赴任地がマニラに決まった、あるいはすでに駐在中のご家庭が最初にぶつかる二択が「マニラ日本人学校か、現地校・インターナショナルスクールか」です。マニラはBGC(ボニファシオ・グローバルシティ)に日本人学校もトップインターも集まる恵まれた立地で、選択肢が多いぶん迷いやすいのも事実。3〜5年で帰国し帰国後の受験を見据えるご家庭には日本のカリキュラムをそのまま続けられる日本人学校が、長期・永住や英語環境を最優先したいご家庭にはインターが向きます。判断軸は「帰国予定・子の学年・帰国後の受験」で変わります。
まず相場感から。マニラ日本人学校は授業料・施設費あわせて月額およそ₱24,000(年間にすると₱30万弱)、一方インターは年間₱65万〜180万超と、桁が一つ違います。そして費用の多寡にかかわらず”どちらを選んでも残る宿題”があります。それが、国語(日本語)の学年相当を切らさないことと、帰国後の学校復帰・受験です。この記事ではマニラの実情に沿って比較し、その宿題を軽くする第三の選択肢まで正直にお伝えします。
マニラの学校選び 3タイプ比較一覧
| 選択肢 | 言語・カリキュラム | 対象 | 学費目安 | 帰国後 | こんな家庭に |
|---|---|---|---|---|---|
| マニラ日本人学校(日本人学校) | 日本語・日本の学習指導要領 | 小1〜中3 | 月約₱24,000(授業料+施設費/年約₱30万弱)+入学金約₱26,000 | ◎ そのまま復帰しやすい | 3〜5年で帰国・帰国後の受験重視 |
| 現地校・インター(ISM/BSM/Brent 等) | 英語・米国式/英国式/IB | 3〜18歳 | 年約₱65万〜180万超 | △ 国語は別途対策要 | 長期/永住・英語環境を重視 |
| ともだちじゃぱん | オンライン・日本語会話/国語・友達 | 5〜18歳 | 月21,483円(約₱7,900) | ◎ 学年相当の国語と日本の友達を維持 | どちらを選んでも”日本語と日本とのつながり”を足したい |
日本人学校という選択肢 ――マニラの実情
マニラの日本人学校は、正式名称を在フィリピン日本国大使館附属マニラ日本人学校(MJS)という全日制の小・中一貫校です。対象は小学1年生〜中学3年生、入学には日本国籍が必要で、立地はインターも集まるBGC(University Park, Bonifacio Global City, Taguig)。授業や行事、生活習慣は日本の学校そのもので、日本の学習指導要領に沿って授業が進みます。学費は2023年改定で入学金が約₱26,000(一時)、授業料が月額約₱17,000、施設費が月額約₱7,000(最新は学校へご確認ください)。メリットは、帰国後にそのまま学年復帰しやすいこと、日本語での学習・生活環境、給食や運動会などの日本式の行事です。デメリットは、英語や現地社会との接点が校内では伸びにくいこと、そして中学までしかないため、高校からの進路(帰国して日本の高校か、現地インターの高等部か)を別途考える必要があることです。
現地校・インターという選択肢 ――主な検討先
マニラで駐在家庭が実際に検討する主なインターは次の通りです。International School Manila(ISM)はBGCに近いフォート・ボニファシオ立地の名門で、米国式+IB(アジア初のIBディプロマ校)、対象は3〜18歳、学費は年約₱65万〜150万超。British School Manila(BSM)はBGCで英国式カリキュラム(IGCSE〜IBディプロマ)、対象3〜18歳、学費は年約₱54万〜141万(別途キャピタル費等)。Brent International School Manilaはラグナ州ビニャン(郊外)にIB+キリスト教系で、学費は年約₱85万〜。メリットは、英語力と国際性が身につき、長期・永住や海外大進学に強いこと。デメリットは、学費が高額なこと、帰国後に国語・日本の教科の空白が生じやすいこと、そして人気校は入学枠・ウェイトリストや英語補習(EAL/ESL)費が別途かかる点です。
結局どっち? 迷ったときの3つの判断軸

