「進研ゼミの海外受講をやめたい」——そう思って国内の窓口に電話をかけ、「こちらでは承れません」と言われて戸惑った、というご相談をよくいただきます。
海外受講の解約は、国内の受講とは手続きの相手も締切も違います。しかも締切は国内より早い。ここを知らずに月末近くに動くと、必要のない1か月分を払うことになります。
この記事では、ベネッセの公式案内で確認できる事実だけを使って、解約の流れ・締切・返金・帰国時の切り替えを整理します。

結論:連絡先は「販売会社」、締切は国内より5日早い
押さえるべき点は2つだけです。
- 連絡先はベネッセ本体ではなく、契約している「販売会社」です。海外受講は地域ごとの販売会社を通じて提供されているため、国内のサポート窓口では手続きができません。
- 解約締切日は、国内の締切日より5日早く設定されています。公式の海外受講サイトにも「海外受講では、国内での解約手続きの締切日よりも5日早い設定となっておりますのでご注意ください」と明記されています。
この「5日」が曲者です。国内の感覚(締切は月末近く)で動くと、ちょうど間に合わない位置に落ちます。やめると決めたら、その週のうちに連絡するくらいの余裕を持ってください。
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手続きの流れ
- 契約先の販売会社を確認する。お住まいの国・地域によって異なります。連絡先は公式の海外受講サイトに掲載されています。
- 解約締切日を確認する。公式サイトに号(月号)ごとの締切一覧があります。「何月号でやめたいか」を先に決めてから逆算してください。
- 締切日までに販売会社へ連絡する。クレジットカード払い以外の方は「解約連絡書」に返金先の振込口座を記入する必要があります。
- 返金を待つ。詳細は次の項目のとおりです。
※締切日・販売会社の連絡先は変わることがあります。手続きの前にかならず公式の海外受講サイトで最新の情報をご確認ください。
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返金はどうなるか
一括で払っていても、未受講分は精算されて戻ってきます。公式には「未受講分の受講費を精算し、ご契約先の販売会社から返金させていただきます」とあります。
- クレジットカード払いの方——契約のクレジットカードへ返金されます。
- それ以外の方(カードを解約済みの方を含む)——「解約連絡書」に記入した振込口座へ返金されます。
ただし返金には1〜2か月ほどかかる場合があると案内されています。帰国のタイミングで口座を閉じる予定がある方は、ここで一度立ち止まってください。返金を受け取る口座が、返金が届くまで生きているか——駐在の終わりに一番よく起きる事故がこれです。
帰国するとき:順序を間違えると二重になります
帰国して国内受講に切り替える場合、公式は順序をはっきり指定しています。
必ず海外受講の解約手続きを行ったのち、国内受講の入会契約手続きをしてください
海外受講と国内受講は別々の契約です。先に国内で入会してしまうと、海外側が生きたまま重なります。「帰国したのでそのまま続けたい」という気持ちは自然ですが、いったん解約してから入り直す——これが正しい手順です。
なお一時帰国の場合は解約ではなく、教材の届け先を変更する手続きがあります。数週間の帰国のたびに解約する必要はありません。
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やめる前に:その受講費に何が含まれていたか
「高い」と感じて解約を考えている方に、一度確認していただきたいことがあります。海外受講費に含まれているものと、含まれていないものです。公式にはこう書かれています。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 含まれる | 教材費、添削料、海外配送費、添削問題などの課題のベネッセからの返送料、成績表などの発送費 |
| 含まれない | 課題提出のための郵送料、現地で発生する関税・付加価値税・その他手数料、振込や送金の手数料 |
つまり子どもが解いた課題を日本へ送る郵送料は、毎回ご家庭の負担です。ここが積み上がって「思っていたより高い」になっているケースは少なくありません。逆に言えば、提出を郵送からアプリに切り替えられる講座であれば、解約せずに負担だけ下げられることもあります。
また海外受講費は国・地域によって異なります。金額の考え方は進研ゼミの海外受講|費用が国で変わる理由と手続きで詳しく整理しています。
「続かなかった」のは、教材のせいではないかもしれません
解約の理由をうかがうと、費用そのものより「続かなかったから」という答えが圧倒的に多くなります。
これは教材の質の問題ではありません。進研ゼミの教材は、日本の学習指導要領に沿ってよく設計されています。ではなぜ海外だと続かないのか。理由は環境のほうにあります。
- 現地校の宿題が終わったあと、さらに日本の教材を開く体力が残っていない
- 日本語を使う相手が家族しかいない。覚えた言葉を試す場がない
- 周りに同じことをしている子がいないので、「自分だけがやらされている」と感じる
- 丸をつけてくれる人はいても、「その言い方いいね」と反応してくれる同世代がいない
この4つは、教材を別の会社に乗り換えても解決しません。乗り換え先でも同じ壁にぶつかります。詳しくは海外で通信教育が続かない4つの理由にまとめました。
教材をやめても、日本語を止めない方法があります
わたしたち「ともだちじゃぱん」は、教材を送るサービスではありません。日本の現役水準の教員が担任につき、8人の少人数クラスで、日本の同世代の子と毎日話す——そういうオンラインの学校です。
ひとりで机に向かう時間を増やすのではなく、話す相手のほうを用意するという考え方です。「言葉を試す場がない」「同じ立場の子がいない」が続かない理由だったなら、ここが埋まります。
通信教育と競合するものでもありません。読み書きの積み上げは教材が得意で、会話と関係づくりは人が必要です。教材は続けたまま、話す場だけ足すというご家庭が実際に多くいらっしゃいます。
よくある質問
国内のベネッセの電話番号にかければ解約できますか?
できません。海外受講は契約している販売会社での手続きになります。国内のサポート窓口では海外受講の手続きは扱っていないと案内されています。まず販売会社の連絡先を確認してください。
締切を過ぎてしまいました。どうなりますか?
次の号からの解約になります。すでに発送準備に入った号は届きます。海外の締切は国内より5日早いので、「国内の締切には間に合ったのに」というずれが起きやすい点にご注意ください。
いったんやめて、また戻ることはできますか?
進研ゼミの海外受講は再入会が可能です。同じ通信教育でも公文式の海外通信は退会すると再入会できない仕組みなので、そこは大きな違いです(公文は海外で始められる?)。
返金が届く前に現地の口座を閉じてしまいそうです。
返金には1〜2か月かかる場合があります。解約の連絡をするときに、返金先として日本の口座を指定できるかを販売会社に確認してください。帰国が絡む解約では、ここを先に決めておくと安全です。

まとめ
- 連絡先はベネッセ本体ではなく契約中の販売会社
- 解約締切日は国内より5日早い——やめると決めたらすぐ動く
- 未受講分は精算されて返金。ただし1〜2か月かかる場合がある
- 帰国時は「海外を解約」→「国内に入会」の順。逆にすると重なる
- 受講費に課題を送る郵送料は含まれていない。負担感の正体はここのことがある
- 続かなかった理由が「話す相手がいない」なら、教材の乗り換えでは解決しない



