深圳日本人学校のレビューを探すと、見つかるのは数年前の体験談や、2024年9月の事件を伝えるニュースがほとんどです。いま通っている家庭が何を感じているのか、学校はどう変わったのか――それを知る手がかりは、実はネットの口コミより学校自身が公開している資料のほうに多く残っています。この記事では、深圳日本人学校の2026年度就学案内・学校規則・校長あいさつ、そして事件後の報道で確認できる事実から、口コミでよく見る話題を一つずつ確かめます。
なお、上海日本人学校のように保護者アンケートの数字を公開している資料は、深圳日本人学校のサイトでは見つかりませんでした(2026年9月29日時点)。この記事の数字は、すべて学校の公表資料と報道機関の記事によるものです。

まず規模――2026年4月の在籍は197名
深圳日本人学校は、深圳日本商工会のもとで2008年6月に開校した、小学部6学年・中学部3学年の全日制の学校です。所在地は南山区で、文部科学大臣の認定を受けた在外教育施設です。学校規則では収容定員を450人・15学級としています。
校長あいさつ(令和8年4月)によると、2026年度の在籍は197名(小学部151名・中学部46名)。前年度の学校だよりでは2025年度は226名(小182名・中44名)でした。時事通信は2025年9月の記事で、在籍が2024年4月時点の273人から、2025年8月までに205人へ減ったと伝えています。開校時は36名、2015年には275名まで増えた学校なので、ここ2年で規模が大きく変わったことになります。
| 時点 | 在籍 | 出典 |
|---|---|---|
| 2008年(開校) | 36名 | 学校沿革 |
| 2015年 | 275名 | 学校沿革 |
| 2024年4月 | 273人 | 時事通信(2025年9月18日) |
| 2025年4月 | 226名(小182・中44) | 学校だより |
| 2026年4月 | 197名(小151・中46) | 校長あいさつ(令和8年4月) |
小学部が減る一方、中学部は44名→46名とほぼ横ばいです。2026年度の新入生は小学部19名・中学部17名でした。1学年あたりの人数は日本の公立校よりかなり少なく、「少人数で先生の目が届く」という口コミは、数字の上でもそのとおりです。
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口コミでいちばん多い話題――安全と通学
深圳日本人学校のレビューで避けて通れないのが、2024年9月18日の朝、登校中だった同校の10歳の男の子が、校門から離れた路上で襲われて亡くなった事件です。この事件のあと、学校の通い方は大きく変わりました。ここでは、報道と学校資料で確認できる事実だけを整理します。
事件のあとに変わったこと
- 休校とオンライン授業――事件翌日に保護者説明会が開かれ、休校とオンライン授業を経て、2024年10月14日に対面授業を再開しました。日本に一時帰国している家庭向けに、オンラインも並行しました(日本経済新聞)
- 徒歩通学をやめ、車かスクールバスだけに――事件前は半数以上が徒歩で通っていました。ランドセルの使用も制限されました(同)
- 日本政府の警備費――外務省は2024年9月、中国にある日本人学校のスクールバスや通学路の警備強化のために4,300万円を拠出すると発表しました(NHK)
- 学校周辺の警備――学校の周りとスクールバスの乗り降りの場所で警備が強化され、公安の車両が常駐していると報じられています(時事通信、2025年9月)
2026年度の通学のルール
2026年度就学案内には、いまの通い方がはっきり書かれています。
- 学校は安全上の理由から車での通学を推奨
- 通学バスは、保護者のボランティアでつくる「通学安全委員会」が運営。費用は月1,200元で、人数によって変わり、利用者だけが負担します(2025年4月23日現在)
- 小学部は保護者の付き添いが必須。中学部は単独での通学が許可されています
- バスのルートやバス停は公開されておらず、編入前に学校へメールで資料を依頼します
つまり「スクールバスがあるから安心」というより、家庭が送り迎えに関わることを前提にした学校になっています。赴任前に、住む場所から学校まで誰がどう送るかを決めておくと、入学後の負担が読めます。海外の日本人学校の通学の違いは日本人学校のスクールバスにまとめています。

