ホーチミン日本人学校のレビューや口コミを探すと、よく出てくるのは「人数が多くてにぎやか」「英会話の授業が多い」「部活はあるの?」「高校受験は大丈夫?」「現地との交流がある」といった話です。どれも本当なのか。この記事では、学校の公式サイト(学校生活・学校規則・募集要項・沿革)、「令和8年度 行事予定表」と「進路関係行事日程」、そして海外子女教育振興財団(JOES)に学校が出した学校紹介(2025年5月31日記載)を読み、レビューでよく見る話題を一つずつ確かめます。
先にお断りしておくと、ホーチミン日本人学校は保護者アンケートや満足度の数字を公開していません(2026年10月5日時点)。サイトの「よくあるご質問」も準備中です。そのため、この記事は「満足度◯%」ではなく、学校が自分で書いている事実でレビューを読み解きます。

まず基本――1997年に15名で開校、いまは663名の大きな学校
ホーチミン日本人学校は1997年4月21日、ホーチミン日本商工会議所(JCCH)が設立した私立の日本人学校です。正式には「在ホーチミン日本国総領事館付属 ホーチミン日本商工会議所立」で、小学部(1〜6年)と中学部(1〜3年)が同じ校舎にあります。高等部と幼稚部はありません。
| 年度 | 総児童・生徒数 | 補足 |
|---|---|---|
| 1997年度 | 15名 | 開校の年 |
| 2009年度 | 221名 | 開校から12年で200名を超えた |
| 2016年度 | 445名 | 増改築した校舎が完成 |
| 2019年度 | 625名 | 沿革に人数がのっている最後の年 |
| 2025年5月 | 663名 | 小学部515名・中学部148名、35学級 |
世界の日本人学校の多くは人数が減っていますが、ホーチミンは今も増えている数少ない学校です。学校紹介には「児童・生徒数の増加が見込まれており、校舎を増築しています(令和7年12月完成予定)」とあります。ベトナムのもう1校、ハノイとの比較はベトナムの日本人学校の学費でまとめています。
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レビュー1「人数が多くてにぎやか」――1学級25名前後、転出入が多い
663名を35学級で割ると、1学級はおよそ19名。学校紹介でも「各学年ともに1学級25名前後とし、少人数の編成です」と書いています。全校の人数は多いけれど、教室の中は日本の公立校より少なめ、というのが実際です。
教職員も多く、2025年5月時点で文部科学省からの派遣教員27名、学校採用の教員37名、英会話講師9名に、理数科講師・看護師・支援員・図書館司書・カウンセラーがいます。学校紹介は子どもたちの様子を「全体的に優しく穏やかな子が多い」と書き、その理由を「転出入が多いため、思いやりの心も育っている」と説明しています。駐在家庭が中心なので、途中で入ってくる子も、途中で帰国する子も毎年います。
小学部と中学部が同じ校舎にあるので、学年をこえたつながりも生まれます。2026年9月26日の運動会では、全校種目の「大玉送り」を赤白の組ごとに学年の枠をこえて行いました(学校サイトの行事報告)。
レビュー2「英会話の授業が多い」――小1から中3まで、ネイティブ講師
これは本当です。学校の教育方針に「小学部1年生から中学部3年生まで、ネイティブスピーカーによる英会話学習をしています」とあり、担任だけでなく専科の先生や英会話の先生にも教わります。英検・漢検も校内で受けられます。
さらに、近くにある台湾人学校・韓国人学校との「3校英語交流イベント」を会場持ち回りで開いています。ほかの国の子どもと英語で話す機会が、学校の行事として組まれているのは大きな特徴です。
ただし、授業も友達との会話もふだんは日本語です。英会話の時間があることと、英語で生活できるようになることは別だと考えておくのが現実的です。日本人学校全体の英語の実際は日本人学校の英語で比べています。

レビュー3「部活はある?」――小学部はクラブ必修、中学部は週2の部活
海外の日本人学校には部活動がない学校もありますが、ホーチミンにはあります。小学部は月曜日にクラブ活動(4〜6年生、必修・週1回)、中学部は火曜日と木曜日に部活動(任意・週2回)です。活動は前期・後期に分かれ、児童・生徒の要望をもとに内容を決めると学校は書いています。
| 曜日 | 小学部の下校 | 中学部の下校 |
|---|---|---|
| 月 | 15:30(4〜6年はクラブで16:30) | 16:30(7校時授業) |
| 火 | 15:30 | 16:30(部活動) |
| 水 | 15:30(1・2年は13:10) | 15:30 |
| 木 | 15:30 | 16:30(部活動) |
| 金 | 15:30 | 15:30 |
一方で、給食はありません。毎日家庭で作ったお弁当を教室で食べます。共働きで渡航する家庭は、朝のお弁当づくりを生活に組み込む必要があります。日本人学校の昼食事情は日本人学校の給食で比べています。
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レビュー4「高校受験は大丈夫?」――中学部の進路行事は年間で組まれている
ホーチミン日本人学校には高等部がないので、中学3年生は日本の高校を受験します。学校は「進路関係行事日程」を公開していて、2026年度は次のように組まれています。
- 4月――第1回進路希望調査(全学年)、全学年で創育学力テスト、第1回進路説明会(全学年+保護者)
- 5〜6月――JOES高校説明会(全学年+保護者)、中3向けの高校説明会、中3の進路面談
- 8〜9月――第2回進路説明会(中2・中3+保護者)、中3の進路希望調査、AIS半日体験訪問(希望者)
- 10〜12月――中3全員の進路面談、受験校の選定、面接練習、出願手続き、私立校の帰国生入試
- 1〜3月――私立校の帰国生入試・一般入試、公立校入試、卒業式(3月11日)
あわせて知っておきたいのが編入の決まりです。募集要項には「中学部3学年においては、受験指導並びに受験手続を適切に行うために、2学期以降(8月~)の編入は認めない」とあります。中3の夏以降に赴任が決まった家庭は、日本に残るか、別の学校を考えることになります。帰国後の受験の流れは日本人学校と高校と日本人学校から帰国するときにまとめています。

