「ドイツに赴任する。補習校はどこにあって、学費や曜日はどうなっているのか」――「補習校 ドイツ」「ドイツ 日本語 補習校」と検索するご家庭が知りたいのは、ここです。ドイツの補習授業校は15校。デュッセルドルフを筆頭に欧州有数の日本人集住地を抱える国ですが、調べ始めるとすぐに2つの意外な事実にぶつかります。ひとつは「補習校=土曜」がドイツでは半分しか当てはまらないこと(15校中5校が平日の夕方開講です)。もうひとつは学費を公開しているのが15校中5校だけで、比較しようにも情報が出てこないこと。この記事では、ドイツ15校の実データを公式情報だけで正直にまとめ、そのうえで「近くに無い」「合わない」ときの選択肢まで整理します。
ドイツの補習校は15校。デュッセルドルフは「欧州最大級」
外務省の学校情報データ(2025年1月1日現在)で数えると、ドイツの補習授業校は15校(このほかマインツに1校あり、記載区分が他校と異なるため政府支援の対象かは確定できません)。全日制の日本人学校は5校(ベルリン、デュッセルドルフ、フランクフルト、ミュンヘン、ハンブルグ)です。
なお補習授業校は外務大臣が「指定」する制度で、文部科学大臣が「認定」するのは全日制の日本人学校です。「文科省認定の補習校」という言い方は正確ではありません。文部科学省の集計では、補習授業校は世界51カ国1地域に242校(令和6年7月1日現在・在籍約2万1千人)とされています。
在留邦人の数も押さえておきます。外務省の海外在留邦人数調査統計(2025年10月1日現在)では、ドイツ全体で44,648人(前年比+2.6%)。都市別ではデュッセルドルフ7,010人(世界28位)、ミュンヘン5,039人(37位)、ベルリン4,165人(41位)、フランクフルト3,419人(48位)。デュッセルドルフはドイツ最大の日本人集住都市であり、欧州ではロンドン(30,515人)・パリ(10,037人)に次ぐ3番目です。「欧州最大」ではありませんが、「欧州最大級」という言い方は数字が支えています。
★ドイツの補習校は「土曜」とは限らない
ここがドイツ最大の特徴で、他国の情報を読んできた方ほど誤解しやすい点です。ドイツの補習校15校のうち、5校は平日の夕方に開講しています。
- ケルン=火曜 16:00〜17:40
- ベルリン=水・木・金 15:30〜19:00
- カールスルーエ=水曜午後
- ハイデルベルク=金曜 16:00〜18:45
- ブレーメン=金曜午後
土曜開講はデュッセルドルフ、デュッセルドルフ・バイリンガル、ミュンヘン、ハンブルク、シュツットガルト、ボン、ニュルンベルクなど。つまり「補習校に通うと土曜がつぶれる」はドイツでは約半数にしか当てはまりません。その代わり平日開講校では、現地校が終わったあと、夕方にもう一度学校へ向かうという別の負担になります。ドイツの現地校は午後の早い時間に終わることが多いとはいえ、週の真ん中に固定の予定が入る重さは、土曜がつぶれるのとはまた違う種類の大変さです。
ドイツの補習校の学費・曜日を、公開情報で比較する
学費を公式サイトに載せているのは15校中5校だけです。残る10校は非公開で、問い合わせないと分かりません。以下は公開実額のみを、単位を明記して整理したものです。
| 校名(所在) | 開講・規模 | 学費(公式・単位を明記) |
|---|---|---|
| デュッセルドルフ日本語補習校 | 土 14:00〜17:25・年ほぼ37回/1クラス20名が目安 | 入学金 €150+月 €95(3か月ごとに年4回引き落とし) |
| フランクフルト補習授業校 | 週1回/幼稚部・小学部・中学部・国語専科 | 入学金 €200(会員)/€260(非会員)+月 €115(幼・小)/€160(中)/€135(国語専科)+施設費 月€10 |
| ミュンヘン日本語補習授業校(1975年設立) | 土 9:30〜13:00前後・年約35日/約230名・16クラス | 入会金 €100+月 €95(2026年4月〜2027年3月は特例で月€85) |
| ベルリン日本語補習授業校(1973年設立) | 水・木・金 15:30〜19:00/幼稚部(0歳〜)・小・中・高/200名超 | 入会金 €50(正会員)+月 €73(小中高 第1子)+年€90管理諸費。第2子€68/第3子€53/第4子以降€48 |
