ソウルへの赴任が決まって学校を調べるとき、学費より先に知りたいのが「ソウル日本人学校の生徒数」ではないでしょうか。1学年に何人いるのか、クラス替えはあるのか、途中から入って馴染めるのか。結論から書くと、ソウル日本人学校の在籍は幼稚部・小学部・中学部の3部あわせて296名(2026年1月6日現在)。うち小学部が204名、中学部が54名で各学年1学級の3学級です。10年前と比べると、この学校は3割ほど小さくなっています。
【2026年1月現在】ソウル日本人学校の生徒数
数字は同校が令和8年度の入園入学のしおりに掲載しているものです。学部ごとに配布資料が分かれており、基準日も少しずつ違います。
| 区分 | 在籍数 | 基準日 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 全体(幼稚部+小学部+中学部) | 296名 | 2026年1月6日現在 | 小学部 入学のしおり(令和8年度) |
| 全体(同上) | 303名 | 2025年12月1日現在 | 中学部 入学のしおり(令和8年度) |
| 小学部(1〜6年) | 204名 | 2026年1月6日現在 | 小学部 入学のしおり |
| 中学部(1〜3年・3学級) | 54名 | 2025年12月1日現在 | 中学部 入学のしおり |
| 幼稚部(年少〜年長) | 差引きでおよそ40名規模 | ― | 編集部が上記から試算 |
まず押さえておきたいのは、ソウル日本人学校には幼稚部があるという点です。世界の日本人学校で幼稚部を併設している学校は多くありません。年少から中学3年まで同じ敷地で育つので、兄弟をまとめて1か所に通わせられるのは、共働きの駐在家庭にとって実務的なメリットです。

10年で3割減――428名から296名へ
この学校の生徒数を語るうえで外せないのが、規模の変化です。日本語版ウィキペディアは、バブル崩壊の影響で一時200名以下まで減ったのちに回復し、2016年2月現在は幼稚部を含めて428名が在籍していたと記載しています。同じ「幼稚部を含む全体」で比べると、428名(2016年2月)→296名(2026年1月)で、10年間におよそ3割減ったことになります。
校舎そのものは大きいままです。同校は1972年5月8日に日本人会(現SJC)が設立し、当初は龍山区漢南洞のビルの一角を借りて始まりました。1980年に江南区開浦洞へ移り、2010年9月からは麻浦区上岩洞のDMC(デジタルメディアシティ)地区にある3代目の新校舎で教育活動を行っています。広いグラウンド、アスレチック、砂場、温水プールを備えた校舎に、296名が通っている状態です。

中学部54名・3学級――クラス替えのない3年間
生徒数の話がいちばん生活に直結するのが中学部です。学校は入学のしおりに、次のように書いています。
- 「ソウル日本人学校の中学部は、各学年1学級ずつの3学級で構成されており、生徒数は、1年生から3年生を合わせて54名です」
- 今年度のスローガンは「Family」。「本当の家族のように固い絆で結ばれた集団になってほしい」という願いのもと、学年を越えて学部全体で生活している
- 「部活動としての取組がない分、行事での成長が日本人学校では大切だと考えています」として、全員が必ず行事の実行委員会に参加する
1学年あたり18名前後。3年間クラス替えがなく、部活動もないという環境です。これは良し悪しではなく、日本の中学校とは前提が違うということです。人間関係が固定される代わりに、全員に役割が回ってきます。実行委員会に「入れなかった」ということが起きません。中学部は学力面でもテスト計画表の作成、質問教室、一人一台タブレットを挙げ、進路については中1のうちから高校の先生を招く高校説明会の機会を確保しています。
交流も外向きです。現地校交流の相手は善一中学校とドワイト・インターナショナルスクール。中1は校外学習と上級学校訪問または福祉交流学習、中2は職場体験学習、中3は釜山日本人学校との交流があります。韓国国内にある日本人学校はソウルと釜山の2校で、その2校が実際に行き来しているということです。

