赴任地がニューデリーに決まった、あるいはすでにデリーで暮らすご家庭が最初にぶつかる二択が「日本人学校か、現地校・インターナショナルスクールか」です。デリーには全日制のニューデリー日本人学校があり、同時に米国式・英国式・IBの名門インターも揃うため、選択肢が多いぶん迷いやすい街でもあります。3〜5年で帰国し帰国後の受験を見据えるご家庭には日本人学校が、長期滞在や英語環境を最優先するご家庭にはインターが向きやすい――まずはこの軸で考えると整理しやすくなります。
相場感を先に共有します。ニューデリー日本人学校は月額授業料が約₹25,000(目安)で年間に直すと数十万円規模、一方インターは年間₹90万〜150万ルピー超(=日本円で百数十万〜二百万円超)と、費用の桁が大きく変わります。そして、どちらを選んでも残る”宿題”があります。国語(日本語)の学年相当をどう維持するか、そして帰国後の学校復帰・帰国子女受験にどう備えるか――この記事ではその両方まで踏み込みます。
ニューデリーの学校選び 3タイプ比較一覧
| 選択肢 | 言語・カリキュラム | 対象 | 学費目安 | 帰国後 | こんな家庭に |
|---|---|---|---|---|---|
| ニューデリー日本人学校 | 日本語・日本の学習指導要領 | 幼稚部〜中3 | 月約₹25,000+入学金約₹200,000(目安) | ◎ そのまま復帰しやすい | 3〜5年で帰国・帰国後の受験重視 |
| 現地校・インター(AES/The British School 等) | 英語・米国式/英国式/IB | 幼〜G12/Year13 | 年約₹90万〜150万ルピー超+入学金 | △ 国語は別途対策要 | 長期滞在・英語環境を重視 |
| ともだちじゃぱん | オンライン・日本語会話/国語・友達 | 5〜18歳 | 月21,483円(約₹12,000) | ◎ 学年相当の国語と日本の友達を維持 | どちらを選んでも”日本語と日本とのつながり”を足したい |
日本人学校という選択肢 ――ニューデリーの実情
デリーには全日制のニューデリー日本人学校(Japanese School New Delhi)があります。1964年創立、デリー南部の閑静な住宅地ヴァサント・クンジ(Vasant Kunj)に立地し、幼稚部から中学部3年生までを対象とする、日本の学習指導要領に沿った全日制校です。全校生徒は160名規模(近年の公開情報)で、敷地約12,000㎡に全館冷房の校舎・屋内体育館・屋内プールを備えます。学費は公開情報の目安で、小・中学部の入学金が約₹200,000(幼稚部卒園児は半額)、月額授業料が約₹25,000、通学バスが月約₹13,500です(正確な最新額は学校へ要問い合わせ)。メリットは、日本のカリキュラムをそのまま学べるので帰国後の学校復帰・国語の連続性に強いこと、給食や運動会など日本式の学校生活・行事が経験できること、そして同じ立場の駐在家庭とつながれる安心感です。一方でデメリットは、英語が現地校ほどは伸びにくいこと、送迎・通学の負担、そして中学部までしかなく高校段階の進路は別に考える必要があることです。長期滞在で高校まで見据える場合は、この点が判断の分かれ目になります。
現地校・インターという選択肢 ――主な検討先
デリー(NCR)には駐在家庭が実際に検討する国際校が複数あります。American Embassy School(AES/チャナキャプリ)は米国式+IBディプロマを提供する名門で、外交・エクスパット家庭の定番。年間授業料はPrimaryで約₹90万〜120万、Secondary/IBDPで約₹110万〜150万ルピー超が目安で、加えて高額な一時登録料(capital levy、USD建て)がかかります。The British School New Delhiは英国式(IGCSE・A-Level/IBパスウェイ併設)で、年間授業料は初等部で約₹45万〜80万、Sixth Formで約₹100万〜140万ルピー超が目安、別途高額な入学金・development feeがあります。より新しめの選択肢としてPathways School Noida(IB)などNCR郊外のIB校もあり、費用感は上記より抑えめのレンジも出ています(いずれも要確認)。メリットは英語力・国際性が伸び、長期滞在・海外大学進学に強いこと。デメリットは学費が高額なこと、入学枠・ウェイトリストの壁、そして帰国後に国語や日本の教科の空白が生じやすいことです。
結局どっち? 迷ったときの3つの判断軸

- ①帰国予定:3〜5年で帰国か、長期・永住か――デリーは任期3〜5年での帰国が多い赴任地。短期で帰国するなら国語の連続性が効くニューデリー日本人学校+補完が有利、長期で英語環境を最優先するならインターが向きます。
- ②子の年齢・学年:いま何年生か(5年生の壁)――低学年は言語の切替が効きますが、高学年になると国語の抽象語彙・読解が急に難しくなり、日本語の空白が致命傷になりやすい。学年が上のお子さんほど日本語の連続性を切らさない設計が要ります。
- ③帰国後の受験:帰国子女入試・中学受験の国語――帰国受験では国語や作文が問われる学校が多く、インターに通うほど家庭側で日本語の学年相当を補う必要が高まります。

