スマイルゼミ 海外 時間設定と検索してこのページに来た方は、おそらく実害が出ている最中だと思います。海外に持ち出したタブレットで「今日の講座」が想定と違うタイミングで切り替わる。月が変わったのに新しい講座が出てこない。学習時間の制限が現地の感覚とずれて、まだ夕方なのにもう遊べない。
この記事では、スマイルゼミ公式(ジャストシステム)のサポート情報に実際に書かれていることだけを整理します。先に、いちばん誠実にお伝えしなければならないことを書きます。スマイルゼミの公式サイトには、海外での利用について「できる」とも「できない」とも書かれていません。公式FAQを横断して「海外」「時差」「タイムゾーン」「日本時間」を検索してもヒットしません。つまり、「公式が海外OKと言っている」も「公式が海外NGと言っている」も、どちらも事実ではない、というのが出発点です(本記事の確認日は2026年9月1日です)。
時計のずれは「表示だけの問題」ではない

この検索の答えとして、公式に一点だけ、はっきり書かれていることがあります。これが最重要です。
ジャストシステムの公式FAQ「新しい月の講座一覧はいつ取得できるか」には、講座一覧は毎月1日に取得可能になる(数日前倒しで配信される場合もある)と書かれたうえで、こう続きます。「上記の手順を確認しても講座一覧が表示されない場合は、時計の表示がずれていないか、おでかけモードがONになっていないかを確認します」。
つまり公式は、時計のずれを「新しい月の講座が出てこない」原因として名指ししています。海外で「月が替わったのに教材が来ない」と焦っているなら、真っ先に疑うべきはネット回線でも契約でもなく、端末の時計です。時差のある場所で使う以上、これは避けて通れない論点になります。
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公式に載っている、時計の直し方
手順そのものは公式FAQに載っています。同じFAQの「時計の設定を確認する」の項から、流れを引きます。
- 画面右上の[せってい]-[端末情報]-[端末時計設定]の順にタップする
- [次へ]をタップする
- [日付と時刻の自動設定]をタップし、チェックをOFFにする
- [日付設定]で日付を修正し、[時刻設定]で時刻を修正する
- [日付と時刻の自動設定]をタップし、チェックをONに戻す
公式には「時計設定もしくはおでかけモードの設定を変更した場合は、タブレットを一度シャットダウン後、再起動してください」という注記もあります。中学生コースの「各種設定方法」にも、タブレットの設定でできることとして「時計の設定/端末の日付と時刻の設定をすることができます」と書かれています。
ここで、この手順をよく見てほしいのです。これは「日付と時刻」を手で合わせる手順であって、タイムゾーンを切り替える手順ではありません。公式のどこを探しても、スマイルゼミ専用タブレットに「タイムゾーン設定」があるという記述は見当たりませんでした。しかも最後の工程が「自動設定をONに戻す」で終わっている。自動設定に戻す前提の手順である以上、手で合わせた時刻がそのまま保たれるとは限らない、という読み方になります。
なお「日付と時刻の自動設定」が何を基準に時刻を取得するのか(一般的なNTPなのか、自社サーバーの時刻なのか、どのタイムゾーンで解釈するのか)は、公式には記載が見当たりません。ここは推測を書かず、分からないままお伝えします。利用者のブログには「定期的に日本時間に合わせる仕様だという回答をもらった」という記述もありますが、これは二次情報で、公式サイト上に同じ記述は確認できませんでした。断定材料にはできません。
「1日」の定義が、どこにも書かれていない
時差の影響が出そうな機能を公式ページで一つずつ当たっていくと、共通の空白に行き当たります。「1日」がどのタイムゾーンの1日なのか、誰にも明示されていないのです。
- スターアプリの利用制限/公式FAQに「みまもるネットで、1日あたりのスターアプリの利用時間を変更したり、禁止することができます」「0分〜60分の間で、10分刻みで設定できます」とあります。この「1日」の起点時刻は公式に記載がありません。
- みまもるネットの学習記録/「一日の学習時間や月の進捗状況などもグラフでわかりやすく確認できます」とありますが、集計の基準タイムゾーンの記載はありません。
- 講座の配信/「毎月1日」に取得可能になる、という記述はありますが、どの地域の1日かは書かれていません。
