中国への赴任が決まって「中国の日本人学校の一覧」を探すと、サイトによって校数がばらばらで戸惑います。原因ははっきりしていて、文部科学省の一覧は台湾と香港を【中国】の枠の中に置いているからです。2026年8月時点の正典である文科省「認定した在外教育施設一覧」(令和8年4月1日時点)では、日本人学校は世界に90校(47か国1地域)、うち【中国】は14校。その内訳は本土10校+香港1校+台湾3校です。この記事では、その14校を1枚の表にしたうえで、規模の差・高等部の有無・設置者の系統という3つの読み方を整理します。
【令和8年4月1日時点】中国の日本人学校 一覧(全14校)
| 学校名 | 学部 | 設置者 | 認定年月日 |
|---|---|---|---|
| 北京日本人学校 | 小・中 | 北京日本人学校運営理事会 | 平成4年12月18日 |
| 天津日本人学校 | 小・中 | 天津日本人学校運営理事会 | 平成11年12月22日 |
| 広州日本人学校 | 小・中 | 広州日本人学校理事会 | 平成8年3月18日 |
| 深圳日本人学校 | 小・中 | 深圳日本商工会 | 平成19年12月28日 |
| 上海日本人学校 虹橋校 | 小のみ | 上海日本商工クラブ | 平成4年12月18日 |
| 上海日本人学校 浦東校 | 小・中(+高等部) | 上海日本商工クラブ | 平成4年12月18日 |
| 蘇州日本人学校 | 小・中 | 蘇州日商倶楽部 | 平成17年12月28日 |
| 杭州日本人学校 | 小・中 | 杭州商工クラブ | 平成19年12月28日 |
| 大連日本人学校 | 小・中 | 大連日本商工会 | 平成7年1月24日 |
| 青島日本人学校 | 小・中 | 青島日本人会 | 平成17年3月28日 |
| 香港日本人学校 | 小・中 | HONGKONG JAPANESE SCHOOL, Ltd | 平成4年12月18日 |
| (※うち台湾)台北日本人学校 | 小・中 | 台湾日本人会 | 平成4年12月18日 |
| (※うち台湾)台中日本人学校 | 小・中 | 台湾日本人会 | 平成4年12月18日 |
| (※うち台湾)高雄日本人学校 | 小・中 | 台湾日本人会 | 平成6年1月12日 |
まず数え方の確認です。「中国の日本人学校は何校か」の答えは、台湾と香港をどう扱うかで3通りになります。本土だけなら10校、香港を足すと11校、文科省の一覧の枠どおりなら14校。統計や記事を読むときに数字が食い違うのは、この線引きの違いが原因です。

海外で、日本語を続ける方法をお探しの方へ
ともだちじゃぱんは、海外で育つ子どものためのオンラインの日本語スクールです。日本の同世代と毎日話せて、日本の現役水準の先生が担任につく8人の少人数クラス。
🎁 ご登録の方に「学校案内」と「海外で育つ子の日本語 続け方ガイド」のPDFを、自動返信でその場でお届けします。学費・奨学金・開校日程もいちばんにお知らせします。
30秒・無料。ご質問は返信メールにそのままご返信ください。
香港は2026年4月に2校が1校になった
一覧の読み方で、いま最も間違えやすいのが香港です。香港日本人学校はもともと香港校と大埔校の2校体制でしたが、学校経営理事会が2025年2月に統合を公表し、2026年4月までに統合するという教育局の承認を得ています。学校自身も「2026年度から旧香港校と旧大埔校が統合し、JISとして新たな歩みを始めた」と説明しています。
文科省の一覧PDF(令和8年4月1日時点)は、この統合を反映して「香港日本人学校」1校として記載しています。一方、同じ文科省サイトのリンク集ページには「香港日本人学校 香港校」「香港日本人学校 大埔校」の2つが残っています。同じ役所の同じテーマのページでも更新のタイミングがずれるので、校数を数えるときはPDFの一覧(基準日つき)を見るのが確実です。
学費・奨学金・開校日程は、学校案内(無料)でお届けします。
海外で育つ子どものためのオンライン日本語スクール「ともだちじゃぱん」(2026年12月開校)。日本の現役教員が担任する8人の少人数クラスで、同世代の友達と日本語を続けられます。
規模の差が40倍――上海1,600人と杭州37人
「中国の日本人学校」とひとくくりにされますが、実態は学校ごとにまったく違います。各校が公表している在籍数を並べると、同じ国の中で40倍以上の開きがあります。
| 学校 | 在籍数 | 基準日・出典 |
|---|---|---|
