赴任地がシカゴに決まった、あるいはすでに駐在中のご家庭が最初にぶつかる二択が「日本人学校(シカゴ双葉会)か、現地校・インターナショナルスクールか」です。シカゴ圏は日本人学校(全日制)が小1〜中3まで揃い、郊外の公立学区も全米トップ級――だからこそ選択肢が多く、判断軸が家庭ごとに変わります。3〜5年で帰国し帰国後の受験を重視するなら日本人学校、長期・永住で英語環境を最優先するなら現地校・インター、というのが大枠の結論です。
相場感を先に出すと、シカゴ双葉会(全日制)は年間US$11,000台とインターより桁がひとつ低く、ブリティッシュ・スクールやリセ・フランセなどのインターは年間US$29,000〜45,000台。一方、ネイパービルなど優良公立学区は授業料無料(財源は住宅の固定資産税)です。そして”どちらを選んでも残る宿題”――国語の学年相当と、帰国後の学校復帰・帰国子女受験――という論点を、この記事の最後で扱います。
シカゴの学校選び 3タイプ比較一覧
| 選択肢 | 言語・カリキュラム | 対象 | 学費目安 | 帰国後 | こんな家庭に |
|---|---|---|---|---|---|
| シカゴ双葉会日本語学校 全日校(日本人学校) | 日本語・日本の学習指導要領 | 小1〜中3 | 年 約US$11,364(小)/US$12,159(中)+バス代・入学金等 | ◎ そのまま復帰しやすい | 3〜5年で帰国・帰国後の受験重視 |
| 現地公立(ネイパービル203/204学区 等) | 英語・米国式 | K〜12 | 授業料無料(学区内に居住・固定資産税負担) | △ 国語・日本の教科は別途対策要 | 長期・英語環境・住環境重視 |
| インター(ブリティッシュ/リセ・フランセ 等) | 英語・英国式/IB/仏+IB | 幼〜高 | 年 約US$29,000〜45,000 | △ 国語は別途対策要 | 長期/永住・国際性を重視 |
| ともだちじゃぱん | オンライン・日本語会話/国語・友達 | 5〜18歳 | 月額定額 | ◎ 学年相当の国語と日本の友達を維持 | どちらを選んでも”日本語と日本とのつながり”を足したい |
日本人学校という選択肢 ――シカゴの実情
シカゴ圏の日本人学校はシカゴ双葉会日本語学校 全日校です。運営は同一法人で、平日毎日通う全日制(小1〜中3)と、現地校に通う子が土曜だけ通う補習校(幼稚部〜高等部・毎週土曜のみ)の二部門があり、両者は明確に別物です。全日校は日本の学習指導要領に沿って日本語で授業を行い、教員も日本から派遣されるため、帰国後の学校復帰に強いのが最大の利点。所在地はシカゴ郊外のアーリントンハイツ(2550 N. Arlington Heights Rd., Arlington Heights, IL 60004)で、1998年から現在地。学費は全日校でおおむね年額US$11,364(小学部)/US$12,159(中学部)に加え、スクールバス代(年 約US$2,874)、入学金US$500、施設維持費・ICT費、会員資格(Membership)に伴う拠出などが必要です(詳細・最新額は要問い合わせ)。補習校の授業料はサイトに公開がなく、こちらも要問い合わせです。
メリットは、日本のカリキュラムをそのまま継続でき、給食・行事・日本語の学校生活が得られること。一方デメリットは、英語や現地の友人関係が伸びにくいこと、送迎・バス通学の負担、そして全日校は中学3年までで高校がないため、高校段階の進路(現地校・インター・帰国など)を別途考える必要があることです。土曜の補習校を選ぶ場合は、平日は現地校で英語、土曜に日本語という両立になりますが、週1回のため国語の”量”は家庭の補いが前提になります。
現地校・インターという選択肢 ――主な検討先
