「アムステルダムで子どもの日本語を続けたい。補習校はどこにあって、学費や曜日はどうなっているのか」「土曜が丸一日つぶれると聞いたけれど、本当か」――「補習校 アムステルダム」「アムステルダム 日本人 補習校」と検索するご家庭がいちばん知りたいポイントです。オランダの補習授業校は4校で、そのうちアムステルダム日本語補習授業校(JSSA)がオランダ最大。在籍220名を抱える歴史ある学校です。この記事では、JSSAの実データ(場所・曜日・学費・入学条件・定員)を公式資料だけで正直にまとめ、そのうえで「土曜が使えない」「日本語力が足りず入れない」「抽選に外れた」ときの選択肢まで整理します。
アムステルダムの日本語補習校を、正確にまとめる
オランダには補習授業校が4校あります(アムステルダム、ハーグ・ロッテルダム、ティルブルグ、マーストリヒト)。加えて全日制の日本人学校が2校(アムステルダム、ロッテルダム)。このうちアムステルダムの中心がアムステルダム日本語補習授業校(Japanese Saturday School Amsterdam=JSSA)です。
JSSAは1982年設立(母体のアムステルダム日本語学校は1969年)で、オランダ最大の補習校。運営主体は在蘭日本商工会議所の下部組織である理事会で、1994年に財団法人化されています。所在地はKarel Klinkenbergstraat 137, 1061 AL Amsterdam。電話は土曜のみの受付です。
まず、意外に知られていない事実から。補習校(JSSA)と全日制のアムステルダム日本人学校(JSA)は、同じ校舎を曜日で使い分けています。JSSAの公式資料には「校舎および校舎の設備備品はアムステルダム日本人学校の所有物であり、本校が借用しているもの」「月曜日から金曜日まではアムステルダム日本人学校が使用し、土曜日はアムステルダム日本語補習授業校が借用している。管理責任者はアムステルダム日本人学校校長である」と明記されています。同じ建物・別法人・別運営。ちなみに日本人学校はアムステルフェーンではなくアムステルダム市内にあります。
アムステルダム補習校の場所・曜日・学費・対象を、公開情報で比較する
JSSAは公式に2026年度の概要を公開しており、学費も実額が出ています(ネット上には「入学金€220」「€236」といった数字も流通していますが、公式の2026年度は入学金€250です)。あわせて、平日の夜に自宅から通えるオンライン(ともだちじゃぱん)も比較に加えます。
| アムステルダム日本語補習授業校(土曜通学) | ともだちじゃぱん(オンライン) | |
|---|---|---|
| 形式・曜日 | 週末補習校・土曜のみ。小学部 9:30〜15:15/中学部 9:30〜15:30・年間最低40日 | 平日の夜=放課後に自宅から毎日 |
| 場所 | Karel Klinkenbergstraat 137, 1061 AL Amsterdam(日本人学校の校舎を土曜だけ借用) | 自宅からオンライン(送迎ゼロ) |
| 対象 | プリクラス(小1入学予定の幼児)/小1〜小6/中1〜中3 | 年長〜高校生(レベル別クラス) |
| 規模 | 合計220名・17学級・教師23名(プリ26/小学部180/中学部40) | 8人制の少人数クラスに担任 |
| 教科 | 国語・算数/数学・生活/社会の3科目 | 学年相当の国語を現役水準の先生と |
| 学費のめやす | 入学金 €250+授業料 年 €1,750〜€1,800(プリ€1,780/小1€1,800/小2以上€1,750/中€1,780)+副教材費 年€20〜60+入学審査料€40(返金不可) | 通い放題で月24,800円(税込・約€150) |
| 入りやすさ | 日本語力の審査あり(中1は小6修了レベル)。定員超過時は抽選(きょうだい在籍者は除外)・待機あり | レベル別に随時受け入れ |
| 進級の条件 | 授業日数の70%以上の出席が必要 | ― |
| 土曜日 | 丸一日(約6時間)つぶれる | 家族に返せる |
同じ校舎に通う全日制と比べると、費用の差ははっきりしています。日本人学校が年€5,640、補習校が年€1,750。ただし日本人学校は平日毎日・全教科、補習校は土曜のみ・3科目ですから、これは「安い・高い」ではなく役割の違いです。

