フランクフルトへの赴任が決まって生活を組み立てるとき、意外と早く必要になるのが学校の1日のスケジュールです。何時に家を出て、何時に帰ってくるのか。それが決まらないと、保護者の働き方も、住まいの場所も決められません。フランクフルト日本人国際学校(JISF)は日課表を公開しており、登校は7:50〜8:20、下校は15:20と定めています。そしてこの学校には、日本の学校と決定的に違うルールがひとつあります――「小学1年生から4年生までは登校、下校は必ず保護者同伴」。この記事は、公表されている日課表をそのまま読み解きます。
【公式】フランクフルト日本人国際学校の日課表
同校が公開している日課表です。授業日は月曜日〜金曜日。ドイツの学校らしく、休み時間は「パウゼ(Pause)」と呼ばれます。
| 日課 | 時刻 |
|---|---|
| 登校 | 7:50 〜 8:20 |
| 朝の会 | 8:25 〜 8:35 |
| 1校時 | 8:35 〜 9:25 |
| 2校時 | 9:35 〜 10:25 |
| パウゼ | 10:25 〜 10:45 |
| 3校時 | 10:45 〜 11:35 |
| 4校時 | 11:45 〜 12:35 |
| 昼食、昼パウゼ | 12:35 〜 13:15 |
| 5校時 | 13:15 〜 14:05 |
| 6校時 | 14:15 〜 15:05 |
| 帰りの会 | 15:05 〜 15:20 |
| 下校 | 15:20〜 |
1校時が50分で、授業と授業のあいだは10分。2校時のあとに20分のパウゼが入るのが、日本の時間割との違いです。ドイツの学校はこの午前中の長めの休憩に軽食(Pausenbrot)をとる習慣があり、日本人学校でも同じリズムで1日が進みます。
昼食から昼パウゼまでが40分と、日本の小学校の給食時間+昼休みに比べるとやや短め。昼食はお弁当で、給食はありません。40分で食べて外に出る、というテンポになります。

いちばん生活に効くルール――小4まで登下校は保護者同伴
同校は「日本の学校と異なる点」として、次の3つを挙げています。
- 小学1年生から4年生までは登校、下校は必ず保護者同伴
- 昼食はお弁当
- 現地校との交流
1つ目が、赴任生活の設計をいちばん左右します。子どもが小学4年生を終えるまで、朝と夕方の2回、保護者が学校まで付き添う必要があるということです。日課表と重ねると、朝は7:50〜8:20の登校時間帯、夕方は15:20の下校時に学校にいる必要があります。
これは、帯同する配偶者の働き方に直結します。フルタイムの在宅勤務でも、平日の朝夕に確実に手が空いている必要があるからです。また、住まいを学校から遠い場所に決めると、この往復が1日2時間近くになることもあります。「小4まで送迎」という条件は、家探しの優先順位を変えるだけの重さがあります。
逆に言えば、小学5年生になった時点で生活が一段楽になる、という見通しも立てられます。赴任時の子どもの学年によって、駐在生活の負担の形がかなり違うということです。
ドイツ語が週2〜3時間、全学年で必修
時間割の中身で特徴的なのが、小学1年から中学3年までの全児童生徒にドイツ語の履修を義務付けている点です。時数は週2〜3時間。「日本人学校=日本の教科だけ」というイメージとは違い、現地の言語が9年間の必修科目として入っています。
そのうえで同校は、現地ヘッセン州の公立学校授業日に準じて授業を行いながら、同時に日本の文部科学省が定める年間授業時数を充足していると説明しています。ここが海外の日本人学校の難しいところで、ドイツの学校暦(休みの取り方)に合わせつつ、日本の授業時数も満たすという二重の条件を、日課表の組み方で解いているわけです。火・金曜日が全学年45分授業になっているのも、その調整の一部と読めます。

