バンコク赴任で住まいを決めるとき、多くのご家庭がバンコク日本人学校 バスで検索します。「うちの候補のコンドミニアムまでバスは来るのか」を知りたいからです。ところがここには、赴任前に知っておくべき構造があります。通学バスを運行しているのは学校ではなく、モントリー社という外部の会社です。そのため学校の公式サイトには、ルートも送迎範囲も停留所も書かれていません。学校自身が「本校から正確なお答えを申し上げることができません」と明記しています。この記事では、学校が公表している範囲の事実(料金の目安・遅刻の扱い・バス以外の通学方法)と、モントリー社に聞くべきことを切り分けて整理します。
まず押さえる――バスの窓口は学校ではない
泰日協会学校(バンコク日本人学校・シラチャ日本人学校)の「よくあるご質問」には、通学バスについてこう書かれています。
| 質問 | 学校の回答 |
|---|---|
| 通学バスの金額は1学期あたりいくらか | 年度改定があり、通学日数や燃料費等によって変動するが概ね学期ごとに2万〜3万バーツ程度。詳細はモントリー社へ |
| ルート・送迎時間・送迎範囲について | 運行はモントリー社が行っており、本校から正確な回答はできないので直接モントリー社へ |
住まい探しの順番として、これは重要です。学校に「この住所までバスは来ますか」と聞いても答えは返ってきません。契約を決める前にモントリー社へ問い合わせる、という手順を最初から組み込んでおいてください。学校説明会や編入手続きの流れとは別のルートになります。

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料金は「学期ごとに2万〜3万バーツ程度」
学校が示している目安は学期ごとに2万〜3万バーツ程度です。ここで注意したい点が3つあります。
第一に、これは学期あたりの額です。年額ではありません。学期数のぶんだけ掛かります。第二に、年度改定があります。学校は「年度改定があり、通学日数や燃料費等によって変動する」と明記しています。燃料費が入っている以上、原油価格の影響を受ける費目だと理解しておくのが安全です。第三に、金額は距離と通学日数で変わります。同じ学校に通っていても、住む場所によって支払う額は違います。
授業料と違い、バス代は住居選びで自分で動かせる費用です。学校に近い物件は家賃が高い一方でバス代は下がります。赴任の住居手当がどちらに効くのかも含めて、総額で比べるのが現実的です。学費そのものは日本人学校の学費にまとめています。

バスに乗らない選択もできる。ただし条件がある
バンコク日本人学校では、通学バス以外の登下校も認められています。ただし条件つきです。
| 通学方法 | 条件 |
|---|---|
| 通学バス(モントリー社) | 申込み・支払いはモントリー社へ。バスが遅れた場合は遅刻にならない |
| 自家用車・タクシー | 保護者の同伴が条件。子どもだけでの登下校は認められない |
| 代理人(ドライバー等)による送迎 | バンコク校は送迎管理システムで送迎者用QRコードを発行 |
「バスが遅れた場合は遅刻にならない」という一文は、実務上かなり大きい意味を持ちます。バンコクの朝の渋滞は日常的で、到着時刻が読めません。それを学校側が制度として吸収してくれている、ということです。逆に自家用車通学を選ぶと、渋滞のリスクは家庭側が全部引き受けることになります。
送迎の代理人を立てる場合、バンコク校ではQRコードによる送迎管理システムが動いています。ドライバーを雇うご家庭が一定数いる前提の仕組みで、駐在生活の実態に合わせた運用になっています。

バス通学で見落としやすい2つのこと
ひとつ目は、携帯電話です。同校は電子辞書と携帯電話について「持参も使用も禁止」としています。つまりバスに乗っている間、お子さんと連絡を取る手段はありません。日本の感覚で「バスが遅れたら連絡してくるだろう」と考えていると、前提が違います。到着が遅いときに家庭ができるのは待つことだけです。
ふたつ目は、お弁当です。同校に給食はなく、「必ずお弁当を持たせてください」と明記されています。校内での食品販売はなく、校外での購入も認められていません。バス通学だと乗車時刻が早くなるぶん、弁当づくりの時刻が前倒しになります。バスルートによって朝の起床時刻が変わる、という形で家庭の生活に直結します。
なお同校は在籍1,962名(2026年4月現在)の大規模校です。日々の時間割や年間の流れはバンコク日本人学校のスケジュール、規模の詳細はバンコク日本人学校の生徒数にまとめています。
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通学時間は、日本語を話す時間から引かれている
バンコクの通学バスは、渋滞を織り込んで運行されます。片道1時間近くかかるルートも珍しくありません。往復すれば、平日の可処分時間から毎日2時間近くが消えます。習い事や家庭学習の設計は、この前提で組む必要があります。
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大規模校に通っていても、通学に時間を取られるほど放課後に日本語で話す相手と過ごせる時間は減っていきます。そこを埋める選択肢として見ていただければと思います。
よくある質問(バンコク日本人学校 バス)
バンコク日本人学校のスクールバス代はいくらですか?
学校は「概ね学期ごとに2万〜3万バーツ程度」という目安を示しています。ただし年度改定があり、通学日数や燃料費等によって変動するとされており、確定額ではありません。金額は距離と通学日数で変わるため、住所が決まったら運行会社であるモントリー社に直接確認してください。
バスのルートや停留所はどこで調べられますか?
学校では調べられません。通学バスの運行はモントリー社が行っており、学校は「送迎ルートや送迎範囲等については本校から正確なお答えを申し上げることができません」と明記しています。住まいを決める前に、モントリー社へ直接問い合わせてください。
バスが渋滞で遅れたら遅刻になりますか?
なりません。学校は「通学用バスが遅れた場合は遅刻になりません」としています。バンコクの朝の渋滞を前提にした運用です。一方で自家用車での通学を選んだ場合は、この扱いにはなりません。
バスを使わず自家用車で送迎してもよいですか?
できます。ただし保護者の同伴が条件で、子どもだけでの登下校は認められていません。ドライバーなど代理人が送迎する場合、バンコク校では送迎管理システムで送迎者用QRコードが発行されます。
バスに乗っている子どもと連絡は取れますか?
取れません。同校は電子辞書と携帯電話の「持参も使用も禁止」としています。乗車中に子ども側から連絡する手段はないため、到着が遅いときは学校またはモントリー社に確認する形になります。
バス通学の場合、お弁当はどうなりますか?
給食はないので、毎日お弁当が必要です。学校は「必ずお弁当を持たせてください」とし、校内での食品販売はなく校外での購入も認めていません。バスの乗車時刻が早いルートでは、そのぶん朝の準備が前倒しになります。
バンコクでの学校選び全体はバンコクの日本人学校とインターの比較、世界の学校は日本人学校 一覧、規模の比較は日本人学校の生徒数にまとめています。




