帯同休職を調べている方の多くは、制度そのものより「休職している間、自分はどうなるのか」を知りたいのだと思います。給料は出るのか。社会保険料はどうなるのか。扶養に入るべきなのか。そして、いちばん言葉にしにくいのが——数年間、何もしない自分に耐えられるのかという不安です。
この記事では、帯同休職を「制度の解説」ではなく「休職期間をどう過ごすかの設計」として整理します。休職・退職・在宅で働く、の3つを並べて比べたうえで、休職中に日本の仕事をオンラインで持つという選択肢について、実際にそういう先生がいる立場から具体的に書きます。
この記事は、現役の日本の先生が集まるオンライン日本語スクール「ともだちじゃぱん」が書いています。私たちの先生には、配偶者の赴任に帯同したまま日本の子どもへ授業をしている人がいます。だからこそ、良い面だけでなく、確認しないと危ない点のほうを先に書きます。

帯同休職でいちばん重いのは、お金ではなく「止まる」こと
帯同休職の制度は会社ごとに違います。取得できる期間、給与の扱い、社会保険料の負担、復職の条件——ここに一般論は存在しません。だから最初にやるべきは、他人の体験談を読むことではなく、自社の就業規則と人事に確認することです。
そのうえで、実際に帯同した人が後から「これがきつかった」と言うのは、たいてい金額の話ではありません。職歴が空白になること、社会とのつながりが切れること、自分の名前で呼ばれなくなることです。駐妻キャリア総研の調査では、帯同中の配偶者の約95%が「働きたい」と答えている一方、実際に仕事・収入があるのは約36%、そして約6割がキャリアの断絶を経験しています。働きたくないのではなく、働ける形が見つからないのが実態です。
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ともだちじゃぱんは、海外で育つ子どものためのオンラインの日本語スクールです。日本の同世代と毎日話せて、日本の現役水準の先生が担任につく8人の少人数クラス。
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先に確認すべき4つ(ここを飛ばすと危ない)
休職中に何か始めたいと考えたとき、順番を間違えると後で取り返しがつきません。次の4つは、始める前に必ず確認してください。
① 休職制度の条件——休職中の就労・副業が認められているか。休職の目的が「帯同」に限定されている場合、別の収入を得ることが条件違反になることがあります。② 会社の副業規定——就業規則上の可否と、許可の手続き。公務員の場合は兼業の規定と許可が別途あります。③ 滞在国のビザ条件——帯同ビザで就労が認められるかは国・ビザ種別・年によって異なります。日本の会社との契約であっても、居住国の規定が及ぶ場合があります。④ 税務と扶養——居住者判定、租税条約、配偶者の扶養の扱い。ここは特に、会社の人事と税務の専門家に確認すべき領域です。
本記事は一般的な情報であり、法的・税務的助言ではありません。就労の可否・副業の可否・扶養・納税・社会保険の扱いは、必ずご自身の就業規則、休職制度の条件、ビザ条件、および赴任先と日本の税務当局の情報でご確認ください。私たちが応募者にお願いしているのも同じで、「うちが大丈夫と言ったから」ではなく、ご本人の条件で確認していただいたうえで進めています。ビザまわりの考え方は帯同中の就労とビザの考え方にもう少し詳しく書いています。
休職・退職・在宅で働く、を並べて比べる
| 比べる観点 | 帯同休職を使って完全に休む | 退職して帯同する | 在宅で日本の仕事を持つ |
|---|---|---|---|
| 復職 | 制度上の復職先がある(条件は会社による) | 帰国後に一から探す | 休職・退職どちらとも組み合わせられる |
| 収入 | 無給または減額のことが多い(会社による) | なし | 担当量に応じて発生する |
| 職歴の空白 | 在籍は続くが、実務の空白は残る | 空白になる | 空白にならない |
| 社会とのつながり | 意識してつくる必要がある | 同左 | 仕事の中に含まれる |
| 先に確認すべきこと | 休職の条件・社会保険・扶養 | 退職時期・帰国後の再就職 | 休職条件/副業規定/ビザ/税務の4点 |
| 帰国・転居したら | 制度に従って復職 | 再就職活動 | そのまま続けられる |