レビュー5「現地とのつながりがある」――交流は学年ごとに相手が違う
令和8年度の行事予定表を見ると、交流の相手は学年ごとに決まっています。
| 学年 | 交流の相手(令和8年度 行事予定表・学校紹介より) |
|---|---|
| 小1〜小4 | 台湾人学校 |
| 小5・小6 | ベトナムの現地校(グエンティンディン小学校) |
| 小6 | ハノイ日本人学校 |
| 中1 | FFSC(ストリートチルドレンの支援校)へ物資の寄付と交流 |
| 中2 | ローレンス校 |
| 中学部 | すぐそばの台湾人学校・韓国人学校の中学生 |
学校がある7区は韓国人も多く住む地域で、ハングルの看板もよく見かけます(学校紹介より)。ほかにも、中2の修学旅行(2泊3日)、小6の修学旅行(2泊3日)、小5・中1の宿泊研修、ホーチミンミュージックフェスティバルがあります。1年の流れはホーチミン日本人学校の年間行事をご覧ください。
レビューに出てこない部分――入る前に知っておきたいこと
口コミには出にくいけれど、入学前に知っておきたいことを学校の公表情報から補っておきます。
- 2026年度から前期・後期の2学期制――2026年4月1日施行の学校規則で、前期(4〜9月)と後期(10〜3月)に分かれました。2025年の学校紹介には「3学期制」とあるので、古い情報に注意してください
- 特別支援学級はない――特別な配慮が必要な場合は必ず事前に相談し、面接と入学検査のうえで学校運営委員会が受け入れを判断します
- 相談室と保健室がある――カウンセラーには子育てや学校生活のこと、ナースには医療のことを、子どもも保護者も予約して相談できます
- 1人1台のタブレット――全員にクロームブックがあり、校舎内のWi-Fiも整っています
- PTAには必ず入る――募集要項に「PTA活動に必ず加入」と書かれています
- 書類は保護者が運ぶ――日本の学校の指導要録や健康診断票は、封をしたまま保護者が持っていきます。ベトナムは郵便事情があまりよくないためです
スクールバスのルールはホーチミン日本人学校のスクールバス、授業料と入学金はホーチミン日本人学校の学費、インターとの違いはホーチミンの日本人学校とインター比較にまとめています。

将来の進路や住む場所を考えて、インターや現地校を選ぶ家庭もあります。そうすると、日本語で話す相手は家の中だけになりがちです。ともだちじゃぱんは、そこを補うためのオンラインの学校です。日本の現役水準の教員が担任につき、8人の少人数クラスで、日本にいる同世代の子どもたちと毎日話します。ベトナムは日本より2時間遅いので、ホーチミンの夕方4時は日本の夕方6時。放課後に無理なく参加できます。
よくある質問(ホーチミン日本人学校 レビュー)
ホーチミン日本人学校の評判はどうですか?
学校は保護者アンケートの数字を公開していません。公表情報から確かめられるのは、全校663名(2025年5月)で今も人数が増えていること、1学級25名前後であること、小1から中3までネイティブ講師の英会話があること、小学部のクラブと中学部の部活があること、中学部の進路行事が年間で組まれていることです。
生徒数は何人ですか?
2025年5月31日記載の学校紹介では、小学部515名・中学部148名の計663名、35学級です。1997年の開校時は15名、2019年度は625名でした。
部活動はありますか?
あります。中学部は火曜日と木曜日に部活動(任意)、小学部は4〜6年生が月曜日にクラブ活動(必修)をしています。活動は前期・後期に分かれ、子どもたちの要望をもとに内容を決めます。
給食はありますか?
ありません。毎日お弁当を持っていき、教室で先生や友達と食べます。
中学3年生でも編入できますか?
1学期のうちは相談できますが、募集要項では受験指導と受験手続きのため「2学期以降(8月~)の編入は認めない」とされています。中3で赴任が決まったら、早めに学校へ問い合わせてください。
世界の日本人学校は日本人学校の一覧で国別に整理しています。



