68,000 | △ 国語は別途対策要 | 長期/永住・英語環境を重視 |
| ともだちじゃぱん | オンライン・日本語会話/国語・友達 | 5〜18歳 | 月21,483円(約US$140) | ◎ 学年相当の国語と日本の友達を維持 | どちらを選んでも”日本語と日本とのつながり”を足したい |
日本人学校という選択肢 ――ニューヨークの実情
ニューヨーク都市圏には、日本の文部科学省の学習指導要領に準拠した全日制日本人学校が2つあります。ひとつはニューヨーク日本人学校(The Japanese School of New York/通称グリニッジ日本人学校)で、所在地はマンハッタン近郊のコネチカット州グリニッジ。小学部(初等部)・中学部(中等部)の小1〜中3が対象です。2026年度の授業料は初等部が年$16,836、中等部が年$18,882、これに入学金$2,000(初年度)などが加わります。日本と同じカリキュラム・日本語環境・行事があり、帰国後の学校復帰に最も強いのが利点です。一方で英語が伸びにくいこと、そして中学までしかなく高校がない点は事前に押さえておきたいところ(高校は現地校・インターや帰国が前提になります)。
もうひとつはニューヨーク育英学園の全日制(ニュージャージー州イングルウッドクリフス校)で、東海岸で唯一の全日制・幼小一貫(3歳〜小6)。日本の指導要領に準拠しつつ英語教育にも力を入れているのが特徴です(学費は要問い合わせ/目安)。さらにニューヨークは補習校も充実しており、土曜開講で世界有数の規模を誇るニューヨーク補習授業校(幼児〜高等部・LI校/W校)や、育英学園のポートワシントン等の週末校もあります。現地校・インターに通いながら日本語を保つご家庭は、この補習校を併用するのが定番です(補習校の学費も要問い合わせ)。
現地校・インターという選択肢 ――主な検討先
長期・永住や英語環境を重視するご家庭が検討するのが、マンハッタンの名門インターです。国連職員子女の教育のために設立されたUNIS(United Nations International School)はIBカリキュラムで、2025-26年度の授業料はPre-K〜4年生が$44,196、学年が上がるにつれ上昇し12年生で$49,206(別途、入学関連費用や資本金あり)。もう一校、セントラルパーク・ウエストのDwight SchoolはIBの全4プログラム(PYP/MYP/DP)を2〜18歳に提供し、2025-26年度は1〜12年生が$67,900、幼稚園が$63,900と高水準です。いずれも英語力・国際性・長期の進路に強い一方、学費が高いこと、帰国後に国語や日本の教科が空くこと、入学枠やウェイトリストが課題になります。なお公立を選ぶ場合も、スカースデールやグレートネックなど学区によって質が大きく異なるため、住むエリア選びが実質的な学校選びになります。
結局どっち? 迷ったときの3つの判断軸

- ①帰国予定:3〜5年で帰国か、長期・永住か 数年で帰国するなら、国語の連続性が効く日本人学校(+帰国後にそのまま復帰)が有利。長期・永住なら英語環境のインター・現地校が軸になり、その分だけ日本語を別途補う設計が要ります。ニューヨークは駐在と永住が混在する街なので、まず「いつ帰るか」を家庭で確定させるのが出発点です。
- ②子の年齢・学年:いま何年生か(5年生の壁) 低学年なら言語の切り替えが効きやすい一方、高学年は国語の抽象語彙が急に難しくなり、日本語の空白が帰国後に致命傷になりがち。特にグリニッジ校は中学まで、育英の全日制は小6までなので、その先の接続も一緒に考えます。
- ③帰国後の受験:帰国子女入試・中学受験の国語 帰国受験では国語や作文が課される学校が多く、日本語の学年相当を切らさない設計が合否を左右します。インターに通うほど、この対策を意識的に足す必要があります。

