進研ゼミ 海外受講 住所変更で検索してこのページにたどり着いた方は、たいてい次のどれかの状況にいます。辞令が出て数週間後には日本を離れる。海外の任地のなかで家を移る。あるいは本帰国が決まって、届き先を日本に戻さなければいけない。どれも、荷造りと学校の手続きに追われている最中に「そういえば進研ゼミはどうするんだっけ」と思い出す種類の用事です。
先に結論をお伝えします。日本国内から海外へ移る場合、それは多くのご家庭が想像している「マイページで住所を打ち替える」作業ではありません。進研ゼミの海外受講は、ベネッセと直接契約する国内受講とは仕組みそのものが違い、契約先も、支払先も、問い合わせ窓口も「販売会社」に移ります。つまり手続きの正体は住所変更ではなく、契約の引っ越しです。そしてもうひとつ、見落とすと一号分まるごと教材が宙に浮くのが締切で、海外受講の締切日は国内より5日早い設定になっています(出典:ベネッセ「国内受講との主なちがい」)。
この記事では、公式サイトで確認できた事実だけを使って、手続きの「順番」と「締切」を整理します。締切日そのものは講座ごとに違い、改定もされますので、最後は必ずご契約先の販売会社と公式ページで最新をご確認ください。
なぜ「住所変更」で片づかないのか

国内受講は、ベネッセコーポレーションとご家庭の直接契約です。だから住所が変われば会員ページや電話でさっと直せます。ところが海外受講は、日販アイ・ピー・エスやOCSといった販売会社との契約になります。受講費の支払先も販売会社。教材も販売会社を経由して海を渡り、検疫や通関の事情で送れない教具は除外されます。
この構造から、実務的に重い制約が出てきます。ベネッセの公式サイトには、海外受講中の会員は国内受講窓口やお客様サポートを利用できないと明記されています。いつもの電話番号にかけても、いつものマイページを開いても、その手続きは受け付けてもらえません。「電話したのに取り合ってもらえなかった」と感じる方がいるのは、担当者の問題ではなく、そもそも窓口が別だからです。
逆に言えば、最初に押さえることはシンプルです。自分の契約先の販売会社はどこか。これを引っ越し前に確認しておくだけで、以降の連絡が全部そこに集約されます。会員向けの案内はベネッセ「海外でご受講中のかたへ」にまとまっており、住所変更・お届け先変更、コースやタイプの変更、一時帰国と本帰国、と用件ごとに入口が分かれています。
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締切は国内より5日早い、という一行を甘く見ない
海外受講でいちばん事故が起きやすいのが締切です。公式には「国内より5日早い設定」と書かれています。国内の感覚で「まだ間に合う」と思った日には、海外側の締切はもう過ぎている、ということが普通に起こります。
理由は教材の発送スケジュールに紐づいているからです。ベネッセの案内では、日本から海外への通常発送はおおむね1か月ほど、赤ペン先生の答案の返却は3〜4週間、努力賞のプレゼントは3週間ほどかかるとされています。つまり住所変更を出した時点で、次の号はもう箱詰めされて海の上にいる可能性がある。だから「原則、変更締切日までにお手続きください」という但し書きが付きます。
締切日は講座によっても違います。海外受講のよくある質問ページには、執筆時点でこどもちゃれんじは当月5日、小学講座は前月末日、中学講座は前月25日という記載がありました。ただしこの種の日付は運用の見直しで変わりますし、講座や販売会社によって扱いが異なることもあります。実際に動く前に、必ず公式ページとご契約先の販売会社で最新の締切をご確認ください。この記事の日付を根拠に動くのは危険です。
実務のコツは、渡航日ではなく「日本の家を出る日」から逆算することです。日本の住所に届いた教材を誰も受け取れない期間が、いちばん厄介だからです。郵便局への転居届は郵便物には効いても、国際発送の届け先までは面倒を見てくれません。
