「四谷大塚 海外」で調べている方が知りたいのは、だいたいこの3つだと思います。海外からでも受けられるのか。予習シリーズと週テストはどうなるのか。日本にいる子と同じ進度でやれるのか。
先に結論です。四谷大塚には「四谷大塚NET海外」という、日本国外に住むご家庭向けの受講の形があります。対象は小学4〜6年生で、通信コースの「進学くらぶ」が土台になります。
ただし、申し込む前に確認しておいたほうがいいことが3つあります。順に整理します。
申し込みフォームの必須項目(日本国内の住所と電話番号)、答案をスキャンで出す運用、地帯別の年間送料までを公式の記述で詰めた詳細版は、四谷大塚は海外受講できる?「NET海外」の申し込み前に確認する4つの条件にまとめています。この記事では、全体像と他社との並べ方を中心にお伝えします。
四谷大塚NET海外は「小4〜6・進学くらぶ」が土台

四谷大塚の公式サイトでは、海外向けの案内の対象を「4〜6年生」とし、通信コースである進学くらぶ(中学受験コース/学力向上コース)をベースにすると案内しています。「日本国外での受講になるため」という前提で条件が書かれているのが特徴です。
つまり、教室に通う形ではなく、映像授業とテストを軸にした通信の形を、海外から使うというのが基本の姿です。教材そのものは、日本の中学受験でもっとも使われている系統のひとつである「予習シリーズ」です。ここは大きな強みで、海外にいても日本の標準的な進度・教材から外れずに済みます。
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確認すべき3点
1. 「海外在住であること」が前提になっている
海外向けの会員は、日本国外に住んでいることを前提にした仕組みです。海外へ引っ越すタイミングで切り替えるという案内のされ方をしており、国内に住んだまま海外会員になる形は想定されていません。
したがって、赴任が決まった段階・帰国が決まった段階の両方で、切り替えの手続きと締切を確認しておくのが安全です。ここは各社で扱いが違ううえ、年度によって変わります。最新の可否と手続きは、必ず四谷大塚の公式窓口でご確認ください。
2. 季節講習の教材は「送料と手数料」が別にかかる
公式の案内には、季節講習の発送月には送料と手数料がかかると明記されています。海外受講では、受講費そのものよりも「教材が届くこと」に付随するコストと日数が効いてきます。
お住まいの国によっては、通関で数週間止まることも、追加で税がかかることもあります。「講習が始まる前に教材が手元にあるか」を、最初の1回で必ず測っておくことをおすすめします。1回目の到着日数が分かれば、以後の予定が立てられます。
3. 時差のなかで「週テストのリズム」を保てるか
四谷大塚の学習は、予習 → 授業 → 週テスト → 復習という1週間のサイクルで回ります。この設計が強力なのは、毎週かならず区切りが来るからです。
ところが海外では、現地校の宿題・課外活動・時差が入り込み、このサイクルが崩れやすくなります。実際、海外で通信教材が続かない理由の多くは教材の質ではなく、週のリズムを保てなくなることです。ここは各家庭で最初に設計しておく価値があります。
海外対応で各社を並べると
| サービス | 海外からの利用 | 主な論点 |
|---|---|---|
| 四谷大塚NET海外 | 公式の海外向けの形あり(小4〜6) | 進学くらぶが土台/季節講習は送料・手数料が別 |
| SAPIX(海外生向け) | あり | 入室テストと合否連絡がある(誰でも始められる形ではない) |
| 進研ゼミ | 公式の海外受講あり | 受講費が国・地域で変わる/タブレット講座は取り扱いを要確認 |
| Z会 | 公式の海外受講あり | タブレットコースなら毎月の配送を避けやすい |
| スタディサプリ | 規約で日本国内限定 | VPNを使っても規約上の扱いは変わらない |
| 公文(通信) | 海外通信は新規入会を受付停止 | 新規では選べない(現地教室を探す形に) |
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四谷大塚の良いところは、正直に強い
ここは誤解のないように書いておきます。中学受験の学力をつくるという一点では、四谷大塚の設計はとても強いです。
- 予習シリーズという、日本の中学受験の標準に乗れる教材がある
- 毎週のテストで、今どこにいるかが数字で分かる
- 判定テストで、日本の受験生全体のなかでの位置が見える
海外にいると「うちの子は日本の子と比べてどうなのか」がまったく見えなくなります。その不安に、数字で答えてくれる仕組みを持っているのは大きな価値です。受験を考えているご家庭には、真っ先に検討する価値があります。
それでも、埋まらないものがひとつあります
海外のご家庭からよくうかがうのは、「算数はできるのに、国語だけが伸びない」という声です。
理由ははっきりしています。算数は記号と手続きの世界なので、日本語の量が少なくても積み上がります。ところが国語は、日常でその言葉を使っているかどうかがそのまま出ます。説明文に出てくる語彙、登場人物の気持ちを表す言い回し、行間の含み——これらは問題集を解く時間ではなく、その言葉を実際に使って話した時間の量でついていきます。
週テストは「今どれだけできるか」を測ることはできますが、日本語を使う時間そのものを増やすことはできません。ここが、映像授業とテストで構成された教材の構造的な限界です。教材が悪いのではなく、役割が違うのです。

ともだちじゃぱんがしていること
ともだちじゃぱんは、海外で育つ子どものためのオンラインの日本語スクールです。受験塾ではありません。受験勉強の土台になる「日本語を使う時間」をつくるのが役割です。
- 日本の同世代と、毎日話す。教材の日本語ではなく、友達との日本語です。国語の語彙は、ここで増えます。
- 日本の現役水準の先生が担任につく。家庭教師ではなく、学校としてのクラスです。
- 8人の少人数クラス。聞いているだけで終わらず、必ず話す番が来ます。
- ライブ授業。録画ではないので、毎週の予定として生活に定着します。
四谷大塚の代わりではなく、併用がいちばん自然です。受験の学力は四谷大塚で積み、その土台になる日本語の量をともだちじゃぱんで確保する——海外にいるご家庭にとって、この組み合わせが現実的だと考えています。
よくある質問
四谷大塚NET海外は何年生から受けられますか
公式の案内では4〜6年生が対象とされています。小学3年生以下の扱いについては、公式に明記がないため、直接お問い合わせください。
日本に帰国したらどうなりますか
海外向けの会員は日本国外での受講を前提としているため、帰国時には切り替えが必要になります。締切や手続きは公式にご確認ください。帰国が年度途中になる場合は、早めに相談しておくと安心です。
教材はどのくらいで届きますか
国と地域によって大きく違うため、一律の日数はありません。季節講習の発送月には送料と手数料が別途かかると公式に案内されています。最初の1回で実際の到着日数を測っておくことをおすすめします。
国語だけが伸びません。どうすればいいですか
問題集を増やすより、日本語を使って話す時間を増やすほうが効くことが多いです。語彙と読解は、使った量に比例して伸びます。海外では、その「使う場」を意図的につくらないと確保できません。
まとめ
- 四谷大塚にはNET海外という海外向けの形があり、対象は小4〜6。進学くらぶが土台
- 確認すべきは①海外在住が前提であること ②季節講習の送料・手数料 ③時差のなかで週のリズムを保てるか
- 受験の学力づくりという一点ではとても強い。数字で位置が見えるのは海外では大きな価値
- ただし日本語を使う時間そのものは教材では増えない。国語が伸びない原因はここにあることが多い
- 代わりではなく併用が、海外では現実的



