バンコク日本人学校の評判や口コミを調べると、よく出てくるのは「とにかく大きい学校」「英語の授業が多い」「通学はバスが前提」「給食がなくて毎日お弁当」「タイの文化に触れられる」といった話です。どれも本当なのか。この記事では、学校(泰日協会学校)が公開している学校案内・就学規程・よくある質問・学校生活のページ(2026年10月18日確認)を読み、口コミでよく見る話題を一つずつ確かめます。
先にお断りしておくと、バンコク日本人学校は保護者アンケートや満足度の数字を公開していません。そのため、この記事は「満足度◯%」ではなく、学校が自分で書いている事実で評判を読み解きます。良い話も、入る前に知っておきたい話も、同じ重さで書きます。

まず基本――全校1,962名、世界最大規模の日本人学校
バンコク日本人学校の正式名称は泰日協会学校です。タイの法律では外国が設立した学校が認められないため、タイと日本の両国の会員でつくる「泰日協会」がタイの私立学校として設立しました。タイ教育省の認可校であると同時に、日本の文部科学省の在外教育施設の認定も受けていて、日本の小学校・中学校と同じ学習指導要領で授業をします。創立は1956年。校舎はラマ9世通りのソイ17(ホワイクワン区)にあります。
| 区分 | 児童生徒数 | 学級数 |
|---|---|---|
| 小学部(1〜6年) | 1,534名 | 71学級(1学年10〜12学級) |
| 中学部(7〜9年) | 428名 | 18学級 |
| 合計 | 1,962名 | 89学級 |
同じ泰日協会学校には、2009年に開校したシラチャ校(399名・2026年4月)もあります。学費や規程は共通ですが、場所も校長も別の学校です。シラチャ校についてはシラチャ日本人学校の人数で書いています。
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評判1「とにかく大きい学校」――本当。小学部は1学年10クラス以上
「マンモス校」という評判は事実です。全校1,962名・89学級は、世界の日本人学校の中で最大規模です。小学部は1学年に10〜12学級あり、日本の大きな公立小学校よりもさらに大きい規模です。英語版ウィキペディアは2018年4月の在籍を2,631名としていて、そこからは減っていますが、それでも2番目以降の学校を大きく引き離しています。
大きい学校の良さは、同じ学年に日本人の友だちがたくさんいること、そして日本の学校とほぼ同じ集団生活ができることです。一方で、学年が上がるほど人数は減り、中学部は小学部の3分の1以下になります。小学部の途中で日本へ帰る家庭が多いためです。学年ごとの人数はバンコク日本人学校の生徒数にまとめています。
評判2「英語の授業が多い」――半分本当。ただし授業はすべて日本語
英語は、日本の公立校より時間も形も厚く組まれています。学校が公開している教育内容は次のとおりです。
| 学年 | 英語の授業 |
|---|---|
| 小学部1〜4年 | 週1〜2時間。ネイティブの英語教員(NET)が中心のチームティーチング |
| 小学部5年〜中学部 | 習熟度別・コース別の少人数授業 |
| 中学部 | 通常の英語が週3時間+NETが教える「グローバル・イングリッシュ」が週2時間 |
ただし、英語以外の教科はすべて日本語で、日本の教科書で学びます。「インターのように英語で生活できるようになる」学校ではありません。英語を伸ばしたい家庭は、放課後の英語教室を足すか、インターナショナルスクールと比べて選ぶことになります。その比べ方はバンコク日本人学校とインターの比較で書いています。
評判3「通学はバスが前提」――本当。約9割がスクールバス
学校によると、児童生徒の約90%がスクールバスで通っています。運行はモントリー社で、保護者の組織(PTA)が同社に委託しています。料金は学期ごとにおおむね2万〜3万バーツで、請求書は同社から届きます。ルートや送迎の時間・範囲は学校ではなくモントリー社に直接問い合わせる仕組みです。
バスを使わない場合、登下校は学校の管理外になるため保護者の同伴が条件です。自家用車やタクシーでも、保護者が付き添えば認められます。バンコク校では、下校時に児童生徒証と保護者のQRコードで引き渡しを登録します。代理の人が迎えに行くときは、その日だけ有効なQRコードを送ります。バスの料金やルートの決め方はバンコク日本人学校のバスで詳しく書いています。
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評判4「給食がなくて毎日お弁当」――本当。校内での食品販売もなし
バンコク日本人学校に給食はありません。学校のよくある質問には、お弁当を必ず持たせること、校内での食品販売はなく、外へ昼食を買いに出ることもできないと書かれています。共働きの家庭や、朝の早いバスに乗る家庭では、毎朝のお弁当づくりが生活の一部になります。どうしても用意できない日は、保護者の組織のホームページを見るよう案内されています。