帯同中で現地では働きにくくても、日本の会社の仕事を、在宅・オンラインでという道はあります(未経験・資格なしからの入口あり/週1コマから)。応募・お問い合わせは日本語教師・先生応募フォームから。働き方や報酬の考え方は採用ページにまとめています。

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教えるのは、日本の学校の先生です。
家庭教師でも、動画配信でもありません。日本の小中学校で子どもと向き合ってきた教員が、約2%の選抜を通って担任になります。まずは無料で、お子さまのことを相談してみてください。
無料です。お子さまがご一緒でなくても構いません。無理におすすめすることはありません。
なぜ「オンラインで子どもに教える」が帯同中と相性がいいのか
理由は3つあります。①場所に縛られない。全授業オンラインなので、赴任先が変わっても、帰国しても、契約はそのまま続きます。帯同のたびに仕事を失う、という一番大きな損失が起きません。②日本語で完結する。現地語の要件がないので、着任直後の語学が不安な時期でも始められます。③時差がむしろ味方になることがある。私たちの生徒は海外に住む日本にルーツを持つ子どもなので、授業は現地の放課後や週末に置かれます。生徒と近い時間帯に住んでいることは不利ではありません。
そしてもうひとつ、これがいちばん大きいかもしれません。帯同中の方は、私たちの生徒の状況を説明されなくても分かります。日本語が家の外では通じない場所で暮らすこと、日本の学校とのつながりが細くなること。同じ経験をしている人が担任である意味は、想像以上に大きいです。
未経験から始められる仕組みになっている
授業は8人前後の少人数・担任制で、子ども同士が日本語で話す関係をつくることまでが仕事です。選考では資格の有無より「対話型の授業観・子どもの主体性を尊ぶ教育観」を見ています。母体のNIJINは11事業を運営し、教員養成は1,400名超、教員コミュニティ「授業てらす」には累計1,200名超が集まっており、入ってから研修と伴走がある前提で採用しているためです。授業以外にWEB・広報・企業連携・進路・開発のジョブも選べるので、帰国後のキャリアにもつながります。
報酬はテーブルを公開し、担当する生徒数に連動します。あくまで例であり保証ではありませんが、副業スタートで月10万円〜、在宅中心で月25〜30万円、フルコミットで月40〜70万円台といった幅があります。必要なのはカメラとマイクのあるPC、安定した通信、そして静かに話せる場所です。
正直に:向かない場合もあります
まず、休職制度の条件で就労が認められない場合は、そこで止めてください。制度を壊してまで始めるものではありません。次に、担任制は時間割が固定されます。赴任直後で生活が定まらない時期、現地の予定が直前で動きやすい時期は、無理に始めないほうがうまくいきます。また、子どもの発言を待たずに答えを出してしまう方、決めた内容を最後まで進めることを優先する方は、私たちの選考でも通らないことがあります。通信環境が不安定な地域も率直に難しいです。合う場所とタイミングが違うだけ、という言い方をいちばん大事にしています。
よくある質問
帯同休職中に働いても大丈夫ですか?
会社の休職制度の条件と副業規定によります。休職の目的が帯同に限定されている場合、収入を得ることが条件違反になることがあります。公務員の場合は兼業の規定と許可の手続きが別にあります。必ず人事にご確認ください。本記事は法的助言ではありません。
扶養に入っているのですが、収入があると外れますか?
扶養の判定は税と社会保険で基準が異なり、さらに海外居住だと扱いが変わることがあります。ここは一般化できないため、配偶者の会社の健康保険組合と、税務の専門家にご確認ください。私たちからも断定はいたしません。
日本語教師の資格も教員免許もありませんが、応募できますか?
できます。必須ではありません。資格より教育観と対話の姿勢を見ています。詳しくは資格なしでもなれる?をご覧ください。
帰国したら辞めることになりますか?
いいえ。全授業オンラインのため、帰国後も転居後もそのまま続けられます。時間帯の調整だけ相談させてください。帯同のたびに仕事を失わずに済むことが、この働き方の一番の利点です。帯同中の在宅の仕事の選び方はこちらの記事にもまとめています。
帯同休職の期間は、キャリアが止まる時間である必要はありません。まずは制度の条件を確認したうえで、話を聞くだけでも構いません。週1コマから始められます。
採用の詳細や働き方はともだちじゃぱんの採用ページをご覧ください。あわせて帯同中にオンラインでできる仕事もどうぞ。



