台湾 日本人学校 教員募集を調べて、海外子女教育振興財団(JOES)の「学校採用教員」の募集一覧を開いても、台湾の学校は見つかりません。2027年4月赴任の参加校一覧に、台北・台中・高雄の3校はどれも載っていないからです。台湾の日本人学校の現地採用は、主に学校が自分で要項を出し、直接応募を受け付ける形で行われています。
この記事では、文部科学省の在外教育施設一覧と、台北日本人学校が公式サイトで公開している教員募集要項・学校概要をもとに、台湾の日本人学校で働く入口と、応募前に確かめることを整理します。
この記事は、海外に住む日本にルーツを持つ子どもへオンラインで授業を届けているスクール「ともだちじゃぱん」が書いています。本記事は文部科学省・JOES・各校の公式情報ではありません。以下は2026年10月14日時点で各公式ページに掲載されていた内容に基づきます。募集の有無や条件は年度ごとに変わるため、応募の際は必ず最新の公式情報をご確認ください。

台湾の日本人学校は台北・台中・高雄の3校
文部科学省の「認定した在外教育施設の一覧」で、台湾の日本人学校は次の3校です。
- 台北日本人学校(台北市士林区)
- 台中日本人学校(台中市)
- 高雄日本人学校(高雄市)
最も大きいのは台北日本人学校で、学校概要によると児童生徒数は小学部551名・中学部177名の計728名(2026年4月15日調べ)です。台中・高雄はこれより小さな学校です。
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台北日本人学校は、先生の4割強が派遣以外
台北日本人学校の学校概要には、教員の内訳が書かれています。文部科学省からの派遣教員35名と、現地採用・講師26名の計61名が授業を担当しています(台北日本人学校・学校概要)。
| 台北日本人学校の教員 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 文部科学省からの派遣教員 | 35名 | 約57% |
| 現地採用・講師 | 26名 | 約43% |
| 授業を担当する教員の合計 | 61名 | 100% |
派遣の先生は文部科学省が派遣先を決めるため、台湾を自分で選ぶことはできません(文部科学省・在外教育施設派遣教師について)。台湾で働くことを自分で選べるのは、現地採用の側です。そして台北では、その現地採用・講師が先生のおよそ4割を占めています。
台北日本人学校の募集要項に書かれていること
台北日本人学校は、教員募集要項をPDFで公式サイトに出しています。確認できた直近のものは2025年1月16日付の「令和7(2025)年度 台北日本人学校教員募集要項」で、2023年1月5日付の要項も同じ形でした。要点は次のとおりです(令和7年度 台北日本人学校教員募集要項(PDF))。
- 職種:中学部理科教員(常勤)1名、小学部学級担任(常勤)1名
- 期間:1年ごとの契約(勤務状況により継続契約可能)
- 応募資格:該当する教員免許の取得者、または着任までに取得見込みの人
- 待遇:給与は学校の規定(経験による)。住宅・役職等の手当(支給条件あり)、現地健康保険への加入、着任時の往路航空券と準備金(応募時に日本在住の場合に限る)
- 応募書類:履歴書、志望動機書(A4・1枚、1,000字程度)、教員免許状のコピーを、要項に記載の事務長宛てにメールで送る
- 締切:随時受け付け、内定者が定員になりしだい締め切り。募集中かどうかはメールで問い合わせる
- 選考:書類選考のあと、Zoomなどでのオンライン面接
つまり台北は、年1回の一斉募集を待つのではなく、要項が出ている時期に直接メールで応募する学校です。要項は近年1月に出ていますが、時期と職種は年度ごとに変わります。最新の状況は学校の公式サイトで確認してください。
台中・高雄はどうか
台中日本人学校は、JOESの「教職員等募集情報一覧」(一斉募集とは別に、各校が通年で出す募集の一覧)に募集を出したことがあります。高雄日本人学校については、2026年10月14日時点で公開中の募集要項を確認できませんでした。台中・高雄で働きたい場合は、JOESの通年の一覧と各校の公式サイトの両方を定期的に見るのが現実的です(JOES・教職員等募集情報一覧)。
応募の前に確かめたいこと
1年契約であること。台北の要項は1年ごとの契約で、継続は勤務状況によります。2年単位で赴任する派遣とは前提が違うので、2年目以降の見通しは面接で確かめてください。
