シドニーは、世界でも指折りの「子どもの日本語教育の選択肢が多い街」です。総領事館の公式リストに載るNSW州の補習授業校だけで13校。ところが情報はバラバラで、学費まで並べて比較できる記事はこれまでありませんでした。この記事では、シドニー都市圏の主要な日本語学校・補習校を「国語型」「継承語型」「全日制」の3タイプに整理し、2026年7月時点で各校が公開している学費を出典つきでまとめます。日豪ハーフのお子さん(継承語)の視点も、正面から扱います。
先に相場感だけ。シドニーのコミュニティ系日本語学校は学期あたりA$135〜200程度(年4学期制)+入学金・運営費が標準です。全日制のシドニー日本人国際学校(SJIS)だけは桁が違い、年A$15,000前後。では順に見ていきましょう。
シドニーの子ども日本語学校 学費比較一覧
| スクール | タイプ | 曜日 | 対象 | 授業料(学期) | エリア |
|---|---|---|---|---|---|
| シドニー日本語土曜学校(SSSJ) | 国語型 | 土曜午前 | 5〜18歳 | A$160 | Cammeray(北部) |
| JCS日本語学校(シティ/ダンダス/エッジクリフ) | 継承語型 | 土曜(エッジクリフのみ午後) | 3〜18歳 | A$150 | Ultimo/Dundas/Edgecliff |
| シドニー日本語日曜学校 | 国語型+国際クラス | 日曜午前 | 3歳半〜Y12 | A$140〜190 | Riverwood(南部) |
| クカバラ日本語学校 | 国語型(補習授業校認定) | 日曜 | 年長〜Y6 | 要問い合わせ | Lane Cove(北部) |
| フォレスト日本語学校 | 継承語型 | 土曜午前 | 3歳〜Y9程度 | A$135〜150 | Belrose(北部) |
| ノースショア日本語学校 | 国語型寄り | 土曜午前 | プリ〜Y9 | A$200 | Killarney Heights(北部) |
| ホーンズビー日本語学校 | 継承語型 | 土曜午前 | K〜Y12 | 要問い合わせ | Thornleigh(北西部) |
| シドニー日本人国際学校(SJIS) | 全日制 | 月〜金 | 幼〜Y9 | 年A$14,880〜15,280 | Terrey Hills |
| ともだちじゃぱん | オンライン・会話/友達 | 毎日参加OK(通い放題) | 5〜18歳 | 月24,800円(約A$220) | 自宅 |
3タイプの違いを知ると、選び方が見えてくる
シドニーの日本語学校は名前が似ていても、中身は大きく3タイプに分かれます。ここを混同すると「入ってから合わなかった」が起きがちです。

国語型――日本の教科書で「学年相当」を目指す
シドニー日本語土曜学校(SSSJ)は1993年設立・19クラスの老舗。「先生と日本語で会話できること」が入学の最低条件で、日本の教科書で国語力の維持・向上を図ります。約3,000冊の移動図書館やかるた大会も魅力。人気校ゆえ定員超過時はウェイティングリストになることが公式に明記されています(学期A$160)。クカバラ日本語学校(Lane Cove・日曜)は2023年に外務省の補習授業校認定を受けた新しい学校で、「継承語教育ではなく日本語教育(国語)」と方針を明示。保護者の定期当番がなく共働き家庭に優しい設計です。シドニー日本語日曜学校(Riverwood)は貴重な日曜開講で学期A$140〜。英語併用の国際クラス(BOXクラス)もあります。SSSJ/クカバラ/日曜学校
継承語型――日豪家庭の子の「もうひとつの母語」を育てる
日豪ハーフのお子さんに学年相当の国語をそのまま当てると、多くの場合しんどくなります。そこで力を発揮するのが継承語型。JCS日本語学校(シドニー日本クラブ傘下・非営利)はシティ・ダンダス・エッジクリフの3校で約380名が学ぶ最大手で、年齢だけでなく日本語力・成熟度でクラスを編成します(学期A$150)。特にエッジクリフ校は土曜「午後」開講で、午前のスポーツや習い事と両立できる貴重な存在。両親とも日本人でない子向けの国際クラスもあります。フォレスト日本語学校(Belrose)は「継承日本語」とアイデンティティ形成を理念に掲げ、各クラス定員15名以下の少人数(学期A$135〜150)。ホーンズビー日本語学校も保護者運営の温かい継承語校です。JCSシティ/JCSエッジクリフ/フォレスト/ホーンズビー

