「海外で子どもが学校に行けなくなった」「現地校やインターに行き渋るようになった」――駐在・国際結婚などで海外に暮らすご家庭から、静かに増えている相談です。「海外 不登校」と検索するとき、保護者の方が抱えているのは、①なぜ行けなくなったのか(原因)、②誰に相談すればいいのか(支援)、③学びと居場所をどう守るのか――この3つではないでしょうか。結論からお伝えすると、不登校は特別なことでも、親の育て方のせいでもありません。日本国内でも過去最多で、海外ではむしろ言語や相談先の少なさで孤立しやすいだけです。この記事では、公的データで現状を整理し、家庭でできること、そして日本語で同世代とつながれる「もう一つの居場所」まで、落ち着いてまとめます。
海外で不登校・行き渋りが起きる理由【2026】
まず知っておいてほしいのは、不登校は日本国内でも急増しているという事実です。文部科学省の調査によれば、令和5年度の小中学校の不登校児童生徒数は34万6,482人で過去最多。11年連続で増加し、5年でほぼ倍増しています(1,000人あたり37.2人)。決して、あなたのお子さんだけの問題ではありません。

そのうえで、海外では日本にはない要因が重なります。授業も友達も外国語という言語の壁、現地校の進度に追いつけない学力の遅れ、日本語も現地語も中途半端に感じる二言語のはざま、そして文化や友人関係になじめないこと。これらが積み重なって、教室が「安心できない場所」になっていきます。加えて、アメリカには日本のような「不登校」という概念がなく、授業日の10%以上を欠席する子を「chronic absenteeism(慢性的欠席)」と呼び、全米でおよそ3人に1人がその状態にあるとされます。つまり海外では、不登校が「見えにくく」、相談の仕組みも日本と違うのです。
海外の不登校がつらいのは「相談先」と「居場所」が少ないから
海外の不登校が国内以上に孤立しやすいのは、日本語で相談できる先生がいない、同じ立場の友達に出会えない、結果として家庭だけで抱え込みやすいからです。現地校のスクールカウンセラーやソーシャルワーカーは頼れる存在ですが、言語や文化の壁で本音を伝えきれないこともあります。選択肢を整理してみます。
| 選べる場 | できること | 海外での課題 |
|---|---|---|
| 現地校の支援(カウンセラー等) | 専門職による相談・配慮 | 言語・文化の壁で本音を伝えにくい |
| 日本人学校(全日制) | 日本語で全教科を学べる | 世界に94校だけ・そもそも近くにないことが多い |
| 家庭のみで対応 | 安心できる拠点をつくれる | 学びが止まりやすく、親が孤立しやすい |
| オンラインの日本語の居場所 | 日本語で相談・同世代と交流・学年相当の学び | 「学びの場」か「居場所」かで質に差が出る |

大切なのは、「学校に戻すこと」だけをゴールにしないことです。今の学校に通えなくても、子どもが安心できて、学びと人とのつながりが続く場があれば、次の一歩は必ず見えてきます。
まず家庭ができること――安心の土台をつくる
専門家がそろって挙げるのは、無理に現地になじませようとしないこと、家庭を「安心できる拠点」にすること、そして「今日どうだった?」と毎日声をかけることです。あわせて意識したいのが、学びを完全には止めないこと。休養は必要ですが、学びとのつながりが切れると、回復したときの再スタートが重くなります。ポイントは3つです。
① 安心を最優先する。登校を急がせず、家庭を責めない・比べない場所にします。② 学びのつながりを細く長く保つ。少しでも「わかる・できる」を続けられる場を用意します。③ 同世代とのつながりを絶やさない。孤立を防ぐことが、回復の一番の支えになります。

この「安心の居場所」と「学びの継続」を同時に満たすのが、オンライン日本語スクールともだちじゃぱんです。私たちの母体NIJINは、日本国内で不登校の子のためのオンラインスクールを運営し、400名以上の復学を支えてきました。その知見をもって、現役水準の日本の先生が、8人制の少人数クラスで学年相当の学びを届けます。何より、同じクラスに日本の同世代の友達ができるので、「日本語で話せる相手がいない」孤立が解けます。平日夜のオンラインで送迎ゼロ、料金は月24,800円(税込・通い放題)。学校に戻る・戻らないにかかわらず、子どもの居場所と学びを守る選択肢です。

学びが今の学年からどれくらい離れているか、そっと確かめたい方へ。1分でできる学年相当・国語力チェック(無料)で目安がわかります。海外での学び・日本語の続け方は海外駐在×子どもの国語・日本語 完全ガイドにまとめています。
よくある質問(海外 不登校)
海外で子どもが学校に行きたがりません。まず何をすればいいですか?
まずは登校を急がせず、家庭を安心できる拠点にすることを最優先にしてください。「今日どうだった?」と毎日声をかけ、気持ちを否定せずに受け止めます。同時に、現地校のカウンセラーやソーシャルワーカーに相談できると心強いです。学びは完全に止めず、本人が安心して続けられる場を細くでも保つと、回復後の再スタートが軽くなります。
現地校を休むと勉強が遅れませんか?
休養は必要ですが、学びとのつながりが完全に切れると、戻るときの負担が大きくなります。大切なのは、今の学校に通えなくても「わかる・できる」を続けられる場を持つことです。オンラインで学年相当の学びを少人数で続けられれば、休みながらでも学力の空白を最小限にできます。
日本に本帰国したほうがいいのでしょうか?
本帰国は大きな決断で、正解は家庭ごとに異なります。ただ、「学校に通えないから帰国するしかない」と追い込まれる前に、今いる場所で子どもの居場所と学びを守る選択肢があることは知っておいてください。日本語で相談でき、同世代とつながれる場があれば、帰国の是非も落ち着いて考えられます。
オンラインでも子どもの「居場所」になりますか?
なり得ます。ポイントは「学びの場」であると同時に「人とつながる場」であること。一人で問題を解くだけの教材ではなく、同世代のクラスメイトと日本語で交流できる少人数クラスなら、孤立をやわらげる居場所として機能します。ともだちじゃぱんは、不登校支援の知見をもつ現役水準の先生が8人制で担当します。
日本語で相談できる先生や仲間はどこにいますか?
海外では日本語の相談先が見つけにくいのが実情です。オンラインで学年相当の学びを続ける場や、帰国後の国語の準備は駐在中の国語、帰国後に間に合う?もあわせてご覧ください。近くに日本人学校がなくても(世界94校の一覧)、日本語でつながれる場は作れます。一人で抱え込まないでください。

