「メルボルン日本人学校 教員募集」で調べている方の多くは、ふたつのことを知りたいはずです。この学校はいま先生を募集しているのか。そして、どうすればこの学校で教えられるのか。
先に結論を書きます。メルボルン日本人学校の公式サイトには、採用情報のページがありません(2026年9月24日閲覧)。そして学校は、小学1年生から中学3年生の担任を「文部科学省派遣教員」が務めると公式に書いています。つまり担任になる入口は、学校の求人欄ではなく文部科学省の派遣制度の側にあります。
この記事は、現役の先生が集うオンライン日本語スクール「ともだちじゃぱん」が、学校の公式サイトと文部科学省の公開情報だけを使って、メルボルン日本人学校で教えるための現実的な道筋を整理したものです。

結論:担任になる入口は「文部科学省の派遣」
メルボルン日本人学校は、メルボルンの市街地から約10kmのCaulfield Southにある、文部科学省管轄の全日制の在外教育施設です。1986年に開校し、2025年5月に創立40周年を迎えました。小学部(プレップを含む)と中学部で構成され、日本の学習指導要領に沿った授業をしています。
学校の紹介ページには、次の趣旨がはっきり書かれています。小学1年生から中学3年生は、日本の小・中学校で指導している文部科学省派遣教員が担任をする。日本の教科書を使い、学習指導要領に準じた授業を派遣教員が行っている、と。
ここから読み取れることは単純です。「メルボルン日本人学校の担任の求人」が学校のサイトに出るのを待っても、出てこない可能性が高い。担任を目指すなら、まず文部科学省の日本人学校の教員募集(派遣教師の公募)の仕組みを押さえるのが近道です。

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全校38人という規模が意味すること
教える側から見て、最初に知っておきたいのが学校の規模です。学校が公開している児童生徒数(2026年9月7日現在)は次のとおりです。
| 学年 | 人数 | 学年 | 人数 |
|---|---|---|---|
| プレップ | 5人 | G5(小5) | 5人 |
| G1(小1) | 4人 | G6(小6) | 6人 |
| G2(小2) | 5人 | G7(中1) | 5人 |
| G3(小3) | 4人 | G8(中2) | 1人 |
| G4(小4) | 3人 | G9(中3) | 0人 |
1学年あたり0〜6人。教員の数も、この規模に見合った少人数になります。求人が頻繁に出る大規模校とは事情が違い、ポストそのものが少ない学校だと考えておくのが現実的です。
一方で、少人数校ならではの働き方もあります。学校は、授業時数を日本の小中学校の1〜2割増で確保していること、交流学習・校外学習・宿泊学習・出前授業などの現地学習を積極的に行っていることを紹介しています。1人の先生が子ども一人ひとりを細かく見られる反面、行事や分掌を少人数で回す負担は大きくなる。これは応募前に想像しておきたい点です。学校の雰囲気はメルボルン日本人学校のレビューや人数の記事でも整理しています。
派遣以外に、教える仕事はあるのか
公式サイトの記載から、派遣教員以外が関わっている可能性がある場面は次の3つです。いずれも常設の求人ではないので、関心があれば学校に直接問い合わせるのが唯一の確実な方法です。
- ネイティブスピーカー教員による英語:全学年で週3時間、習熟度別の2レベルで英語のみの授業を行っていると学校が紹介しています。この授業はネイティブの教員が担当します。
- プレップ(幼稚園年長の学齢):担任について学校が明記しているのは「小学1年生から中学3年生」です。プレップの担任がどのように配置されているかは書かれていないため、確認が必要です。
- 幼児教室などの付帯的な活動:学校は未就学児向けの「メル校幼児教室」を開いています。運営の体制は公開されていません。
注意したいのは就労の条件です。オーストラリアで働くには就労が認められたビザが必要で、要件は雇用形態や時期によって変わります。この記事では断定しません。必ず学校とオーストラリア政府の公式情報で確認してください。