「インターナショナルスクールは後悔する」の正体――インター育ちの日本語
学校を調べていく途中で「インターナショナルスクール 後悔」という言葉に行き当たったご家庭は少なくないはずです。実際に語られている後悔の中身をたどると、その多くは英語ではなく日本語のほうで起きています。会話はできるのに漢字が書けない、日本語の本が読めない、考えていることを日本語で説明できない――いわゆるインター育ちの日本語力の問題です。原因は「英語が伸びたから日本語が落ちる」ことではなく、日本語を使う時間が家庭の中だけになることにあります。年$44,000〜$68,000というインターナショナルスクールの学費を払ってなお、日本語だけは家庭の努力で支えるしかない。ニューヨークは補習校が充実している街ですが、その分「土曜がまるごと補習校で埋まる」「週1回では量が足りない」という別の悩みも生まれます。
ここで整理しておきたいのが、補習校と日本人学校の違いです。日本人学校(グリニッジ校・育英学園の全日制)は平日フルタイムで日本の学習指導要領に沿って学ぶ全日制、補習授業校(補習校)は現地校・インターに通う子が土曜などに国語を中心に学ぶ「補習」。名前は似ていてもまったく別のものです。日本人学校の一覧やランキングを見比べ始める前に、①平日どこに通うか(日本人学校か現地校・インターか)②日本語をどこで積むか――この二つを別の問題として分けて考えると、判断が一気に軽くなります。②は学校選びの結果として自動的に決まるものではなく、ご家庭が設計するところ。そして②の受け皿は、週1回・学年別の土曜教室だけとは限りません。
どちらを選んでも残る”宿題”――第三の選択肢
日本人学校を選べば英語や現地とのつながりが、インター・現地校を選べば日本語の学年相当と帰国後の国語・日本の同世代とのつながりが、それぞれ”宿題”として残ります。その宿題を軽くするのが、2026年12月開校のオンライン日本語スクール「ともだちじゃぱん」です。日本人学校やインターを置き換えるものではなく、併用して足りない部分を補う第三の選択肢としてお考えください。補習校の週1では量が足りない、平日はインターの宿題で手一杯、というご家庭の”あと少し”を埋める設計です。
時差については正直にお伝えします。ニューヨークは日本より13〜14時間遅れ。日本の平日の放課後クラスは、ニューヨークでは深夜になってしまい参加できません。そこでともだちじゃぱんは、日本の週末午前=ニューヨークの金曜/土曜の夕方という”黄金枠”を使います。学校帰りやおうちでゆっくりできる金・土の夕方に、リビングから無理なく参加できるのが確実な窓です。
- 相手は日本在住の同世代:姉妹校NIJINアカデミー(在籍800名超)の日本の子どもたちと少人数グループで話す。ニューヨークの教室では得にくい「日本のリアルな友達」ができる。
- “レッスン”以上の、日本とのつながり:アイデンティティやルーツとのつながりが、帰国後もその先も効く長期価値。
- 子ども特化だから安心:月21,483円(約US$140)で毎日でも参加OK。学年でなく会話レベルでクラス分けするので「5年生の漢字の壁」で取り残されない。通い放題で「週1では量が足りない」も解決。


よくある質問(ニューヨークで学校を選ぶ方から)
グリニッジの日本人学校は中学までと聞きました。高校はどうすれば?
その通りで、ニューヨーク日本人学校(グリニッジ校)は小1〜中3までです。高校段階は現地校・インター(IB等)へ進むか、帰国して日本の高校に入るのが一般的。高校でインターに移る場合は英語の負荷が一気に上がるため、中学のうちから英語と、帰国受験に備えた国語の両方を意識しておくと安心です。ともだちじゃぱんは高校生年代(〜18歳)まで対応し、日本語の”母語としての深さ”を切らさないお手伝いをします。
インターに入れると日本語が心配です。どうすれば?
UNISやDwightのようなインターは英語漬けになるため、家庭での日本語量が意識的に確保できるかが分かれ目です。土曜の補習校に通う手もありますが、週1では会話量・アウトプットが不足しがち。ともだちじゃぱんは通い放題で、日本の同世代と”話す”時間を平日にも足せます。補習校と併用しても、補習校に通えない週の受け皿としても機能します。
帰国後の中学・高校受験で国語が不安です。ニューヨークからでも対策できますか?
できます。帰国子女入試でも国語や作文を課す学校は多く、現地校・インター中心のお子さんほど、学年相当の読解・語彙・記述を計画的に積むことが重要です。ともだちじゃぱんは会話レベルでクラス分けするので、実際の力に合った内容から無理なく積み上げられます。現役水準の日本の教員が、家庭教師ではなく”学校”として継続的に伴走します。
ニューヨークからだと時差は問題になりませんか?
平日の日本の放課後クラスは、ニューヨークでは深夜になるため現実的ではありません。ここは正直にお伝えします。その代わり、日本の週末午前がニューヨークの金曜/土曜の夕方にあたり、ここが確実に参加できる時間帯です。週末の夕方にリビングから参加する形なら、平日のインターや現地校の負担ともぶつかりません。
ニューヨークでどちらを選んでも、日本の友達はそばに。
ともだちじゃぱんは2026年12月に開校します。事前登録いただくと、開校情報と体験会のご案内を、いちばんにお届けします。