| 上海日本人学校 虹橋校 | 868名(小学部のみ・35学級) | 令和8年4月時点/同校「学校概要」の学年別内訳の合計 |
| 上海日本人学校 浦東校 | 614名(小学部196・中学部418) | 令和8年4月/同校「学校概要」 |
| 上海日本人学校 高等部 | 119名(高1 43・高2 39・高3 37) | 令和8年4月/高等部「学校概要」 |
| 北京日本人学校 | 192名(小学部138・中学部54) | 2026年4月20日現在/同校「学校紹介」 |
| 杭州日本人学校 | 37名(小学部29・中学部8) | 2026年度/同校「学校紹介」 |
この差は生活実感に直結します。上海なら1学年に100人以上、杭州なら学校全体で37人。杭州のように小学部29名・中学部8名という規模では、同学年に日本語で話せる友達が数人という学年が普通に出てきます。教員の目は行き届きますが、「同世代の輪の中で日本語を使う」経験は学校の中だけでは確保しきれません。

OUR TEACHERS
教えるのは、日本の学校の先生です。
家庭教師でも、動画配信でもありません。日本の小中学校で子どもと向き合ってきた教員が、約2%の選抜を通って担任になります。まずは無料で、お子さまのことを相談してみてください。
無料です。お子さまがご一緒でなくても構いません。無理におすすめすることはありません。
高等部があるのは上海だけ――世界でも1校だけ
中学卒業後の進路は、中国に赴任する家庭にとって最大の分岐点です。世界の日本人学校で高等部を併設しているのは上海日本人学校の1校だけで、それは浦東校に併設されています。2010年12月に文部科学省告示第176号で高等学校と同等の在外教育施設として認定され、2011年4月に開校しました。
つまり上海以外の13校は、すべて中学3年で進路を選び直すことになります。日本の高校を受験して単身または母子で帰国するか、現地のインターナショナルスクールに移るか、寮のある学校を探すか。中2の秋には動き始めることになります。

設置者を見ると、学校の性格が見える
一覧の「設置者」の欄は読み飛ばされがちですが、実は費用の考え方に直結します。中国の日本人学校は、設置者が大きく2系統に分かれます。
- 商工会・商工クラブ系=上海(上海日本商工クラブ)、深圳(深圳日本商工会)、大連(大連日本商工会)、杭州(杭州商工クラブ)、蘇州(蘇州日商倶楽部)
- 日本人会・運営理事会系=北京(北京日本人学校運営理事会)、天津(同)、広州(広州日本人学校理事会)、青島(青島日本人会)、台北・台中・高雄(台湾日本人会)
経済団体が設置者になっている学校では、在籍企業からの寄付金や施設充実基金という形で、学費以外の負担が企業側に置かれる設計になっていることがあります。実際、深圳日本人学校は施設充実基金を在籍企業が納付する仕組みを公表しており、広州日本人学校は施設充実金・寄付金の徴収がないことを明記しています。現地採用や自営で赴任する場合、この違いが自己負担の額を変えます。学費の実額は中国の日本人学校の学費にまとめました。
なお学費を公開している学校とそうでない学校があります。上海・北京・蘇州・広州・深圳・天津は公式サイトに金額の掲載がありますが、大連・青島・杭州は公表しておらず、学校への問い合わせが前提です。
一覧にない都市はどうなるのか
重慶、武漢、瀋陽、成都、南京といった日本企業の多い都市は、この14校の一覧に入っていません。これらの都市に日本人の子どもがいないわけではなく、全日制の日本人学校ではなく補習授業校(主に土曜)か、現地校・インターナショナルスクールが受け皿になっています。補習授業校は文部科学省ではなく外務省が指定する枠組みで、日本人学校の一覧には載りません。
赴任先に日本人学校があるかどうかは、都市の規模ではなく歴史で決まっています。認定年月日を見ると、上海・北京・香港・台北は平成4年(1992年)、蘇州・青島は平成17年、深圳・杭州は平成19年。日系企業の進出の波が、そのまま学校の設立時期になっています。
ともだちじゃぱんは、日本の現役水準の教員が8人の少人数クラスを担任し、日本にいる同世代の子どもたちと同じクラスで学ぶオンラインの日本語スクールです。中国と日本の時差は1時間。日本の夕方のクラスが、中国の夕方にそのまま入ります。日本人学校がない都市でも、日本人学校が小さい都市でも、日本語で関わる同世代の人数は家庭の側で足せます。
よくある質問(中国の日本人学校 一覧)
中国に日本人学校は何校ありますか?