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文部科学省の派遣で押さえる3つの前提
① 行き先は選べない。派遣先は文部科学省が諸条件を総合的に考えて決めます。希望しない国・地域を申告することはできますが、「メルボルンに行きたい」と指定して応募する制度ではありません(通知は12月中の予定)。派遣の全体像は日本人学校の派遣教員の実際にまとめています。
② 区分は3つ、期間は原則2年。現職派遣・シニア派遣・プレ派遣があり、派遣期間は原則2年間、評価等に応じて1年ずつ延長できます(2年が限度)。帯同できる家族は、現職が配偶者と18歳以下の子、シニアは配偶者のみ、プレは本人のみです。資格や経験年数は日本人学校の先生になるにはをどうぞ。
③ 給料は「手当」で決まる。派遣教師には在勤基本手当・住居手当・配偶者手当・子女教育手当などが支給されます。文部科学省は、教諭で経験10年の例として在勤基本手当を約24〜30万円と示していますが、住居手当は派遣先ごとに違います。詳しくは日本人学校の教員の給料で整理しています。
メルボルンならではの現実:学期の区切りが日本とずれる
学校の「学校だより」には、7月の号に「2学期スタート」、9月の号に「春休み」という名前がついています。つまり7月に2学期が始まり、9月に春休みがある。南半球の現地の暦に合わせた学期の区切りで、日本の年度感覚とはずれています。
赴任や帰国の時期、子どもを帯同する場合の学年のつなぎ方は、このずれを前提に考える必要があります。オーストラリア全体の2つのルートの違いはオーストラリアの日本人学校の教員募集でまとめています。
メルボルンに住んだまま、日本の子どもを教える道
派遣は行き先を選べず、学校の現地採用もめったに出ない。一方で、配偶者の駐在や移住ですでにメルボルンに住んでいる先生もいます。そうした方に知っておいてほしいのが、住む場所を変えずにオンラインで教えるという選択肢です。メルボルンと日本の時差は1〜2時間ほど(サマータイムの時期で変わります)なので、日本の子どもの放課後の時間帯と無理なく重なります。

ともだちじゃぱんは、日本人学校でも文部科学省の派遣制度でもありません。海外に住む日本にルーツを持つ子どもに、オンラインで日本語と学びを届けるスクールです。授業は8人の少人数グループで担任制。全授業オンライン・フルリモートで、海外在住のまま勤務でき、週1コマから始められます。
報酬はテーブルを公開したうえで担当生徒数に連動します。”例”として副業スタートで月10万円〜、在宅中心で月25〜30万円、フルコミットで月40〜70万円台。あくまで例であり、保証される金額ではありません。研修は教員コミュニティ「授業てらす」(累計1,200名超)が支えています(海外在住のままオンラインで教える働き方)。
大変な面も正直に書きます。海外の学校に赴任するわけではないので「在外教育施設での勤務経験」にはなりません。担当する生徒が増えるまでは報酬も控えめで、対話型のグループ授業は慣れるまで準備に時間がかかります。それでも、派遣の選考に通らなかった方(不合格だったときの次の一手)や、メルボルンでの生活を動かしたくない方には、現実的な一手になります。
メルボルン日本人学校は、いま教員を募集していますか?
2026年9月24日時点で、学校の公式サイトに採用情報のページはありません。小1〜中3の担任は文部科学省の派遣教員が務めると学校が明記しています。最新の状況は学校に直接お問い合わせください。
文部科学省の派遣で、メルボルンを希望できますか?
希望しない国・地域を申告することはできますが、派遣先は文部科学省が決めます。特定の都市を指定して確実に行ける制度ではありません。最新の運用は文部科学省の公式ページでご確認ください。
メルボルン日本人学校の先生の給料はいくらですか?
派遣教師は在勤基本手当などの手当で決まり、文部科学省は教諭・経験10年の例で在勤基本手当を約24〜30万円と示しています。住居手当は派遣先ごとに異なります。派遣以外の雇用の条件は公開されていないため、学校にご確認ください。
担任を目指す方は、まず文部科学省の派遣を目指してください。そのうえで「行き先は選べない」「すでにメルボルンで生活が回っている」という方へ。時差が小さいメルボルンからなら、住む場所を変えずに日本の子どもの担任を持てます。未経験・資格なしOK、週1コマからの相談を歓迎します。
採用の詳細や働き方はともだちじゃぱんの採用ページをご覧ください。派遣の要項とスケジュールは日本人学校の教員募集の要項もどうぞ。



