香港赴任が決まって香港日本人学校のスクールバスを調べると、多くの人がまず戸惑います。運行しているのは学校ではないからです。香港日本人学校の通学バスは、保護者の代表が運営する任意加入の団体「バス会」が担い、運行の事務だけを学校事務局に委託しています。つまり手続きは「学校に申し込む」のではなく「バス会に入会する」。2026年度の会費は小学部が香港島HK$2,350/九龍・新界HK$2,132、中学部がHK$2,613で、授業料と一緒に年3回に分けて納めます。この記事では、公表されている仕組み・会費・入会と退会のルールを整理します。
2026年度の会費――同じ小学部でも住むエリアで違う
バス会が公表している2026年度の会費は次のとおりです。5月の総会(書面審議)で承認された額です。
| 区分 | エリア | 2026年度の会費 |
|---|---|---|
| 小学部 | 香港島 | HK$2,350 |
| 九龍・新界 | HK$2,132 | |
| 中学部 | エリアによる差なし | HK$2,613 |

読みどころは2つあります。ひとつは小学部だけエリアで差があること。香港島のほうが九龍・新界より高く、差はHK$218です。もうひとつは中学部が最も高いこと。中学部は大埔(タイポ)校に通うため、路線の距離が違います。香港校と大埔校の関係は香港日本人学校の大埔校とはで整理しています。
納入は基本的に授業料と一緒に、年3回(4か月ずつ)です。バス代だけ別の口座に振り込む形ではないので、赴任初年度の資金計画では授業料の請求額にバス代が乗ると考えておくと安全です。授業料そのものは香港日本人学校の学費にまとめています。

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「バス会」とは何か――学校の付帯サービスではない
バス会は、公式の説明によれば各保護者の委託により、保護者の代表が運営の中心を担っている任意加入の団体です。各年度に選ばれた役員(保護者)が中心となり、児童・生徒の安全通学のためにボランティアで活動しています。円滑な運営には、利用する保護者一人ひとりが自覚と責任を持って積極的に参加することが基本だと明記されています。
ここを誤解すると赴任後につまずきます。学校が提供するオプションではなく、保護者が自分たちで回している共同運営です。当番や役員が回ってくる可能性を前提に考えておくほうが現実的です。運行の事務そのものは学校事務局に委託されているため、問い合わせ窓口は学校事務局(Tel: +852-2652-2313)とバス会の専用メールアドレスになります。

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席には限りがある――「空席待ち」が実際に起きている
見落とされがちなのが定員です。バス会のページには運行状況が随時掲載されており、たとえば2026年7月6日時点で「R2番バス(通常登下校)の空席は残り1席」と告知されていました。つまり路線によっては、申し込んでもすぐには乗れないことがあります。
住まいを決める段階で「その住所がどの路線に入るか」「その路線に空きがあるか」を先に確かめる価値があります。香港は同じ区でも坂と高低差で徒歩圏が大きく変わるため、路線の有無は物件選びの条件そのものになります。日本人学校のスクールバス事情を各都市で比べたものは日本人学校のスクールバスにあります。
入会・退会・返金のルール――ここが一番よく揉める
| 場面 | 公表されているルール |
|---|---|
| 入会 | バス会の入会申込書を提出する |
| 会費の納入 | 基本的に授業料と一緒に年3回(4か月ずつ) |
| 未納のとき | 各期の期末(7月・11月・3月の末日)までに納入がない場合は自動的に退会とみなされ、翌月から利用できない |
| 退会の連絡 | 退会日まで30日以上前に連絡した場合、前納分のうち対象月のみ返金 |
| 返金されない場合 | 連絡が30日未満のとき、およびすでに利用した月 |
| 悪天候時 | 台風および豪雨警報の発令時は、別途の対策文書に従う |
実務で効くのは「30日」という線です。帰任や転居は急に決まることが多く、連絡が退会日の30日前を切ると前納分は戻りません。帰任の内示が出た日に、学校の手続きと同時にバス会へ連絡するのが一番安全です。
もうひとつ香港特有なのが台風・豪雨警報です。香港ではシグナル8以上や赤・黒の豪雨警報で通常授業が止まります。その際のバスの扱いは別文書に定められているので、入会時に必ず目を通してください。
バス通学の1時間を、どう使うか
路線によっては片道30〜40分、往復で1時間前後をバスの中で過ごします。学校でも家でもない時間が毎日1時間あるということです。香港と日本の時差は1時間だけなので、帰宅後の時間帯がそのまま日本の夕方と重なります。学校で日本語、家で日本語という環境でも、話す相手が家族と同じクラスの数人に限られてくると、語彙や話題は少しずつ狭くなります。日本の同世代と日本語で話す時間を別に持っておくと、帰国後の入り直しが軽くなります。
よくある質問(香港日本人学校 スクールバス)
香港日本人学校のスクールバスは学校が運行しているのですか?
いいえ。運行しているのは保護者の代表が運営する任意加入の団体「バス会」です。運行の事務のみが学校事務局に委託されています。申し込みは学校ではなくバス会への入会という形になります。
2026年度のバス代はいくらですか?
小学部は香港島HK$2,350/九龍・新界HK$2,132、中学部はHK$2,613です(2026年5月の総会書面審議で承認)。納入は基本的に授業料と一緒に年3回(4か月ずつ)です。
申し込めば必ず乗れますか?
路線には定員があり、空席待ちが発生します。バス会は運行状況を随時公表しており、2026年7月6日時点ではR2番バス(通常登下校)の空席が残り1席と告知されていました。住まいを決める前に、その住所の路線と空き状況を確認してください。
途中でやめたら返金されますか?
退会日まで30日以上前に連絡した場合、前納分のうち対象月のみ返金されます。連絡が30日未満のときと、すでに利用した月は返金されません。また各期の期末(7月・11月・3月の末日)までに会費が未納の場合は自動的に退会とみなされ、翌月から利用できなくなります。
台風のときはどうなりますか?
バス会は「台風および豪雨警報発令時の対策」という文書をPDFで配布しており、警報発令時の運行はこれに従います。入会時にダウンロードして家族で共有しておくのが確実です。
香港での学校選び全体は香港の日本人学校とインター比較、世界の日本人学校の一覧は日本人学校 一覧をご覧ください。