「インターナショナルスクールは後悔する」の正体――インター育ちの日本語
学校を調べていくと「インターナショナルスクール 後悔」という言葉に行き当たったご家庭は少なくないはずです。実際に語られている後悔の中身をたどると、その多くは英語ではなく日本語のほうで起きています。会話はできるのに漢字が書けない、日本語の本が読めない、考えていることを日本語で説明できない――いわゆるインター育ちの日本語力の問題です。原因は「英語が伸びたから日本語が落ちる」ことではなく、日本語を使う時間が家庭の中だけになることにあります。デリーのように日本語で話せる同世代が学校の外に少ない街ほど、この現象は起きやすくなります。年₹90万〜150万ルピー超という学費を払ってなお、日本語だけは家庭の努力で支えるしかない――これがインターを選んだご家庭の正直な現実です。
ここで整理しておきたいのが、補習校と日本人学校の違いです。日本人学校は平日フルタイムで日本の学習指導要領に沿って学ぶ全日制、補習授業校(補習校)は現地校・インターに通う子が週末などに国語を中心に学ぶ「補習」。まったく別のものです。学校の一覧やランキングを比べ始める前に、①平日どこに通うか(日本人学校かインターか)②日本語をどこで積むか――この二つを別の問題として分けて考えると、判断が一気に楽になります。②は学校選びの結果として自動的に決まるものではなく、ご家庭が自分で設計するところです。そして②の受け皿は、週1回・学年別の教室だけとは限りません。
どちらを選んでも残る”宿題”――第三の選択肢
日本人学校を選べば英語や現地とのつながりが、インターを選べば日本語の学年相当と帰国後の国語・日本の同世代とのつながりが、それぞれ”宿題”として残ります。その宿題を軽くするのが、2026年12月開校のオンライン日本語スクール「ともだちじゃぱん」です。日本人学校やインターを”置き換える”ものではなく、どちらを選んでも足せる第三の選択肢=補完としてお使いいただくのが前提です。
時差についても正直にお伝えします。ニューデリーは日本より約3.5時間遅れ(-3.5h)。日本の平日夕方のクラスは、デリーでは午後〜夕方にあたります。つまり現地校やインターの放課後、そのまま自宅のリビングから参加できる、無理のない時間帯です。塾の送迎で夜が潰れることもありません。
- 相手は日本在住の同世代:姉妹校NIJINアカデミー(在籍800名超)の日本の子どもたちと少人数グループで話します。デリーの教室では得にくい「日本のリアルな友達」ができます。
- “レッスン”以上の、日本とのつながり:アイデンティティやルーツとのつながりが、帰国後もその先も効く長期価値になります。
- 子ども特化だから安心:月21,483円(約₹12,000)で毎日でも参加OK。学年でなく会話レベルでクラス分けするので「5年生の漢字の壁」で取り残されません。通い放題なので「週1では量が足りない」も解決します。


よくある質問(ニューデリーで学校を選ぶ方から)
ニューデリー日本人学校は中学までです。高校はどうすれば?
ニューデリー日本人学校は幼稚部〜中学部(中3)までのため、高校段階は①日本の高校へ帰国・進学、②現地インターのSixth Form(A-Level)やIBディプロマへ進む、③日本の通信制・オンライン高校を併用する、などの選択になります。いずれの場合も、中学のうちに日本語の読み書きと学年相当の国語力を維持しておくと、その後の進路の幅が広がります。ともだちじゃぱんは、この時期の日本語の連続性を保つ補完として使えます。
インターに入れると日本語が心配です。どうすれば?
正直に言うと、インターに通いながら家庭の会話だけで学年相当の日本語(特に漢字・読解・作文)を保つのは簡単ではありません。ご家庭での日本語の量を意識的に増やしつつ、読み書きは外部の手段で補うのが現実的です。ともだちじゃぱんは会話レベル別のクラスと通い放題で、インターとの併用を前提に設計しています。英語はインターで、日本語と日本の友達はオンラインで、という役割分担が組めます。
帰国後の中学受験・帰国子女入試の国語が不安です。
帰国子女入試や中学受験では、国語の読解・作文・語彙が問われる学校が多くあります。デリー赴任中に日本語の学年相当を切らさないことが、帰国後の選択肢を守る一番の近道です。会話レベルでクラス分けし、通い放題で量を確保できるともだちじゃぱんは、「週1では足りない」「学年とレベルが合わない」という帰国受験家庭の悩みに合わせて使えます。
ニューデリーからだと時差は問題になりませんか?
問題になりにくい好条件です。デリーは日本より約3.5時間遅れなので、日本の平日夕方クラスがデリーの午後〜夕方にあたります。現地校・インターの放課後や日本人学校からの帰宅後に、そのまま自宅から参加できます。夜遅くや早朝になることはありません。