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引っ越しのパターン別・やること早見表
方向によって手続きの中身がまるで変わります。ご自身がどの行にいるかを先に確かめてください。
| パターン | 手続き | 教材の届き先 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 国内から海外へ | 住所変更ではなく、国内受講から海外受講への切り替え。契約先が販売会社に移るため、退会と新規申し込みの流れになる。 | 切り替え後は販売会社から海外の住所へ。間に合わない号は日本の旧住所に届く。 | チャレンジタッチ、ハイブリッドスタイル、デジタルスタイルは海外受講の対象外。紙教材に切り替わる前提で考える。会員番号が同じなら努力賞ポイントは引き続き使える。 |
| 海外から海外へ | これが本来の意味での住所変更。販売会社の問い合わせフォーム、または「海外住所変更連絡書」をFAXか郵送。 | 変更締切日に間に合った号から新住所へ。それ以前は旧住所に向かう。 | 国や地域をまたぐと受講費が変わることがあり、その場合は返金または差額請求の手続きが発生する。 |
| 海外から本帰国 | まず販売会社へ解約締切日までに解約の連絡。その約1週間後に、ベネッセで国内受講の入会手続き。 | 解約した号までは海外へ。国内受講の開始号からベネッセ直送で日本の住所へ。 | 順番を逆にしない。先に国内受講へ入ると不整合の原因になる。努力賞ポイントの引き継ぎには国内の電話窓口が必要。 |
一時帰国は本帰国とは別枠で、解約せずに送り先だけ日本国内に切り替える仕組みがあります。「一時帰国連絡書」を締切日までに販売会社へ出す形です。ただし公式に明記されているとおり、国内にお届けしている期間も受講費は海外受講費のままで、差額の返金はありません。書類はいずれもベネッセ「各種書類ダウンロード」から入手できます。
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渡航前にやること、渡航後にやること
順番だけ間違えなければ、そんなに難しい手続きではありません。目安として、こう分けて考えると迷いません。
- 日本を出る1〜2か月前:契約先になる販売会社を確認し、海外受講の締切・受講費と、自分の講座が対象かどうかを調べる。チャレンジタッチのご家庭は、紙教材への切り替えをここで織り込む。
- 出発前:国内受講側の手続きと海外受講の申し込みを、公式の案内に沿った順番で済ませる。海外の住所が未確定なら、確定までの数か月をどうするか(日本の実家に送るのか等)を先に決めておく。
- 渡航直後:現地の住所表記が確定したら、すみやかに販売会社へ届け出る。棟番号や私書箱など日本の書式では通じない部分が抜けていると不着の原因になる。メールアドレスと電話番号も一緒に更新する。
- 最初の教材が届いたら:中身が案内どおり揃っているか確認する。海を渡る分、抜けや破損の可能性は国内より高い。
渡航直後は住居契約、銀行口座、現地校の入学手続きが一気に押し寄せるので、教材の届け先はどうしても後回しになります。困るのは、日本語の勉強がいちばん不安定な時期に、手元に何もない状態が数か月続くことです。
教材が行き違ったときは、どこに連絡するか

引っ越しのタイミングでは、どうしても行き違いが起きます。ここでややこしいのは、症状によって連絡先が違うことです。ベネッセの案内を整理すると、こうなります。
- 届かない、遅れている、別の住所に行った:配送そのものの問題なので、ご契約先の販売会社へ。毎月の教材お届け日を過ぎても届かない場合が目安です。
- 届いたが中身が足りない:ベネッセの海外受講専用窓口へ。会員番号と足りない教材名を伝えるとやりとりが早く済みます。
- 破損している、汚れている:原因で分かれます。輸送中の事故なら販売会社、製品の不良ならベネッセ。まず状態を写真に撮っておくと説明が楽です。