- ①帰国予定:3〜5年で帰国か、長期・永住か――短期で帰国するなら、国語の連続性が効く日本人学校(または日本語の補完)が有利。マニラは日本人学校もインターもBGCに揃うので、途中で方針転換しても選び直しやすいのは強みです。長期・永住なら英語環境のインターが向きます。
- ②子の年齢・学年:いま何年生か(5年生の壁)――低学年は言語の切り替えが効きやすい一方、高学年になると国語の抽象語彙・読解が急に難しくなり、いったん空いた日本語の空白が致命傷になりがち。「5年生の漢字の壁」で取り残さない設計が要ります。
- ③帰国後の受験:帰国子女入試・中学受験の国語――帰国受験で国語や作文が要るご家庭ほど、日本語の学年相当を切らさないことが最重要。まずは漢字・語彙を学年通りに積んでおくことが、帰国後の受験対策の土台になります。

どちらを選んでも残る”宿題”――第三の選択肢
日本人学校を選べば英語や現地とのつながりが、インターを選べば日本語の学年相当と帰国後の国語・日本の同世代とのつながりが、それぞれ”宿題”として残ります。その宿題を軽くするのが、2026年12月開校のオンライン日本語スクール「ともだちじゃぱん」です。あくまで日本人学校やインターを置き換えるものではなく、放課後に”足す”併用が前提。現役の日本の教員が、日本語の会話と国語を、学年でなく会話レベルに合わせて指導します。
時差も味方します。マニラは日本より1時間遅いだけ(-1h)。ともだちじゃぱんの日本の平日夕方クラスは、マニラの放課後そのままの時間帯にあたるので、現地校やインターから帰宅してリビングからそのまま参加できます。塾のように送迎で夜が潰れることもありません。
- 相手は日本在住の同世代:姉妹校NIJINアカデミー(在籍800名超)の日本の子どもたちと少人数グループで話す。マニラの教室では得にくい「日本のリアルな友達」ができる。
- “レッスン”以上の、日本とのつながり:アイデンティティやルーツとのつながりが、帰国後もその先も効く長期価値。
- 子ども特化だから安心:月21,483円(約₱7,900)で毎日でも参加OK。学年でなく会話レベルでクラス分けするので「5年生の漢字の壁」で取り残されない。通い放題で「週1では量が足りない」も解決。


よくある質問(マニラで学校を選ぶ方から)
マニラ日本人学校は中学までしかありません。高校はどうすれば?
マニラ日本人学校は小1〜中3の一貫校で、高等部はありません。高校からは、日本へ帰国して日本の高校(帰国生入試を含む)に進むか、ISMやBSM、Brentなどインターの高等部に進む二択が中心です。どちらに進むにせよ、中学のうちに日本語の学年相当を保っておくと、帰国進学の選択肢を狭めずに済みます。ともだちじゃぱんは中学生の国語・作文の維持にも使えます。
インターに入れると日本語が心配です。どうすれば?
インターは英語漬けになるぶん、家庭の日本語量だけでは学年相当の読み書きが追いつかなくなりがちです。家庭での会話に加えて、漢字・語彙・作文を体系的に補う手段を一つ持っておくと安心。ともだちじゃぱんは会話レベル別クラスと通い放題で、”週1では量が足りない”を解消し、インターと無理なく併用できます。
帰国後の中学受験・高校受験の国語が不安です。
帰国子女入試でも、まずは学年相当の漢字・語彙を積んでおくことが土台になります。マニラには駿台マニラ校などの受験塾やオンライン家庭教師もありますが、受験対策の前提として「日本語で考え、書く」習慣を切らさないことが重要です。ともだちじゃぱんは日常の会話と国語で、その土台を放課後に無理なく維持します。
マニラからだと時差は問題になりませんか?
問題になりません。マニラは日本より1時間遅いだけなので、日本の平日夕方のクラスがマニラの放課後にちょうど重なります。現地校やインターから帰宅してそのまま参加でき、ASEANの中でも特に通いやすい時間帯です。