全日制――シドニー日本人国際学校(SJIS)
Terrey Hillsにある全日制私立で、日本カリキュラムの日本人学級とNSWカリキュラムの国際学級を併設する世界的にも珍しい学校です。年間授業料はA$14,880〜15,280(2026年度)。週末校とは目的も予算も別次元なので、この記事では紹介にとどめます。公式サイト
シドニーならではの3つの注意点
- 人気校は待機がある:SSSJのウェイティングリスト、ノースショアのひよこ組の定員制など、「入りたい時に入れない」ことは珍しくありません。動くなら早めに。
- 北部に偏っている:主要校の多くはノースショア〜ノーザンビーチズ。南部・西部からは送迎がかなりの負担になります。
- 週1回・年36週前後が上限:どの学校も授業は週1回約3時間。日本語の「量」はこれだけでは足りず、家庭とその他の時間で補う前提です。
オンラインという選択肢――週1回を「毎日」に変える
土曜学校の価値は本物です。ただ、多くのご家庭が感じているとおり、週1回の授業だけで日本語は話せるようになりません。そこで、週末校と組み合わせる「平日の日本語時間」として、2026年12月開校のオンライン日本語スクールともだちじゃぱんを紹介させてください。
- 時差はわずか1時間:日本の夕方クラスがシドニーの夕方18〜20時ごろ。学校とアクティビティのあと、自宅から参加できます。
- 相手は日本在住の同世代:姉妹校NIJINアカデミー(在籍800名超)の日本の子どもたちと、少人数グループで話します。教室では得にくい「日本のリアルな友達」ができるのが最大の違いです。
- 通い放題で「量」を確保:月24,800円(約A$220)で毎日でも参加OK。週1回の学校と違い、日本語を使う量そのものを増やせます。会話レベルでクラス分けするので、継承語の子も安心です。

「土曜はJCSで仲間と文化、平日はオンラインで日本の友達と会話」――この併用が、シドニーの子の日本語にはいちばん効きます。オンライン学習の比較は子ども向けオンライン日本語レッスンおすすめ比較もどうぞ。

よくある質問(シドニー在住の方から)
日豪ハーフの子は、国語型と継承語型のどちらがいいですか?
家庭での日本語量によります。日本語での会話が日常的にあるなら国語型も選択肢ですが、英語が優位なら継承語型(JCS・フォレスト等)のほうが「日本語=楽しい」を保ちやすいです。入学面談で正直にレベルを相談するのがいちばんの近道です。
待機リストと言われました。それまで何もできない?
待っている間こそ日本語量が落ちる時期です。オンラインなら待機なしで今週から始められるので、「入学までのつなぎ」としても、入学後の併用としても使えます。
土曜学校と両立できますか?
できます。ともだちじゃぱんは通い放題なので「行ける日に行く」スタイル。土曜学校の宿題が忙しい週は減らす、といった調整が自由です。役割も「読み書き(学校)×話す量と友達(オンライン)」で重なりません。
シドニーから日本のクラスに参加すると、時間帯は不便では?
シドニーと日本の時差は1時間(サマータイム時は2時間)なので、日本の夕方クラスがそのまま現地の夕方です。ヨーロッパや北米と違い、オセアニアは日本のオンラインスクールと最も相性のいい時間帯です。
▼ 「補習校が合わない・遠い」と感じたら → 補習校の代わりになるオンラインという選択肢
📚 海外駐在の国語・日本語の総合ガイド:海外駐在×子どもの「国語・日本語」完全ガイドで、補習校・帰国受験・都市別の選び方をまとめて確認できます。
シドニーから通学時間ゼロで続けるなら、子どものオンライン日本語スクール「ともだちじゃぱん」で日本の同世代とつながれます。