シカゴ駐在で人気なのは、まず優良公立学区です。ネイパービル203学区やインディアン・プレーリー204学区、北郊のニュートライア高校区は全米屈指の評価で、授業料は無料(その代わり学区内住宅の家賃・固定資産税が高め)。英語ESLサポートも手厚く、長期赴任や住環境重視の家庭に向きます。インターでは、IB・英国式のブリティッシュ・インターナショナル・スクール・オブ・シカゴ(Nord Anglia系。市内リンカーンパーク/サウスループ、年 約US$19,000〜45,000)、フランス語+IBのリセ・フランセ・ド・シカゴ(年 約US$28,925〜29,500)などが候補。メリットは英語・国際性と長期/永住への強さ、デメリットは学費の高さと、帰国後に国語・日本の教科が”空く”こと、人気校は入学枠・ウェイトリストがある点です。
結局どっち? 迷ったときの3つの判断軸

- ①帰国予定:3〜5年で帰国か、長期・永住か ―― 短期で帰国する家庭は国語の連続性が効く全日校(または補習校+補完)が有利。長期・永住なら優良公立やインターで英語環境を厚くする選択が合理的です。
- ②子の年齢・学年:いま何年生か(5年生の壁) ―― 低学年は言語の切り替えが効きますが、小5前後から国語の抽象語彙・説明文が一気に難しくなり、ここで日本語が空くと帰国時の遅れが致命傷になりがちです。
- ③帰国後の受験:帰国子女入試・中学受験の国語 ―― 帰国枠でも国語・作文が課される学校は多く、受験を見据える家庭ほど、学年相当の日本語を切らさない設計が要ります。

日本人学校の学費とインターの学費――払ったあとに残る「日本語」
学校選びで最初に比べるのは、やはり学費です。シカゴ双葉会日本語学校 全日校(日本人学校)は年 約US$11,364(小学部)/US$12,159(中学部)に、スクールバス代 年 約US$2,874、入学金US$500、施設維持費・ICT費などが加わります。対してインターナショナルスクールの学費は、ブリティッシュ・インターナショナル・スクール・オブ・シカゴが年 約US$19,000〜45,000、リセ・フランセ・ド・シカゴが年 約US$28,925〜29,500。日本人学校の2〜4倍です。さらにシカゴ圏に特有なのが、ネイパービル203/204学区やニュートライア高校区といった全米屈指の公立学区が授業料無料だという事実(その代わり学区内住宅の家賃・固定資産税が重くなります)。「無料で全米トップ級の教育が受けられる」という選択肢が現実にあるため、シカゴでは平日を現地公立に決めるご家庭がとても多い。ただ、金額の差より大きいのは「その学費で何が買えて、何が買えないか」です。年US$4万を超える学費を払っても、あるいは学費ゼロの名門公立に通っても、英語と学力は積み上がる一方で日本語の読み書きは買えません。会話はできるのに漢字が書けない、日本語の本が読めない、考えていることを日本語で説明できない――インター育ちの日本語と呼ばれる状態は、日本語を使う時間が家庭の中だけになったときに起きます。
ここで整理しておきたいのが補習校と日本人学校の違いです。シカゴの場合は同じ「シカゴ双葉会日本語学校」という法人の中に、平日毎日通って日本の学習指導要領で学ぶ全日校(小1〜中3)と、現地校に通う子が毎週土曜だけ通う補習校(幼稚部〜高等部)の二部門があるため、名前が同じでも中身はまったく別物だという点に注意が必要です。しかも全日校は中学3年まで――その先の高校をどうするかは宿題として残ります。土曜の補習校を選んだ場合も「週1日・学年ごとの一斉授業」という設計上、土曜がまるごと潰れる/週1では国語の量が足りない/学年に合わず取り残される、という声が根強く残ります。日本人学校の一覧や学費表を見比べる前に、①平日どこに通うか(全日校か現地公立・インターか)、②日本語をどこで積むか――この二つを別の問いとして分けると、判断は一気に軽くなります。②は学校選びの結果として自動的に決まるものではありませんし、その受け皿が週1回・学年一斉の教室だけとも限りません。とくにシカゴ圏は住環境の良さから当初3年の予定が5年・10年と延びやすく、日本人コミュニティも厚い土地。気づけば国語だけが学年から離れていた、という事態を防ぐ設計が要ります。
どちらを選んでも残る”宿題”――第三の選択肢