いずれの場合も、国内のサポート窓口に連絡しても手続きは進みません。急いでいるときほどいつもの番号にかけたくなりますが、海外受講の窓口に直接あたるのが結局いちばん速い道です。
手続きが終わっても、止まるのは学習のほう
ここまでは事務の話でした。ただ、海外へ移られたご家庭から実際によく届くのは、手続きの相談ではなくこういう声です。「教材は無事に届くようになったのに、封を切らないまま積み上がっている」。
これはお子さんの怠けでも、教材の質の問題でもありません。進研ゼミは、日本の学年カリキュラムに沿って読み書きを積む道具としてよくできています。小学6年間で学ぶ教育漢字は1,026字。その学年配当を追いかける枠組みを家庭だけで自作するのは現実的ではなく、そこは素直に頼っていい部分です。
止まる理由は別のところにあります。渡航直後、お子さんの一日は現地校の言語で埋まります。生活のことばは2〜3年でそれらしく話せるようになる一方、教科の学習に耐えることばが育つには5〜7年かかると言われます。その長い途中で、日本語は「使う相手」を失っていく。話す相手のいない言語のために、一人で机に向かってプリントを進める。大人でも続きません。教材が届いているのに開かれないのは、たいていこの「相手の不在」が原因です。
だから私たちは、通信教育をやめてこちらに来てください、とは申し上げません。教材で読み書きを積み、こちらで使う相手を得る。併用でいい、というのが一貫した考え方です。ともだちじゃぱんは、日本の同世代と毎日話す時間を持ち、日本の現役水準の先生が8人の少人数クラスで見るオンラインのスクールです(2026年12月開校のパイロット)。教材で覚えた言葉を、その日のうちに誰かに向かって使う。その往復ができると、積み上がっていた封筒がふつうに開くようになります。受講費は通い放題の月額定額制で、金額や開校時期のご案内は資料請求でお送りしています。
よくある質問
会員ページから海外の住所に変更すれば済みますか。
国内受講のまま海外の住所に打ち替える形にはなりません。海外受講は販売会社との契約に切り替わるため、国内受講の手続きと海外受講の申し込みを、公式の案内に沿った順番で行う必要があります。海外に着いてからの住所変更(海外での引っ越し)は、ご契約先の販売会社が窓口です。問い合わせフォームのほか、「海外住所変更連絡書」をFAXまたは郵送で提出する方法があります。
チャレンジタッチのまま海外に持って行けますか。
ベネッセの公式案内では、チャレンジタッチやハイブリッドスタイル、デジタルスタイルは海外受講の対象外とされています。海外受講中のコースやタイプの変更でも、これらへの変更はできないと明記されています。紙の教材で続ける前提で計画を立ててください。端末の扱いは、切り替えの手続きのなかで確認するのが確実です。
締切に間に合いませんでした。どうなりますか。
間に合わなかった号は、変更前の住所に向けて発送されます。日本の旧住所なら受け取れる方に転送を頼む、海外の旧住所なら管理人や後任の方にお願いする、といった対応が必要です。放置すると返送や紛失につながるので、締切を過ぎたと分かった時点で販売会社に一報を入れ、どの号から新住所になるかを確認しておくと安心です。
本帰国のとき、先に国内受講に申し込んでもいいですか。
順番が決まっています。まずご契約先の販売会社へ、解約する号の解約締切日までに連絡。そのうえで、解約手続きのおよそ1週間後に、あらためてベネッセで国内受講の入会手続きを行います。先に国内受講へ入ると処理がかみ合わなくなるおそれがあるため、公式でも順序が強調されています。努力賞ポイントの引き継ぎには、国内の電話窓口での手続きが必要です。
一時帰国のあいだだけ、日本に送ってもらえますか。
できます。「一時帰国連絡書」を締切日までにご契約先の販売会社へ提出する形です。ただし国内にお届けしている期間も受講費は海外受講費のままで、差額の返金はありません。対象は月号教材のみで、赤ペン先生の問題の返送や努力賞、紹介プレゼントは対象外です。条件は必ず公式で最新をご確認ください。