補習校の主力は「オランダ現地校に通う子」
JSSAの公式概要には、在籍する220名が平日にどこへ通っているかまで載っています。オランダ現地校が103名、アムステルダム公立インターが54名、残りがその他のインターなど。つまり現地校組が主力です。「補習校は日本人学校の子が行くところ」ではなく、現地校・インターに通いながら日本語を守る場所だという定義どおりの姿がここに表れています。
在籍数の推移も公開されています。2022年210名→2023年182名→2024年206名→2025年203名(各年度末)。大きく増えてはいません。オランダの在留邦人は11,225人(2025年10月1日現在・前年比+5.3%)と増えているなかで、補習校の在籍は横ばい。この差が意味するものは、後述します。
土曜が「丸一日」つぶれる、という現実
JSSAは小学部が9:30〜15:15。約6時間の拘束で、土曜が丸ごと消えます。しかもそれで終わりではありません。JSSAの公式FAQには、学校自身の言葉でこう書かれています。
「補習校は年間わずか40日の授業で、日本の公立学校なみのレベルを履修することを目的としております」「家庭学習はぜひともしっかりやって頂かなくてはなりません」「平日校での学習との時間配分などでどうしても苦しくなることも当然生じうる」。
これは補習校が不誠実なのではなく、むしろ誠実に構造を認めているのだと思います。週1回・年40日で、日本の学校が年200日かけて進む内容を追う。差の160日分は、家庭が埋めるしかない。それが補習校という仕組みの前提です。さらに進級には授業日数の70%以上の出席が必要で、土曜の現地校の試合や誕生日会と正面衝突します。
そして、希望しても入れないことがある
これがアムステルダムでいちばん切実な点かもしれません。JSSAの公式概要には、次のことが明記されています。
- 日本語力が入学条件:小1は「教師の日本語を理解でき、小1教科書が理解できる日本語能力」、中1は小6修了レベルの審査。転入も一日体験入学形式の入学審査があります。
- 定員超過なら抽選:「入学手続き完了後に定員を超過している場合は抽選を行う」(きょうだい在籍者は抽選の対象から除外)。
- 待機が存在する:「納入された入学審査料は入学の可否や待機の結果にかかわらず返金されない」=€40は戻ってきません。
つまり「日本語が弱くなってきたから補習校に入れたい」というご家庭ほど、審査で弾かれやすい。そして入れたとしても抽選次第。これが補習校の、いちばん残酷な矛盾です。オランダの邦人が増えているのに補習校の在籍が横ばいなのは、入りたくても入れない・通いたくても通えない家庭が積み上がっていることの表れかもしれません。
距離の問題も現実です。JSSAの沿革には、1990年に北ブラバント補習授業校ができたことで、ブラバント州から約25名が転出したという記録が残っています。近くに学校ができるかどうかで就学先が決まる――距離がそのまま教育機会を左右してきた、という実例です。オランダの4校は北ホラント・南ホラント・北ブラバント・リンブルグに分散しており、その外に住む家庭には最初から選択肢がありません。

ともだちじゃぱんが、アムステルダムの家庭に合う理由
ともだちじゃぱんは、国内最大級のオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」(在籍1,000名超)を運営する株式会社NIJINのオンライン日本語スクールです。ただのマッチング型家庭教師ではなく、現役水準の先生が学年相当の国語を、日本の同世代とのつながりのなかで教えます。アムステルダムの家庭に、3つの意味で合っています。
① 土曜をつぶさず、平日の夜=放課後に通える
日本の先生の授業を、現地の夕方〜夜に受けられます。土曜の約6時間を家族に返せて、送迎もなく、平日の生活リズムのまま毎日続けられます。現地校の土曜の試合やイベントと競合せず、出席率70%を気にする必要もありません。
② 日本語力の審査も、抽選もない
「小6修了レベルに達していないと入れない」ということはありません。レベル別のクラスで、いまのお子さんの状態から始められます。講師は採用合格率およそ2%の選抜。今の日本の教室を知る先生が、漢字・語彙・記述を学年のペースで進めます。週1回・年40日ではなく、通い放題の定額(月24,800円・税込/約€150)なので、家庭学習で160日分を埋める前提そのものがなくなります。
③ 日本の同世代と毎日つながるから、友達ができて続く
8人制の少人数クラスに担任の先生。日本に住む同世代の子どもたち(NIJINアカデミーの仲間)と毎日交流します。補習校で失われがちな「友達」がここにあり、「友達と話したいから」日本語が続きます。帰国予定でも、オランダに根を下ろすご家庭でも、どちらでも歓迎です。1期生は入会金無料で、在籍中はこの価格のままです。

よくある質問
アムステルダムの補習校の学費はいくらですか?
アムステルダム日本語補習授業校の2026年度は、入学金€250+授業料がプリクラス€1,780/小学部1年€1,800/小学部2年以上€1,750/中学部€1,780(いずれも年額)です。加えて副教材費が年€20〜60程度、外部からの入学希望者には入学審査料€40(合否・待機にかかわらず返金なし)がかかります。全日制のアムステルダム日本人学校は入学金€350・授業料年€5,640です。ともだちじゃぱんは通い放題で月24,800円(税込・約€150)の定額です。
オランダに補習校は何校ありますか?
4校です(アムステルダム、ハーグ・ロッテルダム、ティルブルグ、マーストリヒト)。ハーグ・ロッテルダム日本語補習授業校は土曜10:00〜14:30・年41日で授業料は年€1,189、マーストリヒトは年€1,320(入学金なし)と公表しています。ティルブルグの学費は非公開です。全日制の日本人学校はアムステルダムとロッテルダムの2校です。
補習校に入れないことはありますか?
あります。JSSAは日本語力の審査があり(中1は小6修了レベル)、さらに定員を超過している場合は抽選を行うと公式に明記しています(きょうだい在籍者は抽選の対象から除外)。待機になる場合もあり、入学審査料€40は可否や待機にかかわらず返金されません。日本人学校と補習校の使い分けは日本人学校と補習校の違い、通えないときの選択肢は補習校に通えない・続かない子へをご覧ください。
土曜はどのくらい拘束されますか?
小学部が9:30〜15:15、中学部が9:30〜15:30で、約6時間です。年間最低40日で、進級には授業日数の70%以上の出席が必要です。加えて学校自身が「年間わずか40日の授業で、日本の公立学校なみのレベルを履修することを目的としております」「家庭学習はぜひともしっかりやって頂かなくてはなりません」と案内しており、平日の家庭学習が前提となります。
帰国後の中学受験や授業復帰の対策になりますか?
受験専門塾ではありませんが、受験国語の土台になる漢字・語彙・記述を学年相当で積み上げます。帰国後の国語の遅れが心配な方は駐在中の国語、帰国後に間に合う?や海外駐在×子どもの国語・日本語 完全ガイドも参考になります。同じ欧州のご家庭はイギリスの日本語補習校まとめやドイツの日本語補習校まとめもどうぞ。

