バンコクへの赴任が決まると、荷造りの前に必ず出てくるのが「バンコク日本人学校に制服はあるのか」という質問です。答えを先に書きます。小学部に制服はありません。中学部にはありますが、指定の学生服を買う方式ではなく「白シャツ・黒か紺のズボン/スカート」という条件を満たせばよい方式です。しかも編入学のときは前の学校の制服のままで構いません。この記事は、泰日協会学校(バンコク日本人学校)が公式サイトの「制服等について」「学用品について」で公表している規定を、赴任前の買い物リストとして読み替えたものです。
小学部に制服はない。中学部は「条件」で決まっている
学校の公表内容はきわめて明快です。
| 小学部 | 中学部 | |
|---|---|---|
| 制服 | なし(私服) | あり(条件指定) |
| 上半身 | ― | えり・そでのある白シャツ |
| 下半身 | ― | 黒または紺色のズボン/黒または紺色のスカート(膝にかかる丈) |
| 防寒・温度調整 | ― | ベスト、カーディガンなど華美にならない服 |
| 靴下 | ― | 白・黒・紺 |
| 体育の帽子 | 赤白帽子 | 紺の学校帽子 |
| 体育着(帽子以外) | 小中共通。購買部・バンコク都内の一部スーパーで購入可 | |
| 上履き | 使用しない(外靴=運動靴で過ごす) | |
| 体育館用の靴 | 別途用意(指定なし) | |
ここで押さえるべきは、中学部の制服が「指定品」ではなく「条件」で書かれていることです。日本の中学校のように学校指定の販売店で採寸して一式そろえる、という手続きは出てきません。白いシャツと黒か紺のボトムスであれば要件を満たします。

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編入学のときは前の学校の制服でよい
赴任家庭にとって、いちばん効くのがこの一文です。学校は「編入学時は前籍校の制服でも構いません。買い替え時に揃えていただくようお願いします」と明記しています。
つまり渡航前に慌てて買いそろえる必要がありません。日本の中学校で着ていた制服をそのまま持っていき、サイズが合わなくなった時点で現地の条件に合うものを買えばよい、という運用です。海外赴任は転居費用も渡航費もかさむタイミングなので、この一点だけで数万円単位の判断が変わります。
注意点として、日本の学ランやセーラー服は「えり・そでのある白シャツ+黒または紺のボトムス」という条件と形が違いますが、学校は前籍校の制服を認めているので、そのまま着用できます。買い替えのタイミングで条件に合わせる、と理解しておけば十分です。
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上履きがない――日本の学校との最大の違い
持ち物で日本の常識と最も違うのがここです。バンコク日本人学校では上履きを使用せず、外靴(運動靴)のまま校内で過ごします。日本の学校で当たり前の「上履き」「上履き袋」「下駄箱で履き替える」という習慣がありません。
そのかわり、体育館を使用する授業用の運動靴を別に用意する必要があります。こちらは指定はありません。つまり必要なのは「校内でも履く外用の運動靴」と「体育館用の運動靴」の2足で、日本式の上履きは買わなくてよい、ということになります。

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体育着・学用品は現地で買える。学校の購買部と市中スーパー
体育着は小学部と中学部で共通です(違うのは帽子だけで、小学部は赤白帽子、中学部は紺の学校帽子)。そして入手先は学校の購買部と、バンコク都内の一部スーパーと公表されています。
これも日本と違う点です。日本では体育着は学校指定の業者から購入するのが一般的ですが、バンコクでは市中のスーパーでも買えるため、サイズアウトしたときの買い足しが容易です。子どもの成長が早い時期に、日本から取り寄せる必要がないのは実務上の利点です。
バンコク日本人学校の購買部で買えるもの――運営会社・値段表・注文のしかた
バンコク日本人学校の購買部の商品は、バンコクで日本の書籍・文具を扱うTBD(tbd1970.com)が取り扱っています。同社のサイトには「日本人学校の購買部商品・学校指定体操服・学校指定ノート」を扱うと明記され、バンコク校とシラチャ校で別々のページがあります。入学・編入の前に確認しておきたい点を、同社の公開情報(2026年10月8日確認)から整理します。
| 項目 | バンコク校の購買部(TBD) |
|---|---|
| 主な商品 | 学校指定の体操服、学校指定ノート、文具・教具。学習用具としてピアニカ(YAMAHA・ブルーのみ)、ソプラノリコーダー(YAMAHA)、アルトリコーダー(AULOS)、書道セット(筆・墨・硯・文鎮・下敷など一式/黒か赤)、絵の具セット(ぺんてる12色・パレット・筆洗など/ブルーかピンク) |
| 値段表 | 保護者向けの「購買部値段表」をPDFで公開(2026年8月21日更新=中学用ロゴ入り帽子とノートの価格改定)。例として縄跳びは70バーツ(2026年5月改定) |
| ノート | 小学部は教科ごとに使うノートの番号が決まっていて、学年別の「ノート使用一覧」が公開されています(国語・漢字・算数・計算・理科・社会・タイ語・日記など) |
| 注文・問い合わせ | バンコク校の保護者向けお問い合わせフォームから注文・問い合わせ |
| 配送 | 発送はタイ国内のみ(バンコク都内を含めEMSで発送・2026年5月20日注文分から送料改定)。日本など国外へは送れません |
| 注意 | 購入後の返品・返金は不可。個人向けの副教材の販売は行っていない。旧タニヤ支店は2019年5月末で閉店 |
赴任前に日本で買うか、現地の購買部で買うかの目安は次のとおりです。体操服と指定ノートは学校指定なので現地の購買部で揃えるのが確実です。一方、書道セット・アルトリコーダーは購買部の案内で「在庫がなくなり次第、日本からの輸入待ち」とされており、ピアニカ・ソプラノリコーダー・絵の具セットもメーカーからの入荷待ちになることがあります。日本で使っていたものがあれば持参し、ない場合は入学前に購買部へ在庫を問い合わせておくと、授業に間に合わないという事態を避けられます。
なお、シラチャ日本人学校の購買部商品も同じTBDのシラチャ校ページで扱われています。バンコクとシラチャで品目・値段表は別なので、通う学校のページを見てください。
水泳は1年中ある。水着は指定なし
学用品でもうひとつ日本と大きく違うのが水泳です。学校は「水泳は1年を通して実施しています」と明記しています。日本の学校のように夏の数週間だけ、ではありません。
水着に指定はなく、学校の説明では「スクール水着か競泳用の水着が多いようです」とされています。加えてスイミングキャップ・ゴーグル・サンダルの用意が案内されています。年間を通じて使うので、成長を見込んで買い替え前提で考えるほうが現実的です。

