上海日本人学校の生徒数を調べると、答えが1つに定まりません。理由ははっきりしています。学校が公表している数字自体が、同じページの中で本文と表で食い違っているからです。虹橋校の「学校紹介」は本文で児童数は986名と書いていますが、そのすぐ下にある学年別の在籍表を足すと868名にしかなりません。差は118名です。先に結論だけ書くと、令和8年4月時点で小中学部が1,482名、高等部119名を加えると1,601名――日本人学校としては世界最大です。この記事では、虹橋校・浦東校・高等部の公表値を学年ごとに並べ、合計を実際に足して検算し、どちらの数字をどう扱うのが妥当かまで書きます。上海は小学部と中学部が別の校舎にあるので、赴任先を検討している方は学校の規模だけでなくどちらの校舎に通うことになるかが実務的に重要になります。
令和8年4月時点の公表値――小中で1,482名、高等部を含めて1,601名

| 校舎 | 設置している学部 | 公表されている人数 | 学級数 |
|---|---|---|---|
| 虹橋校 | 小学部のみ | 868名(学年別の表の合計) ※本文の記載は986名 | 35学級(特別支援を含む) |
| 浦東校(小学部) | 小学部 | 196名 | 9学級 |
| 浦東校(中学部) | 中学部 | 418名 | 17学級 |
| 小中学部の合計 | 虹橋校+浦東校 | 1,482名(表の数値を足した値) | ― |
| 高等部 | 高等部(別校舎) | 119名(高1=43・高2=39・高3=37) | ― |
| 3つを合わせた総数 | ― | 1,601名 | ― |
日本人学校としては世界最大の規模です。参考までに、学校が公表している教職員数は虹橋校が総計110名(教員は校長以下65名。中国語講師5名・英語活動講師3名を含めて79名。ほかに事務職員10名、図書事務員2名、保健室職員2名、公用車等運転手1名、用務員2名、門衛14名=委託)、浦東校が全体で99名(教員は校長を含め54名。中国語講師3名・英会話講師2名を加えて59名。職員40名)です。
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学年ごとの内訳――中学部は小学部より生徒が多い

| 学年 | 虹橋校(小学部) | 浦東校(小学部) | 浦東校(中学部) |
|---|---|---|---|
| 1年 | 121名 / 6学級 | 6学年で196名 / 9学級 (小1=21・小2=30・小3=29 小4=26・小5=40・小6=50) | 156名 / 6学級 |
| 2年 | 152名 / 5学級 | 151名 / 6学級 | |
| 3年 | 154名 / 5学級 | 111名 / 5学級 | |
| 4年 | 161名 / 5学級 | 中学部 合計 418名 / 17学級 | |
| 5年 | 145名 / 5学級 | ||
| 6年 | 135名 / 5学級 | ||
| 合計 | 868名 / 35学級(特支含む) | 196名 / 9学級 | 418名 / 17学級 |
この表からいくつか読み取れることがあります。
第一に、浦東校は小学部より中学部のほうがはるかに大きいという点です。小学部196名に対して中学部418名で、2倍以上あります。これは2006(平成18)年の浦東校開校のときに中学部の全部と小学部の一部が虹橋校から移ったという経緯によるもので、現在虹橋校は小学部のみになっています。上海の日本人学校で中学生になるということは、浦東校に通うということです。
第二に、浦東校の小学部は学年が上がるほど人数が増える(小1が21名、小6が50名)という形をしています。学年によって1学級か2学級かが変わるため、年度によってクラス替えの有無が変わる可能性があります。少人数の学年に編入すると、6年間ずっと同じ顔ぶれということも起こりえます。
第三に、虹橋校は1学年あたり120〜160名規模で、5〜6学級あります。日本の標準的な公立小学校と比べても大きく、「海外だから小規模」という前提は上海では当てはまりません。