- みまもるトーク/使い方ページとFAQを通して読みましたが、時刻表示・タイムゾーン・保護者と子が別の国にいる場合の挙動についての記述はありませんでした。ただし「保護者以外の方も、みまもるトークに参加することが可能です」とあり、別の場所からの参加自体は想定されています。
時差が大きい国ほど、この空白は生活実感とのズレになって表れます。「まだ今日の分が出ない」「もう遊べない時間になっている」が、現地の時計と合わない。公式が説明していないので、家庭側で実際の挙動を観察して合わせるしかないというのが、正直なところです。
実務的な対処——観察して、記録する

公式に答えが無い以上、手順は「確認できることから順に潰す」になります。
- まず時計の表示を見る。講座が出てこない、ミッションの日付がおかしいという症状のときは、公式が挙げている確認事項がこれです。あわせて「おでかけモード」がONになっていないかも確認します。
- ずれていたら公式手順で直し、必ず再起動する。公式が明示している注記なので飛ばさないでください。
- 「日付が切り替わる時刻」を家庭で実測して記録する。公式に書かれていない以上、これが最も確実です。何時に新しい講座が出るか、何時に利用時間の枠がリセットされるかを2〜3日書き留めれば、生活のリズムを合わせられます。
- 直らないときの窓口は電話ではない。サポートセンターは 0120-965-727(受付10:00〜20:00)とフリーダイヤルが中心で、海外からの利用は現実的ではありません。実質の窓口は24時間対応のチャットボットと、みまもるネットの会員お問い合わせフォームです。なお受付時間の表記に「日本時間」の語は無いため、日本時間として読むのが安全です。
3番目は地味ですが、いちばん効きます。公式が定義していない仕様は、使っている家庭が実測するしかないからです。
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その前に——そもそも海外で使える前提なのか
時間設定の話をした上で、より大きな前提を確認しておきます。公式に確認できたのは次の点です。
- 利用規約(最終改定2026年4月1日)第5条3項は、専用タブレットの所有権が「会員の指定住所に到達した時点で会員に移転する」と定めており、「日本国内」という限定の文言はありません。
- 特定商取引法に基づく表示にも、海外配送の可否についての記載はありません。
- 受講に必要な環境として公式が挙げているのは「インターネット環境」「ブロードバンド接続(実効速度2Mbps以上)」などで、地域の限定はありません。
- 中学生コースの合格者インタビューには「海外にいながら、日本の高校受験に合った勉強ができました」という利用者の声が公式に掲載されています。海外の受講者が存在すること自体は公式サイトから読み取れます。
逆に、公式に確認できなかったことも正直に挙げます。海外からの入会可否・海外住所への発送可否の明文、「日本国内在住」を入会条件とする記載、タブレットにタイムゾーン設定があるかどうか、海外からのサポート連絡手段。いずれも記載が見当たりませんでした。「海外発送はしていない」という説明は利用者ブログでは見かけますが、公式サイト上で同じ記述は確認できていません。
ここから言えるのは、禁止されているという話ではなく、書かれていないこと自体がリスクだということです。動作保証もサポート対象も明示されていないので、故障・交換のときに詰まりやすい。海外での実務全般はスマイルゼミは海外で使える?受講できる条件とタブレット受け取りの壁にまとめています。
もうひとつ、混同されやすい点を。ジャストシステムは2023年に米国向けの別サービス「Smile Zemi」を発表し、同年6月から全米で提供しています。これはCommon Coreに対応した米国向けの新規開発サービスで、日本の「スマイルゼミ」とは別物です。「アメリカでもスマイルゼミがある」=日本の教科書準拠の教材が使える、ではありません。
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時差を「前提にしている」か「していない」かで並べる
海外で日本の学びを続けるとき、時差は避けられません。各社が時差をどう扱っているかという観点で並べると、選び方の軸が見えます。
| 比較軸 | スマイルゼミ | 進研ゼミ(海外受講) | Z会(海外受講) | 公文(通信・海外生) |
|---|---|---|---|---|
| 海外向けの公式窓口 | 記載が見当たらない | あり(販売会社と契約) | あり(学年別の案内ページ) | あり(海外生の規約) |