| ケルン日本語補習授業校 | 火 16:00〜17:40(2時限)/幼稚部・小・中・高 | 年会費 €90(保護者1名)/€100(2名)+国語科 月€54(第1子)/€40(第2子)/€23(第3子)/€12(第4子) |
| ハンブルク日本語補習授業校(1963年設立=ドイツ最古・所在はハルステンベック) | 土/幼稚部〜高等部・140名近く | 非公開・要問い合わせ |
| ハイデルベルク日本語補習授業校 | 金 16:00〜18:45/幼稚部・小・中・142名(2025年4月) | 非公開・要問い合わせ |
| デュッセルドルフ・バイリンガル日本語補習授業校(2005年設立) | 土午後・年35回+金曜寺子屋/幼稚部〜高校生・約240人 | 非公開・要問い合わせ |
| ドレスデン日本語補習校 | 週1回・2コマ/小1〜中3・19名(2026年4月) | 非公開・要問い合わせ |
| シュツットガルト/ボン(1974年)/ニュルンベルク/カールスルーエ(水)/ブレーメン(金)/ベルリン中央学園 | 各校公式参照 | 非公開・要問い合わせ |
| ともだちじゃぱん(オンライン) | 平日の夜=放課後に自宅から毎日/年長〜高校生・8人制 | 通い放題で月24,800円(税込・約€150) |
公開されている月額を並べると€54(ケルン第1子)〜€160(フランクフルト中学部)と約3倍の開きがあります。しかも多くの校で入学金・年会費が別途(デュッセルドルフ€150、フランクフルト€200〜260、ミュンヘン€100、ケルン年€90〜100)。ベルリンとケルンは兄弟割引を明示しています。ただし最大の問題は「10校が非公開」だという事実そのもので、引っ越し先を検討する段階で費用を比べること自体ができません。
もうひとつ、規模の差も驚くほど大きい。ミュンヘン約230名・デュッセルドルフバイリンガル約240名・ベルリン200名超に対し、ドレスデンは19名。同じ「補習校」でも10倍以上の開きがあり、クラス編成も学年の刻み方もまったく違うものになります。

補習校が「無い街」も、はっきりある
外務省のデータで確認すると、以下の都市に補習授業校はありません。
- ハノーバー=なし(国際学校はあります)
- ライプツィヒ=なし(国際学校はあります)
- マンハイム=なし。近隣のハイデルベルク校がエリアの受け皿です
- レーゲンスブルク=なし。ニュルンベルク校が「ニュルンベルク、バンベルク、レーゲンスブルク、バイロイト、エアランゲン」など広域から通学者を受け入れています
さらに紛らわしいのがハンブルク。ハンブルク日本語補習授業校も、ハンブルグ日本人学校も、実はハンブルク市内ではなく郊外のハルステンベック(州もシュレスヴィヒ・ホルシュタイン州)にあり、同じ校舎を使っています。「ハンブルクに住むから大丈夫」と考えていると、通学の実感が違ってきます。1校が広い地域をまとめてカバーするのがドイツの構造で、その分だけ送迎が長距離になります。
補習校が「合わない・続かない」ときに、家庭が悩むこと
補習校は、学年相当の国語と日本語の友達を得られる、貴重で価値ある場所です。1963年設立のハンブルク、1973年のベルリン、1974年のボン、1975年のミュンヘンと、半世紀を超えて地域の日本人家庭を支えてきた歴史があります。そのうえで、やめる家庭・通わない家庭には共通した理由があります。
- 土曜がつぶれる、または平日の夕方が固定で埋まる:土曜校(デュッセルドルフ14:00〜17:25等)は週末が、平日校(ベルリン15:30〜19:00等)は放課後が、それぞれ動かせなくなります。
- 週1・年35〜37回で日本の進度を追う無理:デュッセルドルフ年約37回、ミュンヘン年約35日。平日の家庭学習が前提になり、ここが親子の消耗になります。
- レベルが合わない:進度が速く、永住・国際結婚家庭の子はつまずきやすい。逆に簡単すぎて退屈する子もいます。
- 費用が読めない:15校中10校が学費非公開。公開分でも月額に3倍の開きがあり、入学金・年会費が別建てです。
- そもそも街に無い:ハノーバー、ライプツィヒ、マンハイム、レーゲンスブルクには補習校がありません。