赴任前に効く実務――申請時期・面接・麻疹の証明
日課表と合わせて、着任前に知っておくと段取りが変わる点をまとめます。いずれも同校の「入学の手続き」に公表されているものです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 入学の前提 | 保護者もしくは勤務先が共益法人フランクフルト日本人国際学校の会員であること(日系企業派遣駐在員は企業が会員であることが原則) |
| 申請の時期 | 入学希望日の6か月ほど前から、遅くとも1か月前まで/4月入学は2月半ばまで、2学期入学は6月末まで |
| 面接 | 保護者+入学児童生徒が対象。対面で約30分 |
| 予防接種 | 麻疹予防接種証明書の提出が必須(ドイツで2020年3月1日に麻疹予防法が施行) |
| 入学金 | 450ユーロ(2026年度・払い戻しなし) |
| 授業料 | 月額460ユーロ(2026年度) |
| 教科書 | 日本から編入する場合は海外子女教育振興財団から受け取って持参(小1新入学児童は学校で配布) |
見落とされやすいのが麻疹(はしか)の予防接種証明です。ドイツでは国内の学校に在籍するすべての児童生徒に提出が義務付けられており、学校は「渡航の際はあらかじめ母子手帳等をコピーして手荷物でお持ちください」と案内しています。船便に入れてしまうと入学時に間に合いません。
日本の学校から編入する場合は、在籍校から「在学証明書」「指導要録の写し」「健康診断表」を受け取り、面接日に提出します。学校側は「日本国内では学校間でやり取りされるものですが、海外にある学校ということで確実に書類をいただくために持参していただいております」と、その理由まで説明しています。日本の学校の先生にこの一文をそのまま伝えると、話が早く進みます。

15:20に下校したあとの時間をどう使うか
日課表を眺めていて気づくのは、下校が15:20と早いことです。日本の小学校高学年や中学生の生活と比べると、放課後に使える時間がかなり長く残ります。
この時間は、駐在家庭にとって二面性があります。習い事や家族の時間に使える一方で、日本語で話す相手がいない放課後にもなり得るからです。日本人学校に通っていても、教室を出たあとに日本語で雑談する相手の数は、日本にいる子どもよりずっと少なくなります。帰国した子どもがつまずくのは教科書の日本語ではなく、同世代の日本語のほう――話す速さ、話題、言い回しだった、という声を私たちは何度も聞いてきました。
ともだちじゃぱんは、日本の現役水準の教員が8人の少人数クラスを担任し、日本にいる同世代の子どもたちと同じクラスで学ぶオンラインの日本語スクールです。学校教育法第一条に定める学校(一条校)ではありませんが、日本の教員が日本の教科を日本語で教えます。フランクフルトと日本の時差は7時間(夏時間)。15:20に下校したあとの時間が、日本の夜のクラスと重なります。
よくある質問(フランクフルト日本人学校 時間割)
フランクフルト日本人国際学校の登校・下校は何時ですか?
同校の日課表では登校が7:50〜8:20、帰りの会が15:05〜15:20で、そのあと下校です。朝の会は8:25〜8:35、1校時は8:35に始まります。授業日は月曜日〜金曜日です。
1校時は何分ですか? 休み時間はどうなっていますか?
1校時は50分(例:1校時8:35〜9:25)で、授業の間は10分です。2校時のあとに20分の「パウゼ」(10:25〜10:45)が入ります。昼食・昼パウゼは12:35〜13:15の40分です。なお学校の注記として「火・金曜日は全学年45分授業。小1~3は6校時。小4~中3は7校時。」とあります。
送り迎えは必要ですか?
必要です。同校は「日本の学校と異なる点」として「小学1年生から4年生までは登校、下校は必ず保護者同伴」と明記しています。朝は7:50〜8:20、夕方は15:20の下校に合わせて保護者が付き添うことになるため、帯同する家族の働き方や住まいの場所を決めるときに織り込んでおく必要があります。
給食はありますか?
ありません。昼食はお弁当です。昼食と昼パウゼを合わせて12:35〜13:15の40分間です。
ドイツ語の授業はありますか?
あります。小学1年から中学3年までの全児童生徒に、週2〜3時間のドイツ語履修が義務付けられています。同校は現地ヘッセン州の公立学校授業日に準じて授業を行いながら、日本の文部科学省が定める年間授業時数も充足していると説明しています。
入学の申し込みはいつまでにすればいいですか?
入学希望日の6か月ほど前から、遅くとも1か月前までに入学申請書を提出します。4月の新年度開始時に入学希望の場合は2月半ばまで、2学期開始時は6月末までが目安です。申請書の受領後、保護者と児童生徒を対象とした約30分の対面面接があります。あわせて麻疹の予防接種証明の提出が義務付けられているため、母子手帳のコピーは手荷物で持参してください。
フランクフルトの学校選び全体はフランクフルトの学校選び、学費はドイツの日本人学校の学費にまとめています。他都市の日課との比較はバンコク日本人学校のスケジュール、世界の学校は日本人学校 一覧、規模の比較は日本人学校の生徒数をどうぞ。補習授業校との違いは日本人学校と補習校の違いで解説しています。