就労の手続き。台湾で働くには、就労許可(工作許可)と在留の手続きが必要です。要件や学校の支援の範囲は学校・時期で変わるため、この記事では断定しません。必ず応募先の学校と台湾当局の公式情報でご確認ください。法的な助言ではありません。
待遇の読み方。学校採用教員の給与・住居・航空券などの条件は学校ごとに示されます。現地通貨の額面だけで日本の給与と比べず、家賃や物価、為替を通した手取りで比べてください(日本人学校の教員の給料)。

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台湾に住んだまま、日本の子どもを教える道
台湾と日本の時差は1時間です。日本の夕方5時の授業は、台湾では午後4時です。すでに配偶者の駐在で台北・台中・高雄に住んでいる方も、日本にいる方も、通勤なしで、海外で育つ日本の子どもの授業を担当する働き方があります。
| 比べる観点 | 文部科学省の派遣 | 台湾の日本人学校の現地採用 | オンラインのスクール(ともだちじゃぱん) |
|---|---|---|---|
| 行き先 | 文部科学省が決める | 台北・台中・高雄から自分で選んで応募 | 全授業オンライン。いま住んでいる場所から |
| 応募の時期 | 年1回の選考サイクル | 学校ごと(台北は近年1月に要項を公開し、随時受付) | 随時受付 |
| 資格 | 日本の教員免許と勤務経験 | 該当する日本の教員免許(取得見込み含む) | 資格は必須ではなく、授業観・教育観を重視 |
| 生活 | 原則2年間の赴任 | 現地に移住。就労許可(工作許可)の手続きが必要 | 引っ越し不要。週1コマから |
| クラスの形 | 学校の学級 | 学校の学級 | 8人前後の少人数グループの担任制 |
「海外で育つ日本の子どもに、オンラインで日本語・国語を教える」仕事に関心があれば、ともだちじゃぱんの先生募集も選択肢のひとつです(フルリモート・日本からでも海外在住のままでも・週1コマから)。応募は、NIJINの採用情報を読んだうえで履歴書を添えてエントリーする流れです。手順は応募方法のページに、働き方や報酬の考え方は採用ページにまとめています。
正直に:向く人・向かない人
台湾の日本人学校は、とくに台北で現地採用の先生が多く、日本の教員免許を持ち、日本に近い環境で教室に立ちたい方には十分に挑戦する価値があります。当校は教室で子どもに会う仕事ではなく、画面越しに授業をつくる仕事です。在外教育施設での勤務経験にはならず、担当する生徒が増えるまではコマ数も控えめに始まります。それでも、赴任のタイミングを待たずに、住む場所を変えずに海外の日本の子どもの日本語を支えられることは、現実的な一手です。研修は母体NIJINの教員コミュニティ「授業てらす」の知見をもとに行います。
よくある質問
台湾の日本人学校は何校ありますか?
文部科学省の「認定した在外教育施設の一覧」(2026年10月14日確認)では、台北日本人学校・台中日本人学校・高雄日本人学校の3校です。
台湾の日本人学校はJOESの学校採用教員の募集に参加していますか?
2027年4月赴任の学校採用教員の参加校一覧(2026年7月9日更新)には、台湾の3校は載っていませんでした。台北日本人学校は自校の公式サイトで募集要項を公開し、メールで直接応募を受け付ける形をとっています。
台北日本人学校の現地採用の待遇は?
2025年1月16日付の募集要項では、給与は学校の規定(経験による)で、住宅・役職等の手当(支給条件あり)、現地健康保険への加入、着任時の往路航空券と準備金(応募時に日本在住の場合)が示されていました。具体的な金額は要項に書かれていないため、学校への問い合わせが必要です。
駐在の帯同で台湾に住んでいます。日本人学校で働けますか?
この記事では断定できません。就労の可否は在留資格の種類と手続きで変わります。必ず応募先の学校と台湾政府の公式情報でご確認ください。住んだまま日本の子どもにオンラインで教える働き方については、帯同中の仕事の選び方もどうぞ。
台北の教室に立つ道も、台中・高雄の募集を待つ道も、住んだまま画面越しに教える道も、海外で育つ日本の子どもを支える仕事です。応募の前に、働き方と選考の流れを確かめてください。
採用の詳細や働き方はともだちじゃぱんの採用ページをご覧ください。近い地域の募集は香港の日本人学校の教員募集もどうぞ。