全日校を選べば英語や現地とのつながりが、現地校・インターを選べば日本語の学年相当と帰国後の国語・日本の同世代とのつながりが”宿題”として残ります。その宿題を軽くするのが、2026年12月開校のオンライン日本語スクール「ともだちじゃぱん」です。日本人学校やインターの置き換えではなく、併用が前提。平日の学校生活はそのままに、日本語と日本とのつながりだけを”足す”使い方ができます。
時差は正直にお伝えします。シカゴは日本と約14〜15時間差(夏はCDT)。日本の平日夕方クラスは現地の深夜にあたり成立しません。その代わり、日本の週末午前=シカゴの金曜/土曜の夕方が確実な”黄金枠”です。学校や習い事が終わった金曜夜・土曜夜に、リビングから無理なく参加できます。北米の時差でも、曜日と時間帯を選べばオンラインは十分に成立します。
- 相手は日本在住の同世代:姉妹校NIJINアカデミー(在籍800名超)の日本の子どもたちと少人数グループで話します。シカゴの教室では得にくい「日本のリアルな友達」ができます。
- “レッスン”以上の、日本とのつながり:アイデンティティやルーツとのつながりが、帰国後もその先も効く長期価値になります。
- 子ども特化だから安心:月額定額で毎日でも参加OK。学年でなく会話レベルでクラス分けするので「5年生の漢字の壁」で取り残されません。通い放題で「週1では量が足りない」も解決します。


よくある質問(シカゴで学校を選ぶ方から)
シカゴ双葉会の全日校は中学までと聞きました。高校はどうすれば?
全日校は小1〜中3までで、高校段階はありません。高校からは現地の公立高校(ニュートライアやネイパービルの高校など)やインター、あるいは日本の高校への帰国・進学を検討する家庭が多いです。中学のうちから英語と日本語の両方を切らさないでおくと、どの進路にも切り替えやすくなります。
現地校・インターに入れると日本語が心配です。どうすれば?
家庭内の日本語量を増やすことがまず基本ですが、親子だけでは会話の相手も学年相当の国語量も不足しがちです。土曜の補習校や家庭学習に加え、ともだちじゃぱんのように同世代の日本の子と定期的に話せる場を併用すると、”使う日本語”が続きます。会話レベル別クラスなので、日本語に自信がないお子さんでも無理なく入れます。
帰国後の中学受験・帰国子女入試の国語が不安です。
帰国枠でも国語・作文が課される学校は珍しくありません。現地校・インター中心の生活だと、この学年相当の読み書きが最も空きやすい部分です。低学年から漢字・語彙・作文を細く長く続け、高学年で失速させないことが鍵。ともだちじゃぱんは通い放題で”量”を確保でき、受験期の国語の土台づくりに使えます。
シカゴからだと時差は問題になりませんか?
日本との約14〜15時間差のため、日本の平日夕方クラスは現地の深夜になり現実的ではありません。ただし日本の週末午前=シカゴの金曜/土曜の夕方が確実に成立する枠です。週末の夕方にリビングから参加する形なら、平日の学校生活を崩さずに続けられます。
アメリカは補習授業校が中心で、シカゴを含めて全日制の日本人学校がある都市はごく限られます。だからこそ「そもそもどこに何があるのか」から確認したほうが早い地域です。学費や進学の出口も含めて、公表されている内容を横断して調べました=海外の日本人学校の一覧、日本人学校の学費、日本人学校と高校、日本人学校の給食。現地校と日本人学校では長期休暇の時期がずれます。10校の校暦を並べた日本人学校の夏休みで見比べられます。
<インターナショナルスクールそのものを詳しく
- インターナショナルスクールの学費――都市をまたいだ相場と、入学金・スクールバス・寄付金まで含めた総額の見方。
- インターに通う子の日本語――英語で学びながら日本語を学年相当に保つには、家庭で何が必要になるのか。
シカゴでどちらを選んでも、日本の友達はそばに。
ともだちじゃぱんは2026年12月に開校します。事前登録いただくと、開校情報と体験会のご案内を、いちばんにお届けします。