| 時刻・時差の扱い | 公式は「時計のずれ」を不具合の確認事項として挙げるのみ。基準TZの記載なし | 紙教材のため端末時刻の影響を受けない | デジタル配信のコースは配信日基準 | 紙教材・月1回の郵送 |
| 日付が切り替わる時刻 | 公式に記載なし | お届け予定日で管理(国内より5日遅い設定) | 公式で要確認 | 返送を受領してから発送 |
| 海外からのサポート | 0120中心。実質チャットボットとフォーム | 販売会社の窓口(日本時間) | 公式で要確認 | 本部・教室の指導者 |
| 端末 | 専用タブレット必須 | 紙。デジタルの提供なし | 専用タブレットは海外利用不可。iPad等を用意 | 紙。英語はE-Pencilが必要 |
並べると分かるのは、スマイルゼミだけが「海外を想定した記述そのものが無い」という点です。これは品質の問題ではなく、設計の対象範囲の問題です。国内向けに最適化された専用端末サービスなので、海外の時差や配送は想定の外にある。使えている家庭があるのも事実ですが、困ったときに参照できる公式の記述が無い、という状態で使うことになります。
時計を直しても、埋まらないものが一つ残る
時差の話をしてきましたが、海外で日本語を続ける家庭が半年後に相談してくださるのは、たいてい端末の設定ではありません。教材は動いていて、ミッションもこなしているのに、子どもが日本語を話さなくなっていく、という話のほうです。
言語学者のカミンズが整理したように、日常会話のことば(BICS)は2〜3年で育つ一方、教科の学習に耐えることば(CALP)は5〜7年かかると言われます。海外では現地校の言語がCALPを伸ばす側に回り、日本語は家庭内の会話だけになりやすい。「使う場面」が家庭の中にしか無い状態が続くと、9歳前後で語彙が伸び止まる、いわゆる9歳の壁にぶつかります。小学校6年間の教育漢字1,026字をタブレットで積み上げても、それで誰かと考えを交わす場が無ければ、知識のまま止まってしまう。
そして皮肉なことに、時差はここでは強みに変わります。私たちともだちじゃぱんは、時差を前提にして時間割を組んでいます。3つの時間帯を用意し、地域に合わせて調整する設計です。端末が日本時間で動いてしまう問題とは逆に、人が集まる時間のほうを合わせにいく、という考え方です。
用意しているのは三つです。日本の同世代と毎日話せる場。日本の現役水準の先生。そして8人の少人数クラスで、聞き役に回らず必ず発言が回ってくる設計。タブレットで読み書きを積み、こちらで使う相手を得る。併用でいい、と考えています。2026年12月開校のパイロットとして準備を進めています。学費は通い放題の月額定額制で、詳しい条件は資料でご案内しています。
よくある質問
タブレットのタイムゾーンを現地時間に変えられますか?
公式に確認できるのは「日付と時刻」を手動で修正する手順までで、タイムゾーンを切り替える設定があるという記述は見当たりませんでした。手順自体も、自動設定をOFFにして直し、再びONに戻す形で終わっています。タイムゾーンの変更ができるかどうかは、公式情報からは判断できません。
月が替わったのに新しい講座が出てきません。
公式FAQが挙げている確認事項は2つで、時計の表示がずれていないかと、おでかけモードがONになっていないかです。講座一覧は毎月1日に取得可能になる(数日前倒しの場合もある)と案内されています。時計を直したあとは、必ずシャットダウンして再起動してください。
学習時間の制限が、現地の時間とずれて切り替わります。
スターアプリの利用時間は「1日あたり0分〜60分・10分刻み」で設定できると公式に書かれていますが、この「1日」の起点時刻は公式に記載がありません。みまもるネットの学習記録の集計基準も同様です。実際に何時にリセットされるかを数日観察して、その時刻を前提に生活のリズムを組むのが現実的です。
親が日本、子どもが海外の場合、みまもるトークの時刻はどうなりますか?
公式に記載が見当たりませんでした。使い方ページとFAQを通して確認しましたが、時刻表示やタイムゾーンについての説明はありません。なお「保護者以外の方もみまもるトークに参加できる」ことは公式に案内されており、別の場所からの参加自体は想定されています(招待・参加の手続きが必要です)。
故障したら海外でも交換してもらえますか?
公式FAQは「修理・交換・購入をご希望のお客さまは、みまもるネット 会員お問い合わせページに記載されている会員専用お問い合わせ窓口までお電話ください」と案内しています。電話が前提の導線で、海外からの対応可否についての記載は見当たりませんでした。渡航前に確認しておくことをおすすめします。



