ニューヨーク日本人学校の評判を調べると、よく出てくるのは「少人数でアットホーム」「英語は思ったより伸びる」「バス代が高い」「マンハッタンからは通えない」といった声です。どれも本当なのか。この記事では、学校の公式サイト(授業料・英語教育・スクールバス・よくある質問)と、現地の日本語新聞が毎年伝える学校紹介から、口コミでよく見る話題を一つずつ確かめます。
先にお断りしておくと、ニューヨーク日本人学校は保護者アンケートや学校評価の数字を公開していません(2026年9月29日時点。保護者向けの報告書はパスワードで保護されています)。そのため、この記事は「満足度◯%」ではなく、学校の公表情報で確かめられる事実で評判を読み解きます。

まず基本――コネチカット州にある小中一貫の学校
ニューヨーク日本人学校(The Greenwich Japanese School)は、名前に「ニューヨーク」とありますが、校舎はコネチカット州グリニッジのリバーサイドにあります。1975年にクイーンズで開校し、フラッシング、ヨンカーズを経て1992年にグリニッジへ移り、2022年7月に現在の校舎へ移転しました。2025年9月には開校50周年を迎えています。運営はニューヨーク日本人教育審議会で、同じ審議会がニューヨーク補習授業校なども運営しています。
学部は初等部(1〜6年)と中等部(7〜9年)で、同じ校舎で学ぶ小中一貫です。現地紙DAILYSUN NEW YORKの学校紹介(2025年4月)によると、2025年度の人数は初等部54人・中等部32人の計86人(3月時点の予想人数)。同じ日の学校一覧記事では90名とされており、おおむね90人前後と見ておくのが確かです。1980年代には400人を超えていた時期もあり、いまは当時の5分の1ほどの規模です。
2023年の同紙の紹介では、教職員は日本から派遣された教員14名、ネイティブの英語科教員5名、美術科1名、音楽専科2名、特別支援の教員1名と支援員4名でした。児童生徒の数に対して大人の数が多い学校です。
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評判1「少人数でアットホーム」――数字の上でもそのとおり
いちばん多い評判がこれです。86人を9学年で割ると1学年あたり10人弱。日本の公立小学校の1クラスの3分の1ほどです。PTO会長のことばとして現地紙が紹介しているのも、「少人数ならではの温かさ」「学年を超えたつながり」「転入生を自然に受け入れる風土」でした。
裏返すと、同じ学年の友達の数は限られます。駐在家庭の出入りが多いため、学期ごとに友達が入れ替わることもあります。子どもによっては「毎回お別れがさみしい」と感じる面でもあり、ここは家庭で話しておきたいところです。
評判2「英語は伸びる?」――初等部は週4時間、中等部は週5時間
日本人学校を選ぶときに多くの家庭が気にするのが英語です。ニューヨーク日本人学校の公式サイトによると、英語の授業は次のとおりです。
| 項目 | 内容(学校公表) |
|---|---|
| 英語の授業時数 | 初等部 週4時間/中等部 週5時間(中等部は英文法を含む) |
| クラス分け | 原則3つのレベル別 |
| 担当 | ネイティブの英語科教員(2023年時点で5名) |
| 現地校との交流 | 1〜9年の各学年が、アメリカの学校の同じ学年と年2回訪問・招待しあう |
| そのほか | 美術はアメリカ人教員による英語イマージョン、アメリカ社会の授業が週1時間程度、英検2〜5級を校内で実施 |
レベル別で少人数なので、英語を「習う」環境としては手厚いといえます。一方で、学校の中の会話や授業の大半は日本語です。現地校に通う子のように一日中英語の中で過ごすわけではないので、「数年で英語がペラペラに」という期待とは分けて考えるのが現実的です。日本人学校全体の英語教育は日本人学校の英語で比べています。