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学校生活のレビュー――よく見る話題を資料で確かめる
安全以外で口コミに出てくる話題も、学校の資料でほとんど確かめられます。
給食はない。毎日お弁当
就学案内によると、給食はありません。家庭でお弁当を用意するか、学校が指定する弁当業者に注文します。共働きの家庭には、毎朝の準備がひとつの負担になります(日本人学校の給食)。
制服の決まりは見当たらない
就学案内にも学校規則にも、制服についての記載はありませんでした。体操着も色は自由で、中学部には推奨の紺色のTシャツがあります。
授業と中国語
日本の教科書を使い、日本の学習指導要領に沿って学びます。学校だより(2025年度)では、前年度の反省にもとづく取り組みとして、算数・数学のティームティーチング、低学年の体育の時間の追加、そして「セーフティプロモーションスクール」の認証を目指すことが挙げられています。2023年の学校紹介記事では、縦割り班の活動や中国語・中国文化の授業が特色として紹介されています。
行事
5月の大運動会(深圳湾体育中心)、10月の学習発表会のほか、小5の宿泊体験、小6と中2の修学旅行(2025年度は京都・大阪・奈良)、中3のマカオ校外学習、現地校や深圳大学との交流があります。

レビューに出てこない部分――入る前の条件
口コミには出にくいけれど、入学前に知っておきたい条件を就学案内から補っておきます。
- 編入は三者面接から――面接申請書を出し、子ども・保護者・学校の三者面接で日本語力と学力を確かめてから手続きに進みます
- 中学3年の受け入れは6月末まで――受験を控えた学年は時期に注意が必要です
- 特別支援学級はない――支援が必要な場合は、事前に学校へ相談します
- 費用は元建て――2026年度は入学金10,000元、授業料が年54,720元(月4,560元・小中同額)、教材費が小1,400元・中1,150元。これとは別に、保護者の勤務先企業が納める施設充実基金があります(金額は非公表)。国ごとの比較は中国の日本人学校の学費へ
そして、深圳に住む日本人家庭の選択肢は日本人学校だけではありません。土日の深圳日本人補習校(2000年設立)、インターナショナルスクール、そして香港の学校もあります。日本人学校とインターの違いは深センの日本人学校とインターの比較、香港の学校は香港の日本人学校とインターをご覧ください。

通学の制限や一時帰国、転校が重なると、子どもの日本語と友達づくりが途切れやすくなります。ともだちじゃぱんは、それを補うためのオンラインの学校です。日本の現役水準の教員が担任につき、8人の少人数クラスで、日本にいる同世代の子どもたちと毎日話します。深圳と日本の時差は1時間。放課後がそのまま日本の夕方と重なり、帰国や転校があってもクラスの友達は変わりません。
よくある質問(深圳日本人学校 レビュー)
保護者の評判はどうですか?
深圳日本人学校は、保護者アンケートの数字を公開していません(2026年9月29日時点)。学校の資料と報道から分かるのは、在籍が197名(2026年4月)と少人数であること、事件後は車かスクールバスでの通学に切り替わり、小学部は保護者の付き添いが必須になったことです。
生徒数はどのくらいですか?
2026年4月時点で197名(小学部151名・中学部46名)です。2025年度は226名、報道によれば2024年4月は273人でした。
スクールバスはありますか?
あります。ただし学校ではなく、保護者ボランティアの「通学安全委員会」が運営し、費用は月1,200元(2025年4月23日現在・人数で変動)です。学校は車での通学を推奨しています。
給食はありますか?
ありません。家庭のお弁当か、学校指定の弁当業者への注文になります。
途中から編入できますか?
できます。面接申請書を出し、三者面接で日本語力と学力を確かめてから手続きに進みます。中学3年の受け入れは6月末までです。
近くの都市の学校は広州日本人学校の人数、中国の日本人学校の全体像は中国の日本人学校一覧、世界の学校は日本人学校の一覧と日本人学校の学費をご覧ください。