服装は、小学部に制服はなく、中学部には制服があります。上履きは使わず、体育館で使える運動靴を用意します。制服と体操着の詳しいことはバンコク日本人学校の制服にまとめています。
評判5「タイの文化に触れられる」――本当。タイ語は小1から週1時間
タイ語は小学部1年から週1時間、日本語のできるタイ人の先生が会話を中心に教えます。これはタイの私立学校としての決まりでもあります。水泳は暑い気候を生かして1年を通して行い、小学部5年の臨海学校では遠泳に取り組みます。全校で現地の障害のある子どものための施設へのボランティア活動もしています。学校だよりでは、中学1年(7年生)がチュラロンコン大学附属の中学校と交流学習会をしていることも紹介されています。
ただ、週1時間の授業でタイ語が話せるようになるわけではありません。毎日の生活は日本人の友だちの中で回るので、「タイにいても日本と同じように過ごせる」ことが、この学校の安心でもあり、限界でもあります。
評判に出てこない部分――入る前に知っておきたいこと
口コミではあまり語られませんが、学校の規程やよくある質問には、入学を考える家庭が先に知っておきたいことが書かれています。
| 項目 | 学校が書いていること |
|---|---|
| 入学の条件 | 日本国籍があること、または日本国籍に準じると学校理事会が認めること。二重国籍は問題なし。タイ国籍だけの子どもは受け入れられない |
| 日本語の力 | 「補習校ではない」ので、日本語の通常の授業についていける力が必要。国際結婚の家庭は事前面談がある |
| 保護者の日本語 | 少なくとも保護者の1人が、緊急時を含めて学校との連絡を日本語で行う |
| 編入の時期 | 原則として各学期の始めだけ。中学部3年の3学期は受け付けない |
| 学校見学 | 任意の見学会のみ。個別の見学は原則として断っている |
| 特別な支援 | 通常学級を希望しても、特別支援学級への入級を求めたり、受け入れを断ったりする場合がある。早めの相談を求めている |
| 持ち物 | 電子辞書と携帯電話は持ち込みも使用も禁止 |
| 一時帰国 | 日本の学校での体験入学は届け出で出席扱いになる場合がある。1か月を超えるときは退学して編入する |
費用は、入学金160,000バーツと、授業料が年146,000バーツ(3学期に分けて払う)です。これにスクールバス代と、臨海学校・修学旅行の費用が加わります。勤務先が直接払うことはできず、寄付金は集めていません。シラチャ校との比較はタイの日本人学校2校の学費比較で書いています。年間の行事と長期休みの日程はバンコク日本人学校のスケジュールを見てください。
どんな家庭に合う学校か
学校が公開している事実から見ると、バンコク日本人学校は「数年で日本へ帰る予定で、帰国後もそのまま日本の学校に戻りたい家庭」にいちばん合う学校です。日本と同じ教科書・同じ学年で学べて、同じ学年に日本人の友だちが何百人もいるからです。
反対に、タイに長く住む予定の家庭や、英語で学ぶ力を伸ばしたい家庭は、インターナショナルスクールやタイの学校を選ぶことも多くなります。その場合に問題になるのが、日本語の読み書きをどう続けるかです。高校入試の偏差値で学校を比べたい場合の考え方はバンコク日本人学校の偏差値で書いています。
よくある質問(バンコク日本人学校 評判)
バンコク日本人学校の評判はどうですか?
学校は保護者アンケートの数字を公開していません。公表情報から確かめられるのは、全校1,962名(2026年4月)の世界最大規模の日本人学校であること、英語は少人数・習熟度別で中学部は週5時間あること、約9割がスクールバスで通うこと、給食がなく毎日お弁当であること、タイ語を小1から週1時間学ぶことです。
生徒数は何人ですか?
2026年4月現在で全校1,962名・89学級です。内訳は小学部1,534名(71学級)、中学部428名(18学級)です。
給食はありますか?
ありません。毎日お弁当を持っていきます。校内での食品販売はなく、外へ昼食を買いに出ることもできません。
英語はどのくらい学べますか?
小学部1〜4年は週1〜2時間で、ネイティブの先生が中心のチームティーチングです。小学部5年からは習熟度別の少人数授業になり、中学部は通常の英語週3時間に「グローバル・イングリッシュ」週2時間が加わります。英語以外の教科は日本語で学びます。
タイ国籍の子どもは入れますか?
タイ国籍だけを持つ子どもは受け入れていません。日本とタイの二重国籍であれば国籍の問題はありません。日本語で通常の授業についていける力が必要で、国際結婚の家庭には事前面談があります。
学校見学はできますか?
任意の学校見学会があります。対象は翌学期に申し込む家庭の保護者・本人・きょうだいで、個別の見学は原則として受け付けていません。