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986名と868名――どちらを使うべきか
虹橋校の「学校紹介」は、「2.学校の児童数(令和8年4月時点)」という見出しの直後に「児童数は986名で、以下のような在籍状況です。」と書き、そのすぐ下に学年別の表を置いています。ところが表の合計欄には868とあり、実際に学年別の数値(121・152・154・161・145・135)を足しても868になります。表の中の算術は合っています。
| 確かめたこと | 結果 |
|---|---|
| 学年別の人数を足すと表の合計と一致するか | 121+152+154+161+145+135=868。一致する |
| 学年別の学級数を足すと表の合計と一致するか | 6+5+5+5+5+5=31。表は「35(特支を含む)」=特別支援4学級を足した数として整合 |
| 本文の986名と表の868名の差 | 118名。この差を説明する記載は見当たらない |
| 高等部の学年別を足すと公表の合計と一致するか | 43+39+37=119。一致する |
学級数のほうは、学年別の合計31に特別支援学級4を足せば35になり、表の注記(「特支を含む」)とつじつまが合います。一方で人数の118名という差は、特別支援学級の児童数としてはあまりに大きすぎます。学級あたり30名近い計算になってしまうためです。
この記事では学年別の内訳が示されていて算術も合う「868名」を採用し、本文の986名は更新が追いついていない可能性のある数字として併記する扱いにしました。ただしこれは当サイトの判断であって、学校が正誤を表明しているわけではありません。編入の可否や学級編成など、人数が実際の判断に関わる場面では、必ず学校に直接お問い合わせください。
なお中学部卒業後については、同校が「上海日本人学校高等部や日本の高等学校へ進学する生徒が多くいます」と説明しています。高等部を置いている日本人学校は世界で上海だけで、その在籍者数は119名(高1=43・高2=39・高3=37/令和8年4月・高等部「学校概要」)です。この119名は虹橋校・浦東校の「学校紹介」には含まれていないため、小中学部の1,482名に足して3つの校舎で1,601名という数え方になります。
1,000人規模でも、日本語で話す相手は増えないことがある
数字を見て安心する方も、逆に不安になる方もいます。「これだけ日本人がいるなら日本語は大丈夫」と考えるのは自然ですが、実際に効いてくるのは総数ではなくその子が毎日話す相手の数です。学年が上がるほど、話す相手はクラスの中の数人に固定されていきます。学級数が5〜6ある虹橋校でも、隣のクラスの子と毎日話すわけではありません。
加えて上海の場合、小学部から中学部で校舎が変わるという節目があります。人間関係が一度組み替わるタイミングで、話す相手が減る子は珍しくありません。
ともだちじゃぱんは、日本にいる同世代と少人数で毎日話す時間をつくるオンラインの学校です。日本人学校に通っているご家庭からも「学校の外にもう一つ日本語の居場所がほしい」という理由でご相談をいただきます。人数の多い学校に通っているからこそ、固定されない相手を持っておく意味があります。
よくある質問(上海日本人学校 生徒数)
上海日本人学校の生徒数は何人ですか?
令和8年4月時点の公表値で、虹橋校868名(学年別の表の合計)、浦東校614名(小学部196名+中学部418名)、小中学部で合わせて1,482名です。これに高等部119名を加えると3つの校舎で1,601名になります。ただし虹橋校の本文には986名とあり、同じページの表の868名と食い違っています。
なぜ986名と868名の2つの数字があるのですか?
虹橋校「学校紹介」の本文が986名、同じページの学年別在籍表の合計が868名で、差の118名を説明する記載は見当たりません(2026年9月1日閲覧時点)。学年別の数値を足すと表の合計と一致するため、当サイトでは内訳のある868名を採用しています。正式な人数は学校にご確認ください。
虹橋校と浦東校はどう違いますか?
虹橋校は小学部のみ、浦東校は小学部と中学部の両方があります。2006(平成18)年の浦東校開校の際に、中学部の全部と小学部の一部が虹橋校から移りました。したがって上海の日本人学校で中学生になる場合は浦東校に通うことになります。高等部はさらに別の校舎です。
1学級は何人くらいですか?
虹橋校は1学年121〜161名を5〜6学級で編成しており、単純計算で1学級25〜30名前後になります。浦東校の中学部は418名を17学級で、1学級25名前後です。浦東校の小学部は学年により1学級のみの年もあり、その場合はクラス替えが起きません。
教職員は何人いますか?
令和8年4月時点で、虹橋校は総計110名(教員は校長以下65名。中国語講師5名と英語活動講師3名を含めると79名。ほかに事務職員10名、図書事務員2名、保健室職員2名、公用車等運転手1名、用務員2名、門衛14名=委託)、浦東校は全体で99名(教員54名に中国語講師3名・英会話講師2名を加えて59名、職員40名)と公表されています。
中国全体の学校数と規模の比較は中国の日本人学校の一覧、上海での学校選び全体は上海の日本人学校とインター比較、中学卒業後の進路は上海日本人学校の高等部、学年暦は上海日本人学校の夏休み、費用の全体像は日本人学校の学費、世界の学校の一覧は日本人学校の一覧をご覧ください。