小学部204名――1日の始まりは8時10分
小学部は1年生から6年生まで204名。単純に割れば1学年34名前後で、学年によって1学級のところと2学級のところが出る規模です。学校生活の実務は入学のしおりに具体的に書かれています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 始業時刻 | 8時10分 |
| 1年生の下校時刻 | 15時15分 |
| 授業日数(令和8年度予定) | 193日 |
| 入学式 | 2026年4月14日(火)予定 |
| 授業をしない日 | 土日/韓国の祝祭日/長期休業(夏季・冬季・春季)/創立記念日/労働の日/その他校長が必要と認めた日 |
| 通学手段 | 主に徒歩または通学バス(通学バス利用者会が総会を開いて運営) |
見落とされがちなのが「授業をしない日」に韓国の祝祭日と労働の日(5月1日)が入ることです。日本の祝日ではなく韓国の暦で動くので、日本の学校に通う従兄弟や友達とは休みが噛み合いません。教育課程は文部科学省の学習指導要領を基準としつつ、韓国語と英会話の授業を特設しています。
生徒数から読み取れること――「同学年の友達」の数
296名という規模を、保護者の実感に翻訳するとこうなります。
| 良い面 | 気をつける面 |
|---|---|
| 教員の目が届く。1学級あたりにゆとりがある | 同学年に日本語で話せる子どもが十数〜30人程度しかいない |
| 幼小中がひとつの敷地。兄弟をまとめられる | 中学部は3年間クラス替えがない。相性の問題を学校の中で解決しにくい |
| 全員に行事の役割が回ってくる | 部活動としての取組がない。放課後の居場所を家庭で用意することになる |
| 現地校・インターとの交流が組まれている | 学年によっては単学級。転入で人間関係が動きにくい |
つまりソウル日本人学校の生徒数の本質は、「日本語で過ごせる場所は確保できるが、日本語で関われる同世代の数は限られる」という点にあります。日本語そのものは学校で守られます。減っているのは、その日本語を使う相手の数のほうです。
ともだちじゃぱんは、日本の現役水準の教員が8人の少人数クラスを担任し、日本にいる同世代の子どもたちと同じクラスで学ぶオンラインの日本語スクールです。韓国と日本の時差はゼロ。日本の夕方のクラスが、ソウルの夕方にそのまま入ります。学校の外にもうひとつ、話す相手のいる場所を持つという選び方ができます。
よくある質問(ソウル日本人学校の生徒数)
ソウル日本人学校の生徒数は何人ですか?
幼稚部・小学部・中学部の3部あわせて296名(2026年1月6日現在)です。内訳は小学部204名(同日現在)、中学部54名(2025年12月1日現在)で、残りが幼稚部です。学校が学部ごとに配布する「令和8年度 入園入学のしおり」に記載されています。1か月違いの基準日では303名と記載されており、年度途中でも人数は動きます。
中学部は何クラスありますか?
各学年1学級ずつの計3学級です。生徒数は3学年で54名なので、1学年あたり18名前後になります。3年間クラス替えがない一方で、全員が行事の実行委員会に参加する運営がとられています。部活動としての取組はありません。
生徒数は減っていますか?
減っています。2016年2月時点では幼稚部を含めて428名が在籍していた(日本語版ウィキペディア)のに対し、2026年1月は296名。10年でおよそ3割減です。校舎は2010年9月に移転した麻浦区上岩洞の3代目校舎のままで、施設の規模に対して在籍にゆとりがある状態です。
幼稚部はありますか?
あります。ソウル日本人学校は幼稚部・小学部・中学部の三部制で、幼稚部には年少・年中・年長があります。広いグラウンドやアスレチック、砂場での外遊び、6月下旬から始まる温水プール、小学部・中学部との「仲良し集会」などの幼小中連携、10月のマラソン大会といった活動が入園のしおりで紹介されています。日本人学校で幼稚部を持つ学校は限られます。
高等部はありますか?
ありません。中学部までです。世界の日本人学校で高等部があるのは上海日本人学校の1校だけなので、中学3年で必ず進路を選び直すことになります。ソウル日本人学校の中学部が中1から高校説明会の機会を確保しているのは、そのためです。

ソウルでの学校選び全体はソウル日本人学校とインターの比較、費用は韓国の日本人学校の学費にまとめています。ほかの学校の規模は日本人学校の生徒数、世界の学校は日本人学校 一覧、費用の相場は日本人学校の学費もあわせてどうぞ。中学部の様子は日本人学校の中学部が参考になります。

