ジャカルタ赴任が決まってジャカルタ日本人学校の学費を調べると、多くのページが「日本人学校は年間100万円前後」といった相場の話で止まります。ところが同校は、令和8(2026)年度の校納金と学校経費をPDFで公開していて、ルピア建ての実額がそのまま読み取れます。しかも2026年度は入学金の改定があり、その理由まで学校が文書で説明しています。この記事では、公表されている実額と、一括払い・学期払いの差、スクールバス代の落とし穴まで、赴任前に効く形で整理します。

同校の学校維持会理事長名で出された「令和8(2026)年度ジャカルタ日本人学校校納金についてのお知らせ」(2025年12月19日付)に、お子様1人あたりの金額が載っています。
| 項目 | 小中学部 | 幼稚部 |
|---|---|---|
| 入学金(初回のみ) | Rp15,000,000 | Rp15,000,000 |
| 授業料(月額) | Rp4,700,000 | Rp5,360,000 |
| 施設使用料(月額) | Rp1,280,000 | Rp780,000 |
| 毎月かかる合計 | Rp5,980,000 | Rp6,140,000 |
| 年額(授業料) | Rp56,400,000 | Rp64,320,000 |
| 年額(施設使用料) | Rp15,360,000 | Rp9,360,000 |
気づきにくいのは、幼稚部のほうが授業料は高いのに、施設使用料は安いという点です。毎月かかる合計はRp5,980,000(小中学部)とRp6,140,000(幼稚部)で、差は月Rp160,000にとどまります。「幼稚部は割高」と単純に見ないほうが正確です。