赴任前に買うもの・現地で買えばよいもの
ここまでの規定を、荷造りの判断に置き換えます。
- 買わなくてよい=日本式の上履きと上履き袋(校内は外靴のため)
- 買い直さなくてよい=中学部の制服(編入時は前籍校のもので可。買い替え時に条件へ合わせる)
- 現地で買える=体育着(購買部・バンコク都内の一部スーパー)
- 持っていく/現地で用意=校内でも履く運動靴、体育館用の運動靴(指定なし)、白シャツ、黒または紺のボトムス、白・黒・紺の靴下
- 年間を通して使う=水着(指定なし)、スイミングキャップ、ゴーグル、サンダル
- 小学部=私服。加えて体育の赤白帽子が必須
服装のルールは学校生活の入口にすぎません。実際に赴任した家庭が半年後に相談されるのは、制服ではなく「日本語をどう保つか」のほうです。バンコク日本人学校は全校1,962名・89学級(2026年4月現在)という世界最大規模の日本人学校ですが、中学3年は104名と、学年が上がるほど人数は減っていきます。
ともだちじゃぱんは、日本の現役水準の教員が8人の少人数クラスを担任し、日本にいる同世代の子どもたちと同じクラスで学ぶオンラインの日本語スクールです。タイと日本の時差は2時間。バンコクの夕方が、日本の夜のクラスにそのまま入ります。制服は現地の学校が決めますが、日本語で関わる同世代の人数は、家庭の側で足せます。
よくある質問(バンコク日本人学校 制服)
バンコク日本人学校に制服はありますか?
小学部にはありません(私服)。中学部にはあります。ただし学校指定の学生服を購入する方式ではなく、「えり・そでのある白シャツ」「黒または紺色のズボン/スカート(膝にかかる丈)」「白・黒・紺の靴下」という条件で定められています。ベストやカーディガンなど華美にならない服で温度調整をします。
日本の制服のまま通えますか?
通えます。学校は「編入学時は前籍校の制服でも構いません。買い替え時に揃えていただくようお願いします」と明記しています。渡航前に買いそろえる必要はなく、サイズが合わなくなった時点で現地の条件に合うものに切り替える形で問題ありません。
上履きは必要ですか?
不要です。バンコク日本人学校では上履きを使用せず、外靴(運動靴)のまま校内で過ごします。ただし体育館を使用する授業用の運動靴を別に用意する必要があります(指定はありません)。日本式の上履きと上履き袋は買わなくてかまいません。
体育着はどこで買えますか?
学校の購買部と、バンコク都内の一部スーパーで購入できます。体育着は小学部と中学部で共通で、違うのは帽子だけです(小学部は赤白帽子、中学部は紺の学校帽子)。市中でも買えるので、サイズアウト時の買い足しがしやすい環境です。
バンコク日本人学校の購買部では何が買えますか?
購買部の商品はバンコクの書籍・文具店TBD(tbd1970.com)が扱っており、学校指定の体操服・学校指定ノート・文具のほか、ピアニカ、リコーダー、書道セット、絵の具セットなどの学習用具があります。値段表はPDFで公開され(2026年8月21日更新)、注文はバンコク校の保護者向けフォームから行います。発送はタイ国内のみで、購入後の返品はできません。
水着の指定はありますか?
指定はありません。学校の案内では「スクール水着か競泳用の水着が多いようです」とされています。あわせてスイミングキャップ・ゴーグル・サンダルの用意が案内されています。バンコク日本人学校は水泳を1年を通して実施しているため、日本の学校のように夏だけの用意では足りません。
小学部の服装で気をつけることは?
制服はないので通学は私服ですが、体育の実技では必ず赤白帽子を着用します。校内は外靴(運動靴)で過ごし、体育館用の運動靴が別途必要な点は中学部と同じです。細かい学用品は学校が配布する学用品の一覧(Life)に記載があります。
学校の暦と編入のタイミングはバンコク日本人学校のスケジュール、学費はタイの日本人学校の学費、学校選び全体はバンコクの学校選びにまとめています。他都市の制服事情は日本人学校の制服、世界の学校は日本人学校 一覧をどうぞ。