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評判3「バス代が高い」「マンハッタンからは通えない」――どちらも事実
公式サイトのバスルートのページによると、スクールバスはウエストチェスター方面の4路線です。
- A線――ハーツデール、ホワイトプレインズ
- B線――イーストチェスター、スカースデール
- C線――ママロネック、ハリソン、ライ
- D線――ハリソン
そして「よくあるご質問」には、マンハッタンからのバスは運行していないとはっきり書かれています。バス停の場所は、入学を具体的に検討している家庭にだけ知らされます。
費用の面では、2026年度の学校公表の年間費用のうち、バス代が6,240ドルを占めます。授業料(初等部16,836ドル・中等部18,882ドル)と教材費、入学金を合わせた初年度の合計は初等部で25,796ドルで、そのおよそ4分の1がバス代です。「バス代が高い」という声は、数字で見てもそのとおりです。アメリカ全体の学費の比較はアメリカの日本人学校の学費にまとめています。
つまり、ニューヨーク日本人学校を選ぶ家庭の多くは、学校に合わせてウエストチェスターやコネチカットに住む場所を選んでいます。マンハッタンに住む予定なら、平日は現地校やインター、週末は補習校という組み合わせを考える家庭が多くなります。

評判に出てこない部分――入る前の条件
口コミには出にくいけれど、入学前に知っておきたい条件を学校の「よくあるご質問」から補っておきます。
- 募集は秋に始まる――次年度の募集要項は9月下旬に公開され、登録は米東部時間の10月1日正午から受け付けます
- 年度の途中からの編入は随時――ただし6年生は2月1日以降は原則不可、9年生は実質7月が最後です
- 定員を超えるとウェイティング――少人数の学校なので、学年によっては待つことがあります
- 5日間の体験入学(有料)がある
- 健康診断はアメリカの医師のものが必要で、日本の診断書は使えません
- 教科書は、日本から来る場合は海外子女教育振興財団、現地校から移る場合は総領事館で受け取ります
近くのほかの選択肢
ニューヨーク近郊には、ほかにも日本語で学べる場所があります。ニュージャージー日本人学校(オークランド)は2025年4月時点で計39人のさらに小さな学校で(ニュージャージー日本人学校の学費)、土曜日のニューヨーク補習授業校は年中から高2まで566名(2025年)が通います(ニューヨークの補習校)。日本人学校とインター・現地校の比べ方はニューヨークの日本人学校とインターの比較をご覧ください。

住む場所や通学の事情で現地校を選んだ家庭にとって、いちばんの悩みは日本語を話す同世代の友達がいないことです。ともだちじゃぱんは、そこを補うためのオンラインの学校です。日本の現役水準の教員が担任につき、8人の少人数クラスで、日本にいる同世代の子どもたちと毎日話します。授業は時差に合わせた時間帯から選べるので、現地校の生活を崩さずに続けられます。
よくある質問(ニューヨーク日本人学校 評判)
保護者の評判はどうですか?
学校は保護者アンケートの数字を公開していません。現地紙の紹介や学校の公表情報からは、1学年10人弱の少人数で「温かい」「転入生を受け入れる風土がある」という声が多い一方、スクールバス代が年6,240ドル(2026年度)と重いこと、マンハッタンからのバスがないことが、よく挙がる点です。
生徒数は何人ですか?
現地紙によると、2025年度は初等部54人・中等部32人の計86人(3月時点の予想)で、別の記事では90名とされています。おおむね90人前後です。
学校はニューヨーク州にありますか?
いいえ。校舎はコネチカット州グリニッジのリバーサイドにあります。スクールバスはニューヨーク州ウエストチェスター方面の4路線です。
英語の授業は何時間ありますか?
初等部は週4時間、中等部は週5時間で、原則3つのレベル別クラスです。美術はアメリカ人教員による英語の授業で、アメリカの学校との交流も各学年で年2回あります。
マンハッタンから通えますか?
学校のバスはマンハッタンからは運行していません。マンハッタンに住む家庭は、自家用車での送迎を考えるか、現地校・インターと週末の補習校を組み合わせる家庭が多くなります。
アメリカの日本人学校の全体像はアメリカの日本人学校一覧、世界の学校は日本人学校の一覧と日本人学校の学費をご覧ください。