文部科学省「認定した在外教育施設一覧」(令和8年4月1日時点)では【中国】14校です。ただしこの14校には台湾3校(台北・台中・高雄)と香港1校が含まれています。中国本土だけを数えると10校(北京・天津・広州・深圳・上海虹橋・上海浦東・蘇州・杭州・大連・青島)です。世界全体では日本人学校は90校、47か国1地域にあります。
香港日本人学校は2校ではないのですか?
2026年度からは1校です。香港校と大埔校は学校経営理事会の決定と教育局の承認により2026年4月までに統合され、学校は「2026年度から旧香港校と旧大埔校が統合しJISとして新たな歩みを始めた」と説明しています。文科省の一覧PDF(令和8年4月1日時点)も「香港日本人学校」1校として記載していますが、同省サイトのリンク集ページには香港校・大埔校の2つが残っています。数える際はPDFの一覧を基準にしてください。
高等部がある日本人学校はどこですか?
上海日本人学校の高等部(浦東校に併設)だけです。世界の日本人学校でも唯一の高等部で、2010年12月に文部科学省告示第176号で高等学校と同等の在外教育施設として認定され、2011年4月に開校しました。生徒数は119名(高1 43・高2 39・高3 37/令和8年4月現在)です。上海以外の学校は中学部までなので、中学3年で進路を選び直すことになります。
いちばん規模が大きい学校とは小さい学校はどこですか?
最大は上海です。虹橋校868名(小学部のみ)、浦東校614名(小196・中418)、高等部119名を合わせておよそ1,600名となり、世界の日本人学校で最大規模です。一方、杭州日本人学校は2026年度で小学部29名・中学部8名の計37名。同じ国の中で40倍以上の差があります。北京日本人学校は192名(2026年4月20日現在)です。
重慶や武漢に日本人学校はありますか?
全日制の日本人学校はありません。文科省の認定一覧に載っているのは上記の14校だけです。日本企業の多い都市でも、受け皿が補習授業校(主に土曜/外務省が指定する枠組み)や現地校・インターナショナルスクールになっている場合があります。赴任先を確認するときは、日本人学校の一覧と補習授業校の一覧を分けて見る必要があります。
学費はどこで確認できますか?
上海・北京・蘇州・広州・深圳・天津は各校の公式サイトに金額の掲載があります。大連・青島・杭州は公表しておらず、学校への問い合わせが前提です。学校ごとの実額と、設置者による寄付金・施設充実基金の扱いの違いは中国の日本人学校の学費に整理しています。香港と台湾はそれぞれ香港、台湾の記事があります。

都市ごとの学校選びは上海、北京、広州、深セン、大連、香港、台北にまとめています。世界の学校は日本人学校 一覧、費用の相場は日本人学校の学費、規模の比較は日本人学校の生徒数、中学卒業後は日本人学校の高校をどうぞ。