これは補習校の努力不足ではなく構造の問題です。文部科学省「在外教育施設未来戦略2030」自身が、補習校の授業を担当する「学校採用教師・講師の多くは他の仕事と兼職しており、日本の教員免許状を有していない者も多い」と率直に記しています。週1回・年35回・兼職の体制で日本の学年相当を追い切るのは、誰がやっても難しい。やめた家庭の多くが口にするのは「負担は減ったが、友達がいなくなったのが寂しい」という声です。だからこそ、切り替え先や併用先には「学年相当の国語」と「同世代の友達」の両方がそろっていることが大切です。

ともだちじゃぱんが、ドイツの家庭に合う理由
ともだちじゃぱんは、国内最大級のオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」(在籍1,000名超)を運営する株式会社NIJINのオンライン日本語スクールです。ただのマッチング型家庭教師ではなく、現役水準の先生が学年相当の国語を、日本の同世代とのつながりのなかで教えます。ドイツの家庭に、3つの意味で合っています。
① 15校のどこからも遠くて構わない
ハノーバーでも、ライプツィヒでも、レーゲンスブルクでも関係ありません。自宅からオンラインで送迎ゼロ。日本の先生の授業を現地の夕方〜夜に受けられます。土曜校の「週末がつぶれる」負担も、平日校の「夕方にもう一度学校へ向かう」負担もありません。
② 学年相当の国語を、現役水準の先生が通い放題で
講師は採用合格率およそ2%の選抜。今の日本の教室を知る先生が、漢字・語彙・記述を学年のペースで進めます。週1回・年35回ではなく、通い放題の定額(月24,800円・税込/約€150)。入学金の上乗せも年会費も施設費もなく、総額が読めます。ドレスデンのような小規模校で学年が集約されてしまう心配もなく、レベル別に受け入れます。
③ 日本の同世代と毎日つながるから、友達ができて続く
8人制の少人数クラスに担任の先生。日本に住む同世代の子どもたち(NIJINアカデミーの仲間)と毎日交流します。補習校で失われがちな「友達」がここにあり、「友達と話したいから」日本語が続きます。1期生は入会金無料で、在籍中はこの価格のままです。

よくある質問
ドイツに補習校は何校ありますか?
外務省の学校情報データ(2025年1月1日現在)では15校です(このほかマインツに1校あり、記載区分が他校と異なります)。全日制の日本人学校はベルリン・デュッセルドルフ・フランクフルト・ミュンヘン・ハンブルグの5校で、こちらは補習校とは別枠です。ハノーバー、ライプツィヒ、マンハイム、レーゲンスブルクには補習校がありません。
ドイツの補習校の学費はいくらですか?
学費を公開しているのは15校中5校だけです。デュッセルドルフは入学金€150+月€95、フランクフルトは入学金€200(会員)/€260(非会員)+月€115(幼・小)/€160(中)+施設費月€10、ミュンヘンは入会金€100+月€95(2026年4月〜2027年3月は月€85)、ベルリンは入会金€50+月€73+年€90管理諸費、ケルンは年会費€90〜100+月€54です。残る10校は非公開で、要問い合わせとなります。ともだちじゃぱんは通い放題で月24,800円(税込・約€150)の定額です。
ドイツの補習校は土曜日ですか?
半分は土曜ではありません。ケルンは火曜16:00〜17:40、ベルリンは水・木・金15:30〜19:00、カールスルーエは水曜午後、ハイデルベルクは金曜16:00〜18:45、ブレーメンは金曜午後の平日開講です。土曜開講はデュッセルドルフ、ミュンヘン、ハンブルク、シュツットガルト、ボン、ニュルンベルクなど。お住まいの街の校がどちらかで、生活への影響がまったく変わります。
デュッセルドルフは欧州最大の日本人の街ですか?
「欧州最大級」ですが「最大」ではありません。外務省統計(2025年10月1日現在)でデュッセルドルフは7,010人。欧州ではロンドン(30,515人)、パリ(10,037人)に次ぐ3番目で、ドイツ国内では最大(2位ミュンヘン5,039人の約1.4倍)です。各都市の補習校の詳細はデュッセルドルフ、フランクフルト、ミュンヘンの記事をご覧ください。
帰国後の中学受験や授業復帰の対策になりますか?
受験専門塾ではありませんが、受験国語の土台になる漢字・語彙・記述を学年相当で積み上げます。帰国後の国語の遅れが心配な方は駐在中の国語、帰国後に間に合う?や海外駐在×子どもの国語・日本語 完全ガイドを。日本人学校と補習校の使い分けは日本人学校と補習校の違い、通えないときの選択肢は補習校に通えない・続かない子へをご覧ください。