2026年度に入学金が上がった――その理由が公表されている

同校のお知らせで珍しいのは、改定の理由が具体的に書かれていることです。学校は「直近5年間にわたり、授業料および施設使用料について毎年5%の改定を行ってまいりました」と説明したうえで、方針を切り替えたと述べています。
切り替えの理由は校舎の老朽化と将来的な建て替えです。在校生が引き続き既存校舎を利用している状況を踏まえ、「今後は授業料への転嫁ではなく、入学金として徴収した金額を全額、校舎建て替えの準備金として積み立てる方針」とし、あわせて入学金の改定を決定した、という説明になっています。判断の根拠として、同校の入学金および初年度納入額がアジア地域の大規模校9校の中でも極めて低い水準にあることも挙げられています。
実務で効いてくるのは、同じお知らせに書かれた入学金の返還ルールの変更です。従来は「退学後、年度内に再度入学した場合は入学金を免除する」でしたが、「退学後、1年以内に再度入学した場合は免除する」に変わりました。一時帰国や他都市への異動をはさんで戻ってくる可能性がある家庭には、条件が緩くなった形です。
ジャカルタで、日本語を続ける方法をお探しの方へ
ともだちじゃぱんは、海外で育つ子どものためのオンラインの日本語スクールです。日本の同世代と毎日話せて、日本の現役水準の先生が担任につく8人の少人数クラス。
🎁 ご登録の方に「学校案内」と「海外で育つ子の日本語 続け方ガイド」のPDFを、自動返信でその場でお届けします。学費・奨学金・開校日程もいちばんにお知らせします。
30秒・無料。ご質問は返信メールにそのままご返信ください。
一括払いのほうが安い――学期払いとの差は約185万ルピア
支払いは一括払いと学期払いから選べます。請求はいずれも学校からの請求書に記載されたバーチャル口座番号(16桁)宛に振り込み、発行後30日以内に支払う運用です。
| 支払い方法 | 対象期間 | 小中学部 | 幼稚部 | 請求書の発行予定 |
|---|---|---|---|---|
| 一括払い(12か月) | 2026年4月〜2027年3月 | Rp71,760,000 | Rp73,680,000 | 5月初旬 |
| 学期払い 1学期 | 2026年4月〜7月(4か月) | Rp23,920,000 | Rp24,560,000 | 5月初旬 |
| 学期払い 2学期 | 2026年8月〜12月(5か月) | Rp29,900,000 | Rp30,700,000 | 9月初旬 |
| 学期払い 3学期 | 2027年1月〜3月(3か月) | Rp17,940,000 | Rp18,420,000 | 12月初旬 |
授業料と施設使用料については、学期払いを足しても一括払いと同額です(4+5+3=12か月分)。差が出るのはスクールバス代のほうです。
| 区分 | 1年間分 | 1学期分 | 2学期分 | 3学期分 | 学期分の合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 小・中学部 | Rp52,493,000 | Rp19,473,631 | Rp22,608,197 | Rp12,262,172 | Rp54,344,000 |
| 幼稚部 | Rp49,924,000 | Rp18,701,657 | Rp21,379,821 | Rp11,407,522 | Rp51,489,000 |
学期ごとの金額を足すと、小・中学部でRp54,344,000。1年間分として示されているRp52,493,000よりRp1,851,000(約3.5%)多くなります。幼稚部でも同様に約Rp1,565,000の差が出ます。バスを1年間使うことが決まっているなら、年間分でまとめて払うほうが安いという読み方になります。
加えてバス料金は当該学期の1/2を経過した時点から日割り計算が適用され、日割り分+翌学期分が請求されると注記されています。学期の前半に利用を始めるとその学期分が丸ごとかかり、後半から始めれば日割りになる、という切り替えです。授業料のほうは月割りで、在籍実績のある月分だけが請求されます。
OUR TEACHERS
教えるのは、日本の学校の先生です。
家庭教師でも、動画配信でもありません。日本の小中学校で子どもと向き合ってきた教員が、約2%の選抜を通って担任になります。まずは無料で、お子さまのことを相談してみてください。
無料です。お子さまがご一緒でなくても構いません。無理におすすめすることはありません。
支払いはルピア建てのみ――現金・外貨は受け付けない
同校のFAQには、赴任前に知っておくと事故を防げる決まりが並んでいます。まず通貨です。「中銀の国内取引ルピア使用義務の通達を受けて、校納金も全てルピア建てになっています。外貨での受付はできません」と明記されています。ドル建てや円建てで払うことはできません。
支払い手段も限定されています。「現金では受け付けておりませんので、送金もしくは最寄りの銀行よりお振込みをお願いします」。振込先はMUFG Bank Ltd. Jakarta Branch、受取口座名は「Yayasan Pemeliharaan Sekolah Jepang Jakarta」で、文字数の都合で入りきらない場合は「Jakarta Japanese School」と記入するよう案内されています。
入学手続きの当日に現金を用意する必要があるか、という点も明確です。「入学金等の校納金は編入後に学校より請求書を発行しますので、手続き時のお支払は不要です」。ただし年度の途中で編入する場合は、PTA会費(15万ルピア/年/人)を持参するよう書かれています。PTA会費は幼稚部だとRp250,000/年/人です。
退学時の返金についても「退学月の翌月以降未使用分については、返金いたします」と明記されています。授業料が月割りである以上、帰任月の扱いは月単位です。
1年でいくらになるか(公表値からの試算)
公表されている額を素直に積み上げると、初年度は次のようになります。あくまで当サイトの試算です。
| 項目 | 小中学部 | 幼稚部 |
|---|---|---|
| 授業料+施設使用料(12か月・一括払い) | Rp71,760,000 | Rp73,680,000 |
| 入学金(初回のみ) | Rp15,000,000 | Rp15,000,000 |
| PTA会費(年額) | Rp150,000 | Rp250,000 |
| バスを使わない場合の初年度合計 | Rp86,910,000 | Rp88,930,000 |
| スクールバス(1年間分) | Rp52,493,000 | Rp49,924,000 |
| バスを使う場合の初年度合計 | Rp139,403,000 | Rp138,854,000 |
この表でいちばん目を引くのは、スクールバス代が授業料+施設使用料の年額の7割を超えることです。ジャカルタは通学距離と渋滞の事情があるため、バスを使うかどうかで年間の負担が大きく変わります。住居を決める段階で、バス代まで含めた比較をしておく価値があります。
学費を払えば日本語が育つ、とは限らない
ここまでの数字は、「日本の教育課程を海外で受け続けるための費用」です。日本人学校に通えていれば、教室に日本語はあります。それは大きな安心です。
一方で、駐在が長くなるほど保護者から出てくる悩みは費用よりも「話す相手が固定されてくる」ことに寄っていきます。学年が上がるほどクラスの人数は限られ、同じ数人と同じ話題を続けることになります。ともだちじゃぱんは、日本にいる同世代と少人数で毎日話す時間をつくるオンラインの学校です。移動がないので、バス通学で朝夕の時間を取られている家庭ほど噛み合います。
よくある質問(ジャカルタ日本人学校 学費)
授業料は月いくらですか?
令和8(2026)年度は小中学部がRp4,700,000、幼稚部がRp5,360,000です。これに施設使用料が小中学部でRp1,280,000、幼稚部でRp780,000かかるため、毎月かかる合計はRp5,980,000とRp6,140,000になります。
入学金はいくらですか?
小中学部・幼稚部とも1人あたりRp15,000,000です。2026年度から改定され、学校は「入学金として徴収した金額を全額、校舎建て替えの準備金として積み立てる方針」と説明しています。退学後1年以内に再度入学する場合は免除されます。
スクールバス代はいくらですか?
2026年度は小・中学部が1年間分Rp52,493,000、幼稚部がRp49,924,000です。学期ごとに払うこともできますが、3学期分を足すと1年間分より約Rp1,851,000(小・中学部)多くなります。バス料金は学期の1/2を経過した時点から日割り計算が適用されます。
ドルや円で払えますか?
払えません。学校は「中銀の国内取引ルピア使用義務の通達を受けて、校納金も全てルピア建てになっています。外貨での受付はできません」と明記しています。現金での支払いも受け付けておらず、送金または銀行振込のみです。
入学手続きの日に現金は必要ですか?
校納金は編入後に請求書が発行されるため、手続き時の支払いは不要です。ただし年度の途中で編入する場合はPTA会費(小中学部は15万ルピア/年/人)を持参するよう案内されています。
途中で退学したら返金されますか?
されます。学校は「退学月の翌月以降未使用分については、返金いたします」と回答しています。授業料は月割りで、在籍実績のある月分が請求されます。
ジャカルタでの学校選び全体はジャカルタの日本人学校とインター比較、規模はジャカルタ日本人学校の生徒数、通学はジャカルタ日本人学校のスクールバス、幼稚部はジャカルタ日本人学校の幼稚部、費用の全体像は日本人学校の学費、世界の学校の一覧は日本人学校の一覧をご覧ください。




